動労西日本 ’16春闘ストを広島印刷事業所で

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0313号02/05)(2016/04/01)

動労西日本 ’16春闘第1波ストを広島印刷事業所で貫徹!

(写真 広島印刷事業所廃止阻止でスト突入)

 3月16日、動労西日本は広島印刷事業所を拠点に、’16春闘第1波ストライキを決行した。
 午後1時過ぎ、ストに突入した岡崎組合員を先頭に、広島、岡山、米子、近畿の全支部から結集した動労西日本組合員と広島連帯ユニオンなどの支援の労働者が、広島印刷事業所前に集まり、「印刷事業所廃止阻止!」の怒りのシュプレヒコールを響かせた。岡崎組合員がスト突入宣言を読み上げた。
 ストは第一に、広島印刷事業所廃止=解雇・外注化攻撃に対し、絶対反対を貫く闘いとして打ち抜かれた。広島駅前再開発と一体の広島印刷事業所7月廃止攻撃は、国鉄から引き継がれてきたものを最後的に一掃し、外注化と非正規化を全面的に推進する「第二の分割・民営化」攻撃だ。これに対して絶対反対を貫く岡崎組合員を先頭とする動労西日本の闘いは、JRを追い詰め、JR連合(西労組)やJR総連(西労)による「廃止同意」の裏切り妥結を阻止し続けている。
 第二に、アベノミクス=「官製春闘」が総破産し、自動車や電機などと並びJR西がベア超低額回答(1062円)を出す中で、ストで闘う春闘を復権する闘いとして貫徹した。
 第三に、史上最大規模の米韓合同軍事演習が行われ、朝鮮侵略戦争突入情勢にある中、戦争と改憲に突き進む安倍政権への怒りの反撃として闘われた。それは京大反戦スト弾圧と闘う全学連6学生の闘いに断固として応えるストとして貫徹された。
 岡崎組合員一人の決起がJRを揺るがし、広島駅前を通る労働者の圧倒的な共感を呼び起こした。「本日スト」のビラはどんどん受け取られ、国鉄解雇撤回新署名も集まった。通りがかった大学で労働法を教えているという教員は、「こんな労働組合らしい闘いをしていた組合があったのか。授業で取り上げたい」と感動の声をあげた。
 4年連続の実質賃金マイナス、4割を超えた非正規職、貧困の拡大、そして「日本死ね!」という激しい怒りが渦巻く中で、連合も全労連もスト一つ打たず、会社の言うがままに賃金は下げられ、外注化や非正規化が進められ、雇用も安全も崩壊している。あげくの果てが原発事故に戦争だ。もはやこの現実を「仕方がない」と受け入れることなどできない!  労働組合が職場から絶対反対で団結し、ストで闘うこと、これだけが世の中を変え、労働者の生きる道を開くのだ。JRで唯一ストで闘う動労総連合・動労西日本に入って共に闘おう。
 動労西日本は、岡崎組合員のスト決起に続き、第2波、第3波の春闘ストに決起する。
 山田和広(動労西日本書記長)

特集0313

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