★改憲・戦争阻止!大行進運動を 今こそ国会闘争に決起しよう!

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0340号06/01)(2018/07/01)

★改憲・戦争阻止!大行進運動をつくり出そう
労働改悪・改憲阻止・安倍打倒の先頭に立ち、今こそ国会闘争に決起しよう!

川添 順一(とめよう!戦争への道 百万人署名運動事務局員)

 6月10日、「総がかり行動」などが呼びかける「安倍政権の退陣を要求する国会前大行動」が行われ、雨にもかかわらず2万7000人が集まりました。私たちも動労千葉と共に参加しました。東京労組交流センターの宣伝隊は国鉄署名や星野要望書を訴え、7・1国鉄集会を呼びかけました。チケットが数十枚も売れていました。
 集会は国会議員や学者のほか、横田や沖縄や広島から訴えがありました。そして何より、焦点となっている「働き方改革」法案に反対する怒りの声が続きました。「『働き方改革』は、使用者が労働者をいくらでも自由に働かせる法案だ。安倍は『過労死をなくす』と言ったが、そのウソがバレても居座っているのが許せない」。「今この国はウソだらけの国だ。蔓延(まんえん)している『過労死』も自己責任とされる。高プロが通れば派遣法と同じになる。一人ひとりの人生をつぶすな!」。
 集会の最後は、NHK報道記者で過労死した佐戸未和さん(享年31歳)のお母さんの訴えでした。佐戸恵美子さんは、「娘は選挙で連日深夜までの仕事。夜は午前2時まで、朝は午前6時に出社だった。死ぬまで苦しそうに働いていた。月209・9時間の残業。どこに『裁量』があるというのか」。「会社は過労死の責任を誰もとることはなく、事実を4年間、社員にすらふせてきた。死後、上司から『記者は時間管理ではなく、裁量労働で個人事業主のようなもの』と何度も言われた。労働時間を自己管理できずに死んだ未和が悪かったと言われているようだった」。
 佐戸さんはまた、「組合は何をしたか。何もしていない。何のための、誰のための組合か。御用組合ではダメだ!」と激しく弾劾しました。国会行動参加者から大きな拍手が起こりました。闘う労働運動が本当に求められていると実感しました。
 続いて6月14日と19日も、全国労組交流センター呼びかけの国会行動に参加しました。動労東京の吉野委員長は、「働き方改革は改憲攻撃そのもの。労働組合が改憲阻止に真に決起することだ。7・1国鉄大集会に総力で集まろう」と訴えました。19日の夜は「総がかり行動」日でもあり、国会前に駆けつけた労働者市民と共に安倍打倒の声をあげました。
 安倍政権は7月22日まで会期を延長しました。働き方改革法案やカジノ法案や改憲手続き法「改正」案を通すためですが、それはすなわち野党を引き込んだ改憲体制をつくるためです。私たちこそ国会闘争に足を運び、労働法制改悪・改憲阻止、安倍打倒の先頭に立つべきだと思いました。