ガザ虐殺に加担するな! 伊藤忠アビエーション、日本エヤークラフトサプライに抗議の申し入れ

12月1日、国鉄千葉動力車労働組合、改憲・戦争阻止!大行進、全国労働組合交流センターは、パレスチナの労働組合からの要請にこたえ、イスラエルの軍事企業「エルビット・システムズ社」と武器部品製造・販売に関わる契約覚書を締結した伊藤忠アビエーション、日本エヤークラフトサプライの2社に対して抗議申し入れを行いました(写真は、伊藤忠アビエーション社前)。

以下、伊藤忠アビエーションに対する申し入れを掲載します。

イスラエル軍事企業「エルビット・システムズ」との「武器部品の製造・販売に関わる契約覚書」の撤回を求めます

イスラエル軍が連日、ガザに対する大虐殺を強行しています。病院、学校、救急車、難民キャンプを意図的に爆撃し、1カ月半で1万5千人以上の命が奪われています。ガザを「子どもの墓場になりつつある」と言われる恐るべき状況にたたき込み、パレスチナ人民を抹殺する残虐極まる侵略戦争を行っているのです。絶対に許すことはできません。

伊藤忠アビエーションと日本エヤークラフトサプライの2社は、3月に千葉市の幕張メッセで開催された武器見本市「DSEIジャパン2023」において、イスラエル軍に殺戮兵器を供給している軍事企業エルビット・システムズ社と「武器部品の製造・販売に関わる契約覚書」を締結しました。報道によれば、「(エルビット・システムズは)日本企業2社と商談が成立し、祝杯を上げていた」「エルビット社によると、同社製品について、『日本エヤークラフトサプライ』が生産や保守管理を担い、『伊藤忠アビエーション』が販売促進を行うことで合意し、その覚書の締結式で乾杯した」(3/27毎日新聞配信記事)とされています。エルビット・システムズは、イスラエルによる何十年にもわたるパレスチナ人民への侵略戦争を通して武器の開発・能力向上を図り、帝国主義各国と提携を結んで最先端兵器を提供してきた国際軍事企業であり、まぎれもない「死の商人」です。

エルビット・システムズとの契約は、いま目の前で行われているガザ虐殺への加担そのものです。岸田政権も、上川外相が11月冒頭にイスラエルを訪問して、ガザ虐殺を一言も非難することもなく「連帯」を表明し固い握手を交わしたように、虐殺の共犯者としての姿をむき出しにしています。日本政府・企業が虐殺を支えているという現実を、断じて認めることはできません。

パレスチナ労働組合が、全世界の労働者に向けて、イスラエルへの武器輸出を阻むために闘うことを必死に訴えています。そして、アメリカやイギリスをはじめ各国で労働者・学生が、軍事企業をストライキやデモで実力包囲する闘い、武器運搬のための荷役積み込みを阻止する闘いなどを展開しています。

私たちは、数十年にわたる侵略・抑圧・支配・虐殺の歴史を根底的に打ち破るために立ち上がったパレスチナ人民の決死の闘いに応え、イスラエル軍事企業との協力を断ち切るための闘いを徹底的にやり抜きます。

最後にあらためて訴えます。虐殺への加担の現実を直視し、自覚し、エルビット・システムズと3月15日に締結した武器部品の生産・販売に関わる契約覚書を直ちに撤回せよ!

2023年12月1日

改憲・戦争阻止!大行進

国鉄千葉動力車労働組合

全国労働組合交流センター