教育労働者の訪米報告私たちの4年間は一つのものだった

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0294号03/02)(2014/09/01)

教育労働者の訪米報告

私たちの4年間は一つのものだった

増田 順計 (日教組奈良市書記長)
 前回の訪問から4年、日米お互いに大きな困難を乗り越えた、お互いの飛躍を確かめ合うことができました。何よりもそれは、ユニオン・パワーの仲間が、今春の役員選挙で完勝し、UTLAの本部執行委員会として活動を本格化していたことです。そして、私たちも、国鉄闘争全国運動を軸に日本の階級的労働運動の飛躍的前進を実現しています。訪米中、UTLAは連日ロサンゼルス学区当局との協約締結交渉の真只中だったのですが、4年前にもまして核心的交流が実現しました。
 UTLA本部での集会では、福島原発事故以来の現状と闘いについてアメリカの仲間たちの関心が集まっていました。日教組奈良市が福島現地を訪問した報告集を英訳したパンフレットは、教職員組合のフクシマとの連帯、原発との闘いを具体的に伝えるものになりました。また「私たちは教職員組合、鉄道の労組、そして反原発と、よく闘っているが、これがバラバラな闘いでは勝てないと思うがどう考えるか」という質問に、「根源にあるのは命より金の新自由主義であり、産別を超えた階級的労働運動の団結、労働組合にはその一切に反撃していける力がある。だから日教組奈良市は非正規職の解雇にも、原発にも戦争にも労働組合として絶対反対で闘っている」と伝えたら、彼女は笑顔で頷いてくれました。
 その後のミーティングでは、ユニオン・パワーのメンバー7人が自ら5千$ずつ出し合い、さらにカンパを募り、1年がかりで3万1000人の組合員の中に分け入ってオルグした結果、今回の大勝利に至ったという話を聞くことができました。分会訪問をしても、組合員が目を合わせてくれないことさえあったが、それでも手紙を書き、メールを送り、一人ひとりの組合員に支持を呼びかけ、仲間が広がり、ついに候補全員が圧倒的な組合員の支持を獲得したのです。勝利を知らせるメールの冒頭は「Oh My God!」だったそうです。ロサンゼルスでは、この4年間で1万人以上の組合員がレイオフされ、根拠も明らかにせず教師を「追い出し部屋」に送り辞職を迫るTeacher Jail(教員監獄)など、解雇と組合破壊の攻撃がかけられています。闘いを呼びかけてもこれを抑え込むことしかしなかった前委員長の体制への根底的怒りが、執行権に挑む決断をした原動力だったと、セシリーは目を潤ませながら語ってくれました。ベティ書記長が「トシの4年間はどうだったの」と尋ねてくれたので、1人の講師の解雇撤回闘争を絶対反対で闘いぬいた結果、非正規教員の雇い止めを許さない勝利を勝ち取ったこと、過重労働との闘いに執行委員会と分会との共同の闘いで勝利したことを伝えると「It’s symbolic victory!」と満面の笑顔で握手を求めてくれました。
 新自由主義攻撃に組合員を晒し続けている日教組本部にとって代わり、職場からの闘いで階級的労働運動の拠点を作ろうと奮闘している私たちと、彼らの4年間は一つのものだったのです。11月、セシリー副委員長の来日を新自由主義と闘うUTLAとのさらなる国際連帯を深める場にしたいと思います。