労働者は一つ、敵も一つ ◆№29

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0333号12/01)(2017/12/01)

Workers of the world Unite
労働者は一つ、敵も一つ ◆№29

 11月12日、民主労総は全国労働者大会を開催した。今年の大会はチョンテイル烈士焼身47周忌にあたり、87年労働者大闘争30周年の節目の大会だ。ソウル市庁前広場に5万人余りの労働者が大結集した。
 民主労総は「私の暮らしを変える民主労総」をスローガンに掲げて

▲労組をやる権利及び労働法改正▲韓国社会各分野の積弊完全清算と社会大改革実現▲87年労働者大闘争精神継承▲サード配置撤回及び韓半島平和実現▲ハンサンギュン委員長及び拘束労働者と良心囚釈放等

を要求した。
 チェジョンジン民主労総委員長職務代行は大会詞をとおして「ロウソク抗争の結果として早期大統領選挙で新政府が発足して、6か月が過ぎている中で何が変わっているのか。70余年間腐りきった積弊を清算して世の中を変えようという事がロウソクの要求だった」と述べた。続けて「ところが小さな事は変わったようだが大きな事は変わらないでいる。包装紙は変わったようだが中身はそのまま変わっていない。民主労総は今こそ非正常を正常に戻す適期だと判断している」と強調した。さらに「民主労総は10月24日青瓦台懇談会と晩餐に参加しなかったが大統領との会合と労政間対話と交渉は何時でも行う用意がある。民主労総の要求は70年間資本と政権側に傾いて来た反労働大韓民国を変えるための基本的要求であり、労働3権が保障される国にすることはロウソク政府の最小限の義務であり役割だということをムンジェイン政府は明確に確認しなければならない。労組をやる権利保障のための労働法全面改正の立場に立たないならばムンジェイン政府の労働尊重は見掛け倒しの食えない杏(あんず)に転落してしまうだろう」と警告した。
 キムスンエ全国女性農民会総連合議長の連帯挨拶があり、労働組合運動をやる権利と労働積弊清算、労働法改正に関連してチョチャンイク全教組委員長、キムホギュ金属労組委員長、チャンオッキ建設労組委員長が舞台に上がり闘争発言を続けた。全教組は組合員総投票をとおして来る24日、成果給・教員評価廃止、法外労組撤回・労働基本権を勝ち取るための年休(早退)闘争を行なうこととした。また、全国市道支部長をはじめとして中央執行委員19人が去る9日から集団断食ろう城に突入した。
 キムホギュ金属労組委員長は「金属労働者2人が再び煙突に上り、サムソン電子サービス、韓国GM労働者たちは非正規職闘争の先頭に立っており、韓国タイヤでは構造調整が迫っている」として「労働積弊の本質はムンジェイン大統領だ。包装紙だけ変わっても労働積弊が終わりにならないようだ」と述べた。
 チャンオッキ建設労組委員長は「建設労働者2名が特殊雇用労働者の基本権を勝ち取るために広告塔に上った。建設労組は来る28日のゼネストを確定した」として「1千万非正規職労働者たちと団結闘争して労働基本権確保に立つものである」と決意した。
 本大会を終えた5万余人の民主労総組合員たちは、市庁広場から乙支路(ウルチロ)、鐘路(チョンノ)を経て光化門(クァンファムン)北広場まで、すべての労働者に労組をやる権利を要求して行進した。
 漆崎 英一(動労千葉国際連帯委員会)