８・５～６広島に集まり改憲・戦争阻止の大運動を
★改憲・戦争阻止!大行進運動をつくり出そう
８・５～６広島に集まり改憲・戦争阻止の大運動を作り出そう
被爆73周年８・６ヒロシマ大行動実行委員会事務局長 宮原 亮 （広島連帯ユニオン執行委員）
人類最初の核攻撃から73年となる２０１８年の８・６広島闘争は、昨年までとは全く違う情勢の中で、これまでの延長線上ではない闘いとして取り組みます。今年は例年行っていた８月６日の首相来広弾劾のデモと屋内集会だけではなく、全く新しい取り組みとして、全世界に呼びかけて８月５日に国際反戦反核集会を開催することを決断しました。８・５国際反戦反核集会実行委員会は、東京でこれまで３回開催され、広島現地でも準備会も含め４回の実行委員会を開催して、組織化を進めています。
国際連帯で戦争をとめよう！
米トランプ政権は２月に発表した核態勢見直し（ＮＰＲ）でこれまで建前としてきた核抑止力論を投げ捨て、実際に核兵器を使うことを宣言。通常兵器にも核兵器で反撃することを明記しました。米朝会談が一旦中止と発表された時もトランプは「我々の核はとても大量で強力なため、使用されないことを神に祈る」と、核で攻撃を行う用意があることを公然と表明しました。
資本主義体制の危機、新自由主義の破産の中で、米帝を先頭に激しい帝国主義間、大国間の争闘戦、貿易・通商戦争が展開されています。この激突の中で世界経済の分裂化・ブロック化から世界戦争に向かった第二次大戦と同じ歴史が繰り返されようとしています。
安倍政権は、米帝トランプのＮＰＲもシリア空爆も直ちに支持し、北朝鮮への排外主義をあおり、憲法を改悪して朝鮮戦争・世界戦争への参戦を狙っています。世界戦争の放火者はトランプであり、安倍です。
しかしこのトランプ・安倍の朝鮮戦争・核戦争に立ちはだかっているのが、韓国の労働者民衆です。昨年のロウソク革命を経て、今韓国の労働者民衆は「自分たちの力で南北分断体制を打破できる」「平和な朝鮮半島を作ることができる」と確信に燃え、民主労総を先頭に闘いに立ち上がっています。南北会談、米朝会談はこの韓国労働者民衆の闘いを押さえ込み、米、韓、北朝鮮の支配者がそれぞれの延命をかけて行った会談でしたが、こうした思惑を突き破って闘いは前進しています。
私たちは「改憲と戦争は絶対に許さない」という決意を改めてはっきりさせるとともに、「国際連帯で本当に始まる前に戦争を止めることができる！」という確信に燃えて、今こそ世界戦争・核戦争を阻止する国際的な団結を作り出す時です。
今年の８月５日に国際反戦反核集会を広島で行うことを決断し、全国で組織化を開始していることは決定的です。すでにアメリカの反戦の母・シンディーシーハンさん、韓国は大邱（テグ）・ソンジュから城西（ソンソ）工団労組と民衆行動、ソソンリ・サード反対対策委員会などから総勢12人の参加が決定しています。
連合崩壊情勢に噛み込み、改憲・戦争阻止の大運動を
もう一つ今年の８・６闘争の決定的な意味は、連合崩壊―産業報国会化情勢の中で、改憲阻止決戦としての歴史的な８・６闘争ということです。
安倍政権は９月臨時国会での改憲発議、来年春の国民投票を狙っています。こうした中で９月に連合内最大組織のＵＡゼンセンが改憲支持の提言を出すと言われています。
過労死蔓延（まんえん）・総非正規職化の「働き方改革」に対して、連合は賛成しました。こういう形で連合の産業報国会化が始まっています。
しかし、国鉄闘争を軸にして連合の改憲勢力化がうまくいっていません。労働現場には戦争絶対反対の思いを持って頑張っている現場労組活動家が膨大に存在しています。また、過労死、サービス残業、解雇、非正規職などの生きていけない職場の現実に対する怒りの闘いも広がっています。
この職場にあふれる怒りと結びついて改憲阻止の大運動の力としていくことが必要です。
広島では、８・６闘争に向けて、広島の「日の丸・君が代」不起立闘争の被処分者で継続して裁判を闘ってきた３人の教育労働者が呼びかけ、６月23日に根津公子さんを招いての集会を行いました。集会の準備過程では、初めて会ってその場で集会の賛同をしてくれる若い先生や、20年前の文部省是正指導の話から改めて当時の思いを語ってくれた先生など、新たな出会いと団結が生まれています。実行委員会では、自治体の民営化攻撃を巡って、改憲のための労組破壊の攻撃であること、民営化絶対反対の闘いと改憲絶対反対の運動をどう一体で作り出すかということなどが討論されています。
職場で新自由主義と闘う労働組合をつくり、それが軸となった反戦反核闘争が求められています。労働者が働く者の誇りを取り戻し、団結して立ち上がることが戦争と改憲を阻止する最大の力です。
日本共産党をはじめとする既成原水禁運動は「米朝会談歓迎」「もう核戦争はない」「改憲の根拠はなくなった」「あとは核兵器禁止条約だけ」という、労働者民衆の階級的な反戦反核運動を解体し、米帝トランプやスターリン主義権力への幻想をあおり、これを支持しています。こんな運動には展望はありません。
動労水戸・動労総連合の「被曝労働拒否」のように労働者の団結に依拠して、核と戦争絶対反対で闘う路線こそ多くの労働者大衆を獲得できます。連合や日本共産党のもとで苦闘する労働者の中に分け入って展望を語り、８・６ヒロシマ大行動への圧倒的組織化を勝ち取りましょう！ ８・５～６闘争で団結を拡大し、改憲・戦争阻止！大行進運動をこれまでの枠を超えて作り出していきましょう。
全国の皆さんの８・６ヒロシマ大行動への圧倒的な賛同と参加をよろしくお願いします。