関西のたたかいの中から 11・12改憲・戦争阻止!大行進・奈良を結成!

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0345号04/01)(2018/12/01)

関西のたたかいの中から!
11・12改憲・戦争阻止!大行進・奈良を結成!

(写真 「改憲・戦争阻止!大行進・奈良」結成集会)

労組を軸に関生支部弾圧粉砕と一体で改憲阻止の大運動を作り出す!

 11月12日、奈良市内で「改憲・戦争阻止!大行進・奈良」の結成集会が開かれました。
 参加した日教組奈良市、動労西日本、連帯労組関西生コン支部奈良ブロック、連帯労組トラック支部MK運輸分会、奈良市従教育支部、奈良市従女性部、関合労奈良支部は、「奈良実行委員会を作って、改憲・戦争のための労組弾圧と団結して闘い、改憲を許さない大きな闘いを奈良から作っていく」ことを共同の決意として確認しました。
 結成集会に先立つ10月22日、日教組奈良市の呼びかけで準備会を開催しました。その時の議論が重要でした。「戦争反対・安倍打倒という大きなスローガンで、本当に人は集まるだろうか。もっと身近な行動から始めるべきではないだろうか」という意見が出され、真剣な議論が交わされました。今の安倍政権の改憲をやろうとしている決断、その中で、地域に根をはった労働組合が戦争絶対反対の旗を立てていくことがどれだけ大事か、議論を深めました。
 結成集会の最初に、「大行進・関西」代表で港合同の中村吉政委員長からのメッセージが読み上げられました。「私たちの大事な団結権、団体行動権は、何人にも侵すことのできない崇高な権利です。先人が闘い続け守り抜いてきた命のようなものです。しかし今回の弾圧は、ストライキが業務妨害、営業活動が強要等という罰則が適用され、逮捕・長期勾留という大弾圧は絶対に許すことはできません。どうか奈良の皆さんが、闘いを支え、勝利を掴むために力を合わせてください」との熱い思いのメッセージが寄せられました。
 続いて、動労千葉の中村仁さんから「労働組合こそが戦争反対の先頭に立たなければなりません。動労千葉は、合理化や権利の剥奪(はくだつ)の攻撃と闘ってきましたが、根本的には戦争反対の立場、闘いが座って、今までもこれからも闘います」と述べられました。
 集会基調は、日教組奈良市の増田順計書記長が行いました。「関西生コン支部にかけられている、武委員長はじめ次々と組合指導部や現場の活動家を逮捕していく共謀罪型の弾圧こそ、戦争と改憲のために闘う労働組合を根絶やしにしようとする許しがたい労組破壊攻撃です。行われていることは改憲前からすでに憲法も法律も無視した予防弾圧であり、これこそが改憲攻撃です。
 奈良市従の仲間には、仲川市長による非正規職解雇と、組合幹部を使った闘う組合員への統制と排除という形で、また日教組奈良市に対しては、非正規教員大量解雇とパワハラ・解雇事件に関する団体交渉拒否という形で、労働組合の存在を認めず団結権を破壊することを目的とする攻撃がかけられています。
 その核心は、戦争・改憲阻止の旗頭になる労働者階級の拠点・団結をあらかじめ潰しておこうという攻撃に他なりません。
 安倍政権が本気で戦争をやる国に日本を変えようというのなら、私たちにとって戦争・改憲阻止とは、今度こそ本当に戦争を必要としない労働者・民衆が主人公になる社会への変革をかけた広範な民衆が起ち上がる闘いをやるということだと思います。
 すでに韓国で、アメリカで労働組合が起ち上がることで広く市民を糾合した闘いが始まっています。日本では戦争・改憲との闘いがそういう可能性をもった闘いになるだろうし、そいうものにしていかなくてはならないと思います。今日がその出発点です」と提起しました。
 基調提起の後、参加者から次々と発言が続きました。
 日教組奈良市の執行委員、動労西日本の東さん。
 そして、関生支部奈良ブロック長は、「奈良の地で戦争反対の大きな闘いができて、作っていけば安倍政権を追いつめる闘いになることは間違いありません。奈良ブロック全体の取り組みにしていきます」と発言しました。さらに、トラック支部MK運輸分会分会長は、「関生への弾圧は共謀罪の先取りの弾圧に尽きます。この弾圧は完黙の闘いではねかえしています」と発言しました。
 関合労奈良支部執行委員、奈良市従教育支部長、同女性部長、さらに女性部組合員、最後に奈良県下で働く教育労働者からも発言がありました。
 集会では、11・4集会での「関西地区生コン支部への弾圧を許さない」の集会決議が紹介されました。
 最後に、司会の関合労奈良支部書記長の団結ガンバローで集会を終えました。

(写真 発言する中村仁さん)

教労・自治労・国鉄を軸に改憲阻止へ!

 「大行進・奈良」の結成は、これまでの奈良における労働組合の共闘・連帯、団結が、ついに労組弾圧を打ち破って改憲と戦争反対に労働組合が軸に座った大運動を作り出し
ていく第一歩を切り開きました。教育労働者と自治体労働者、そして国鉄労働者が、地域の闘う労働組合、労働者・市民の団結の要となって総決起をつくりだし、改憲攻撃を安倍政権もろとも打倒していく展望を示しています。
 動労西日本の奈良電車区ストライキ、奈良京終事業所ストライキへの連帯、関生支部奈良ブロックの争議、MK運輸分会の長期ストライキ・争議、奈良市従教育支部・女性部の現業民営化反対・清掃非正規解雇撤回闘争、日教組奈良市の市費講師解雇を許さない闘い・座り込み闘争、関合労の労働委員会闘争や裁判闘争など、地域の具体的な闘いに、日頃から連帯・共闘を積み上げてきたことが実を結び始めました。
 「大行進・奈良」結成に向けては、奈良市従女性部が取り組んだ「はだしのゲン上映会」(8月25日)が決定的でした。その場で確認された9月1日のJR奈良駅前街頭宣伝を、改憲・戦争反対の署名とともに、関生奈良ブロックの仲間とともに「関生弾圧許さない!」の宣伝活動として取り組んだことは重要でした。関生への弾圧を改憲戦争攻撃とはっきりさせ全力で共に反撃していったのです。
 「大行進・奈良」は全国の大行進運動、大行進・関西と共に、臨時国会、来年の通常国会における国民投票法の改悪、改憲発議を許さないために全力で闘います。

各地の活動0345

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