国際連帯の新たな地平開いた5・15沖縄闘争

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0315号08/01)(2016/06/01)

米軍属による女性殺害事件徹底弾劾! 全基地撤去・日米安保粉砕! 全島ゼネストへ!

(写真 5月23日の沖縄の新聞)

国際連帯の新たな地平開いた5・15沖縄闘争

 5・15沖縄闘争は、「復帰」44年5・14沖縄集会をメインに、14~16日の3日間激しく闘われました。特に朝鮮侵略戦争切迫情勢下で、民主労総が初めて参加し、歴史を画する闘いになりました。昨年5・15沖縄闘争で「『基地の島』・『非正規の島』から国際連帯の島へ! 全島ゼネストの実現を!」と訴えました。民主労総を迎えることで国際連帯闘争が実践的闘いとして大きく前進したのです。

◆那覇空港での入国妨害弾劾!

権力は闘いをつぶすため、14日早朝に沖大闘争を闘う全学連の仲間をでっち上げ不当逮捕し、民主労総の仲間を那覇空港内で入国を阻み、集会破壊を行う暴挙に出たのです。5・15沖縄闘争はこうした弾圧・集会破壊攻撃をうち破ってかちとられました。メインの5・14沖縄集会には沖縄と全国から250人の仲間が参加し大成功しました。
集会は、沖縄闘争と民主労総ゼネスト闘争のドキュメントビデオ上映から始まりました。沖縄と本土の2人の青年労働者の司会で、主催者あいさつを北中城村議会議員の宮城盛光さんが行い、入管当局を怒りを込めて弾劾しました。

◆国際連帯し労働者が主人公の社会を

 その後、連帯あいさつがあり、基調報告をIJBS労組委員長の富田晋さんが行いました。「民主労総が来ることは沖縄闘争が歴史的な段階に入ることを意味する。新特別協定により基地労働者の総非正規職化攻撃が始まった。ここをめぐる闘いが最大の決戦だ。基地労働者が動くとき日米安保は粉砕される。私たちは小規模な職場でも数十人のゼネスト指導部をつくり出せることを証明した。地域と職場を両輪に労働を奪還する意義をつかんだ。資本家に奪われたすべての労働を奪還する闘いだ。ゼネストを実現する力は、職場と社会の怒りに依拠し、それを体現する拠点労組と闘う指導部の確立、団結の拡大にこそある。民主労総の労働者と沖縄の労働者が戦争を阻止し、労働者が主人公の社会に向けた変革のために連帯する力が日米安保同盟を最後的に終焉(しゅうえん)させるカギとなる。それを実現する団結をつくることが本日の集会の獲得目標だ」と宣言しました。
カンパアピールの時、民主労総の2人の仲間が弁護士や同志の尽力により入国できたと報告されました。6・5国鉄闘争全国運動大集会への訴えを動労千葉の繁沢敬一副委員長が行い、決意表明を全学連の斎藤郁真委員長、京大、法大の学生の仲間、青年労働者が行いました。
そしてついに民主労総の到着です。割れるような拍手の中、民主労総ソウル本部のチャンソクジュ主席副本部長とパクチャンスン政治委員長の2人が登壇しました。パク政治委員長が発言し、「戦争反対! 軍事基地撤去! 闘う沖縄の同志たちにあいさつを申し上げます。トゥジェン(闘争)!」とあいさつし、「民主労総ソウル本部は、侵略戦争はもちろん、すべての戦争に反対し、核兵器のない世の中を熱望し、そのために一生懸命闘争します」と発言し、会場から大きな拍手と歓声がわき上がりました。
5・15闘争は、集会前の沖縄労組交流センター主催の那覇市内デモ、幾多の闘争・集会・デモ・交流会が闘われ、内容の濃い闘争としてかちとられました。

◆米軍属による女性殺害事件徹底弾劾!

  沖縄は今、米軍属による女性殺害事件で怒りが煮えたぎっています。4月末から行方不明になっていた本島中部に住む女性が、米軍属の元海兵隊員に殺害され、恩納村の雑木林に放置されていたことが5月19日に報道されました。この報道に「悲しい、悔しい、絶対に許せない!」「基地がなかったらこういうことは起こっていない。基地撤去しかない」「基地あるが故の被害だ! すべての基地を撤去するしかない」等々、誰もが心底から怒りと悔しさをぶちまけています。
1972年「復帰」から2014年まで、米軍人・軍属、その関係者による刑法犯罪の検挙数は5862件、うち殺人、強盗、強姦等の凶悪事件は571件で737人が検挙されています。

◆一切の元凶は米軍基地、日米安保だ!

米軍は、米軍関係者による凶悪事件が起こるたびに「綱紀粛正」や「再発防止策」と称して「外出時間の制限」や「飲酒時間の制限」を打ち出しているが、こんなものが意味をなすとは誰一人思っていません。今回も「綱紀粛正」「再発防止策」を口にしていますが、基地の中で連日のように殺人訓練を受けている米軍に基地内と外の区別があるはずもないのです。一切の元凶は米軍基地であり、日米安保であり、何よりも安倍政権です。
今回の事件に対して、ケネディ駐日大使は「深い悲しみを表明する」と言ったが謝罪はありませんでした。安倍は、女性遺体発見直後の19日には何もコメントせず、20日になって沖縄の怒りの激しさ、すごさに慌てて「強い憤りを覚える」と言う始末です。政府関係者から「最悪のタイミング」という発言が出たように、安倍政権には命よりも、伊勢志摩サミットやオバマ広島訪問、6月沖縄県議選や7月参院選が大事ということです。

◆全島ゼネストで安倍打倒へ!

 今、沖縄中で(本土でも)抗議行動が連日のように起こっています。女性の殺害が報道された翌20日、直ちに嘉手納基地第1ゲート前で抗議闘争が闘われました。22日には在沖米軍司令部のあるキャンプ瑞慶覧(ずけらん)ゲート前で怒りが叩きつられました。次々と大規模な抗議集会や闘争が取り組まれようとしています。
 沖縄の怒りはこれまでのレベルをはるかに超えたものになっています。「いつ暴動が起こってもおかしくない」とも言われています。全島ゼネストに行きつく闘いが始まったのです。はっきりさせるべきは、こうした米軍関係者による凶悪事件が、朝鮮侵略戦争切迫情勢下で起こっていることです。「朝鮮侵略戦争絶対反対! 辺野古新基地建設阻止! 安保粉砕・基地撤去! 安倍打倒!」の闘いを非正規職撤廃・派遣法廃止の職場闘争と一体で闘っていこう! 沖縄労組交流センターも直ちに弾劾行動に立ち上がっています。沖縄の怒りと結びつき、基地撤去、日米安保粉砕、安倍打倒へ闘おう!
 (沖縄労組交流センター・大城武雄)