■闘う合同・一般労組

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0296号07/01)(2014/11/01)

■闘う合同・一般労組

(写真 合同・一般労働組合全国協議会第6回定期大会)

※ 合同・一般労働組合全国協議会第6回定期大会

鈴コン勝利から大飛躍を誓う!

清水 彰(合同・一般労働組合全国協議会幹事・群馬合同労組書記長)
 10月13日、東京において70名が結集して合同・一般労働組合全国協議会第6回定期大会が勝ちとられた。
 冒頭、吉本伸幸代表(東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会)は、「自分も含めた鈴コン解雇撤回闘争当該3人が3年に及ぶ闘いの末に9月30日の東京高裁での和解で、解雇撤回・原職復帰、期限の定めのない雇用、不当労働行為は一切させないという勝利を勝ちとり、11月17日から職場に戻る。この勝利は全国協に結集する32労組の力でもぎ取った勝利だ。不当解雇でも金さえ払えばいいという状況にくさびを打ち込んだ。労働者は本物の闘いを求めている。こうした労働者を組織し、11・2の大結集を実現しよう」とあいさつ。
 来賓として動労千葉・川崎さん、動労水戸・池田さん、全国労組交流センター・岩本さんが連帯のあいさつ。
 議案は小泉義秀事務局長(東京東部ユニオン)から提起された。①国鉄決戦を基軸にした組織建設、②鈴コン闘争の勝利と全国協の闘いの前進という視点から総括が行われ、「総括補足」として全国のこの一年の重要な前進が全体のものとして共有された。7・1情勢に根底的に対決する方針として、国鉄闘争を基軸とした組織拡大闘争に総決起すること、11・2集会1万人結集を実現すること、動労総連合を全国に作ることが確認された。当面の具体的方針として、①動労千葉鉄建公団訴訟の最高裁への10万筆署名貫徹、②国労本部の解雇者への組合員資格剥奪を許さない闘い、③小竹運輸グループ労働組合を先頭に国鉄分割・民営化型の団結破壊を許さない闘い、④動労総連合建設を軸に四大産別決戦の先頭に立つ、⑤鈴コン闘争の勝利をバネに、組織建設の柱として運輸部門の労働者・労働組合を大胆に組織する、⑥10・21国際反戦デーから11・2大結集を巨大な階級決戦として闘う、などが提起された。
 午後に入り、鈴コン支援共闘会議・花輪さん、動労千葉OB会・永田さん、全国水平同盟・狩野さん、星野全国再審会議・狩野さんの連帯あいさつを受け、全体で星野奪還へ「ソリダリティ」を歌い、討論に入った。
 冒頭、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会を代表して吉本分会書記長が再度発言に立った。「大事だったのは職場に残った2人の組合員が、仕業点検、過積載拒否、昼休み1時間の確保という順法闘争を貫徹して職場で闘ったことだ。和解と言っても一歩も譲らなかった。社長は『あの3人が戻ったら会社は終わり』と言った、その通り丸ごといただく、闘って勝てる全国協、堂々と明るく楽しく闘っていこう」と発言。
 次に、ふくしま合同労組が「動労水戸、郡山工場、ふくしま共同診療所が福島の希望となる状況を作ってきた。9・11は福島合同労組自身が感動し、確信を深めた闘いだった。新たな分会を結成し11・2に結集する」と発言。
 さらに、高槻植木団地における労働組合建設について、大阪北部ユニオンと関西合同労組から報告がされた。「労働組合を作って闘うというのが彼らの決断。死んでもこんなことは許せないという怒り、これこそ7・1情勢。これに応えられなければ全国協じゃない。300万カンパの要請に全国協加盟組合が応えていこう。11・2で労働組合の力を示そう」
 広島連帯ユニオン・福屋の解雇当該の谷口さんが闘いの報告。「レジの外注化を粉砕したら、条件を切り下げられて同僚が辞めざるをえなくなった。吉本さんのように内部で組織できなくて悔しい。外注化は商品の場所も教えられず、レジを打たされ、誇りを奪われる。労働組合の闘いでこれを取り戻す」
 以降、発言に立った組合は、東京西部ユニオン、ユニオン自立(自立労組京都)、東京北部ユニオン、群馬合同労組、さいたまユニオン、東海合同労組、合同労組八王子、湘北合同労組、小竹運輸グループ労働組合、さいたまユニオン大石運輸分会、郵政非正規ユニオン、関西合同労組奈良支部、東京東部ユニオン吉崎製作所分会、広島連帯ユニオン。すべての発言が、この間の職場、地域での実践をふまえて、自信を持って11・2へ組織化に打ってでようという気迫のこもった発言であった。
 全労連・建交労と決別して全国協に結集した2組合から鮮明な決意が語られた。小竹運輸グループ労働組合の植田書記長は、「鈴コンの勝利は、分断されてきた労働者の希望。一人で闘っていくのは大変だということで労働組合があるはずなのに、その労働組合をないがしろにする腐った建交労と決別して全国協に結集してきた。運輸事業の支配のやり方を対象化して、迅速に対応できる理論を作っていきたい」と発言。さいたまユニオン大石運輸分会の笠原書記長は、「建交労では組合の専従者が威張っている。ここはそういう組合ではないと、闘いを見てわかった。これからよろしくお願いします」と発言した。
 また広島連帯ユニオンから、8・5〜6ヒロシマにおける日韓国際連帯の前進について、「国鉄闘争を軸にした非正規職撤廃闘争として、福屋解雇撤回闘争を闘う姿を示す中で、信頼関係と団結を作ることができた」と報告された。
 まとめの発言に立った副代表・黒瀬さん(関西合同労組)は、「鈴コンの勝利を全体のものにしよう。次は小竹運輸の闘いを全国協の闘いとして勝利しよう。国鉄・自治体・教育・郵政の四大産別に責任を取る闘いを全国協としてやろう。各ユニオンで持ち帰ってとことん一致する議論を組織しよう」と提起した。そして「広島はじめ全国の闘いからおおいに学んだ。全国協の団結こそが、階級的団結の根源的な力だ」と結んだ。
 大会は、すべての議案を採択、年間ストライキ権を確立、今年度の役員体制を選出した。吉本さんの「俺たちは義理と人情の全国協。受けた恩は組織拡大で返す。やられたことに対しては闘いでやっつけてやる。11・2に来た人は必ず変わる。そのためにはそれ以上に我々が変わろう!」という檄の下、「団結がんばろう」と声を合わせた。