地平線 組合つぶし攻撃を打ち破り3人の仲間を奪還

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0333号13/01)(2017/12/01)

地平線 組合つぶし攻撃を打ち破り3人の仲間を奪還

(写真 11月9日福岡地裁前で情宣行動)

権力の労働組合つぶし攻撃を打ち破り、3人の闘う仲間を奪還!

 福岡労組交流センター

 10月25日福岡県警公安3課は、自動車のリース契約を「詐欺」とでっち上げ、レイバーユニオン委員長と書記長、NAZEN熊本の闘う3人の仲間を逮捕しました。
 この弾圧は、11月労働者集会とトランプ来日反対の闘いを何としてもつぶす攻撃としてかけられました。
 3人逮捕と同時に、福岡レイバーユニオン事務所、委員長自宅、九州前進社などを早朝から家宅捜索を行い、手当たり次第にパソコンなど70点近くを押収しました。このこと自体が警察権力による、組合活動の妨害・破壊そのものです。絶対に許せません。
 リースした車を3人で使用することは、リース会社も承知しており、そのための保険適用も拡大して支払っていました。それのどこが詐欺、詐取に当たるというのか!
 怒りが爆発しました。九州の闘う仲間は直ちに救援のために全力で走り回りました。3人への救援物資の差し入れ、弁護士選任、そして福岡高等裁判所前での「逮捕を許さない!直ちに保釈しろ!」とビラまきに決起していきました。ビラまきは平日にもかかわらず、多くの仲間が休暇を取り駆けつけました。
 今回の弾圧は、埼玉で起きた労働組合と市民団体が仲間でレンタカーを借り、福島原発事故の避難区域を視察したことが「無届の白タク営業」とでっち上げて、活動家を不当逮捕したことと瓜二つです。
 東海地方でも、労組活動家への弾圧が行われ、京都大学では2人の学生自治会の仲間が公務執行妨害をでっち上げられ逮捕されました。今回の一連の弾圧の狙いは、朝鮮戦争と改憲を策動する安倍政権への労働者人民の怒りを圧殺することにあります。そして労働運動を壊滅するための共謀罪弾圧そのものです。絶対許さない!
 11月9日の「勾留理由開示公判」には、傍聴席を上回る闘う仲間が駆け付け、不当逮捕された仲間とエール交換を行いました。出廷した3人の仲間は完全黙秘し、闘いの確信に満ち溢れていました。担当弁護士からの「勾留理由の説明を」の追及に、裁判長は「勾留理由説明について答える必要はない」に終始し、怒りが倍加しました。
 翌日、「全員釈放!」の一報が入り、勝利を確信し合い喜びに沸きました。完黙・非転向の闘いが仲間を守り、でっち上げ弾圧を粉砕しました。
 11月労働者集会を何とか傷つけようとした権力の思惑は打ち破られました。職場を持つレイバーユニオンの仲間は元気に職場復帰します。
 今回の権力の弾圧は、九州の闘う仲間の団結を一層強固なものにしました。この闘いの勝利を職場の仲間にも宣伝していきます。動労総連合九州、レイバーユニオン、福岡県労働組合交流センターは、組織拡大を合い言葉に飛躍し、闘い続けます。

地平線,連載0333

Posted by kc-master