3・1「改憲・戦争阻止!大行進」結成1周年集会へ

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0347号07/01)(2019/02/01)

3・1「改憲・戦争阻止!大行進」結成1周年集会へ結集を!

川添 順一(「改憲・戦争阻止!大行進」事務局)

 3月1日(金)に、「改憲・戦争阻止!大行進」結成一周年の集会を開きます。定員は約600人です。平日の夜の集会ですが、ぜひ各地から総力で結集して下さい。
 会場を杉並区に設定した理由は、「大行進」運動の若きリーダーである洞口朋子さんが4月区議選に挑戦して、改憲・戦争阻止の運動を大々的に組織しようとしているからです。洞口さんの「改憲と戦争にゼッタイ反対」「女性の力、若者の力で、『命よりカネ』の社会を変えよう」という訴えは、労働者・区民の心をつかみ、支持をぐんぐん拡大しています。60年・70年安保世代や戦争体験者からの支持も強力ですが、20~30代の労働者や女性の中にも熱烈な共感が広がっています。私も様々な選挙闘争に関わってきましたが、今回はまったく違うと感じています。この選挙に勝てば情勢が一変するのではないか、圧倒的に組織力のある運動に発展するのではないかと予感しています。

(写真 辺野古の座り込み)

●辺野古新基地阻止!

 その上で3・1集会は、現在の激動情勢にしっかりとかみ合い、安倍の改憲・戦争攻撃に真っ向から対決する決定的な集会になると思っています。集会名称の案を「9条変えるな!辺野古埋めるな!『改憲・戦争阻止!大行進』結成1周年集会inすぎなみ」とさせていただきました。
 「辺野古」問題を3・1集会の前面に掲げたのは、安倍政権による沖縄圧殺攻撃をもう絶対に許すことができないからです。問答無用の土砂投入、自民党による卑劣な県民投票破壊。安倍は「沖縄の気持ちに寄り添う」と言いながら、「沖縄の気持ち」を国家暴力で踏みつぶそうとしています。かつて全島ゼネストを闘った沖縄が再びゼネストに立ち上がってしまう前に押さえつけて、あきらめと屈服を強制しようとしているのです。怒りに堪えません。
 私たちこそその怒りを体現すべきです。〝辺野古を埋めるな!沖縄圧殺を絶対に許さない!〟と、大きな声を上げるときです。
 追いつめられた安倍が今、どのようにして改憲・戦争国家化をなしとげようとしているのか。一方で戦争と排外主義の煽動と、暴力むき出しの沖縄圧殺攻撃です。他方で天皇制国家の大キャンペーンと、野党の協力による改憲原案の推進です。それらの土台には、労働運動と労働組合の解体・産業報国会化の攻撃がすえられています。つまり安倍らにとっても、沖縄に対する攻撃は、改憲・戦争に突進するための攻撃そのものなのです。
 「大行進」運動の呼びかけ団体である関西生コン支部は、沖縄現地攻防にも組合員を動員しながら一貫して沖縄基地撤去闘争を闘っています。この取り組みに学び、全国の「大行進」実行委員会が辺野古新基地阻止を強力に取り組んでいきましょう。3・1集会をその起点にしたいと思います。

(写真 レーダー照射事件、図-防空識別圏)

●戦争と排外主義煽動許すな

 3・1集会の意義の第二は、安倍による戦争と排外主義の煽動を打ち破り、職場・学園・地域から階級的な反撃をつくりだすことです。安倍がなんで「レーダー照射事件」を騒ぎ、韓国と外交上も対立をつくっているのか。原因や理由はいろいろありますが、核心は自衛隊明記の9条改憲に導くために「事件」をねつ造し利用しているのです。もっと言うならば、現実的に戦争情勢と改憲は一体で進行するということであり、改憲すなわち戦争だという認識をはっきり持って闘うことが必要です。
 安倍政権が韓国政府・ムンジェイン政権を敵視しているのは、徴用工問題や慰安婦問題があるからだと言われていますが、安倍の盟友である櫻井よしこはムンジェイン政権を「左翼革命政権」と呼んで「妥協は無用だ」と主張しており、それは安倍の考えそのものでしょう。
 しかし安保政策の面では米日韓の軍事一体化路線をとろうとしてきたので、一部に領土問題があっても、日韓のあいだでこのような軍事的な対立が起こっていくというのは、いままでの延長線上ではやっていけないことを示していると思います。さしあたりは日米同盟を軸とした軍事政策でいくしかないのですが、安倍政権は、日本帝国主義独自の軍事体制(「いずも」空母化、F35の大量購入、巡航ミサイルや弾道ミサイルの保有を打ち出した防衛大綱・中期防を見よ!)をはっきりと持って国際展開していくことに踏み込んできました。その中で派生した「事件」としてねつ造されたということです。
 今回の「事件」で逆に明らかになったことは、日本が意図的に設定した「防空識別圏」(図を参照)の際を自衛隊が頻繁に軍事展開していることです。中国を意識した「列島線防衛」も掲げられましたが、もはや安倍には排外主義をあおり、改憲と戦争に突き進む以外に延命の道がなくなっているのです。

●3・1を「改憲・戦争阻止!大行進」運動の新たな出発点に
 こうした情勢に対決しうるのは、階級的な労働組合が軸となった「大行進」運動だけです。呼びかけ3労組が切り開いてきた国際連帯の力が発揮されるときです。「勤労統計」ねつ造やオリンピック招致疑惑への怒りも激しく高まっています。それらすべての問題を束ねられるのも「大行進」運動の特徴です。3・1集会を新たな出発点にして、広範な結集をつくっていきましょう。
 日帝統治時代の1919年3月1日、朝鮮独立運動がソウルから起こり、全国に広がりました。百年目の3・1でもあります。
 また、3・1集会は、「原水禁運動発祥の地・杉並から、改憲・戦争阻止の大きな波を起こそう」と訴えています。3・1はビキニデーで、決定的です。
 3・1集会の大成功をともに勝ちとって、2019年、「改憲・戦争阻止!大行進」運動の全国的大発展を切り開きましょう!

(写真 11・4労働者集会)

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9条変えるな!辺野古埋めるな!「改憲・戦争阻止!大行進」結成1周年集会inすぎなみ

●日時 3月1日18時30分
●場所 セシオン杉並ホール(丸ノ内線東高円寺駅か新高円寺駅下車徒歩5分)
●主催 改憲・戦争阻止!大行進