韓国民主労総ゼネスト連帯! 1・13渋谷デモを闘う

2019年7月31日

月刊『労働運動』26頁(0287号03面01)(2014/02/01)

韓国民主労総ゼネスト連帯! 1・13渋谷デモを闘う
 

 

(写真 ゼネストに連帯し1・13渋谷デモを闘う)

 労働組合が闘えば歴史は動き、世界は変わる

 パククネ政権による韓国鉄道の民営化に対し、韓国鉄道労組は昨年12月に23日間に及ぶストライキを貫徹し、組合員の固い団結を維持したまま第一波ストを集約し、2014年の新たな闘いに突入しています。この闘いに韓国の労働組合のナショナル・センターである民主労総も全面支持し、2月25日には民営化中止とパク政権打倒のゼネストが呼びかけられています。
 全国労働組合交流センターは、1月13日に韓国ゼネスト連帯の緊急集会とデモを行い、民主労総との国際連帯をさらに強化して闘うことを決意しました。以下、集会での田中康宏代表運営委員の発言を掲載します。

田中康宏代表運営委員の発言

世界を揺るがす民営化阻止のゼネスト
 昨年からの鉄道労組を先頭にした民主労総のゼネストは、本当に歴史的な闘いです。いま、第一ラウンドを経て、2月25日の国民ゼネストへとのぼり詰めようとしています。
 あの闘いは単に韓国の労働者の未来ばかりではなく、全世界の労働者の、新自由主義のもとで非正規職に突き落とされ、貧困と格差のもとに突き落とされてきた労働者の未来と権利をかけた闘いです。
 韓国の鉄道労組の仲間たちは、民営化の終着駅こそ、全面的な外注化と非正規化なんだ、これは単に鉄道労組にかけられた攻撃ではなくて、韓国のすべての労働者にかけられた攻撃だ、こう宣言をして23日間のストライキに立ち上がリました。
 本当にすごい闘いです。韓国の公共部門、鉄道労組のストライキとしてはかつてない最長のストライキを貫徹しました。そして、そのストライキを受けて、「鉄道労組の仲間たちは200%の力をもって闘いを貫徹した。今度はわれわれにサジを投げられたんだ」と言って、民主労総全体が全国にゼネストを宣言して闘っています。これもすごいことです。
 そして何よりも労働運動の常識では考えられない事態が起きました。鉄道労組のストライキを通して民営化に反対する膨大な声がつくられました。その声は韓国の世論調査でも70%を超えたと言われています。新聞ですら「ひとつの単一労組のストライキを通して民営化全般に対する反対の声がこれだけ形成されたことは驚くべき事件だ」と言っています。

(写真 パク政権退陣を求める10万人集会【12月28日 ソウル】)

韓国全土に広がる新自由主義への怒り

 これを通して韓国のパククネ政権は何と言い始めたのか。「やろうとしていることは民営化ではないんだ」ということしか言えなくなりました。民営化ではないと言って、民営化を強行する、つまり民営化は悪であることを支配階級すら言わざるをえなくなった。これは歴史的な事態です。なんでこんなことになったのか、考えなければいけない。
 私たちが26年前に国鉄分割・民営化に反対してストライキに立ち上がった時、本当に大変でした。なぜか。民営化がすばらしいことだと宣伝されて、今のように民営化が生み出すのはワーキングプアーと貧困と非正規職だけだということ、それはまだ誰も知らなかったんです。しかしこの26年間の新自由主義攻撃が、全世界の労働者に、民営化ということが一体何であるのかを知らせました。そしてそこに立ち上がった民主労総の闘いが、これからの未来を指し示したんです。
 つまり今この20年間、30年間にわたって行われた支配者どものうそを暴くために労働組合が立ち上がったら、情勢は動き、歴史は動くということです。これは私たちが闘ってきたことに対する最大の援軍です。時代が動こうとしています。支配階級が危機に揺らいでいます。悲鳴を上げています。だから今、闘う労働組合が力を取り戻したら必ず情勢は動く。このことを今回の闘いは示しました。

国鉄分割・民営化に決着をつけよう

 だから私たちにできることは何なのか。民主労総の仲間たちがパククネ政権打倒に立ち上がっている時に、私たちは安倍政権を打倒する闘いに渾身の力を込めて立ち上げることです。
 特にこの闘いの焦点に私たちはもう一度、26年前の国鉄分割・民営化に絶対決着を付けてやる! そういう闘いに立ち上がりたいと思います。手がかりはつかみました。国鉄分割・民営化不採用は不当労働行為だということ、そこまでは敵に認めさせるところまで来たんです。そうしたら解雇撤回をかちとる。国鉄分割・民営化から始まった解雇自由という流れを断ち切る! そしてこの力でこの20数年間、労働者を襲った現実が全部うそだったんだということを暴き出す。そして安倍政権を打倒する! 解雇自由なんか認めない! 派遣法改悪なんか認めない! そうした闘いに立ち上げることが民主労総に応える闘いだろうと思います。
 そして2月25日、民主労総が渾身の力をを込めて、すべての力を結集して国民ゼネストに立ち上がろうとしています。これを全世界の労働者に知らせたいと思っています。知らせて、知らせて、知らせぬいて、今こそチャンスなんだ、苦しめられてきたこの新自由主義なるものが足下から崩れ落ちようとしているんだ。そうした闘いに私たちも2月25日、立ち上がりたいと思います。その出発点が東京都知事選挙です。この闘いにも全力で勝利したい。こうした闘いをもって私たちの歴史をつくり上げましょう。新しい歴史の第一歩を記したい。そのための連帯行動に立ち上がっていくことをお願いします。

自治体,記事0287

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