※動労水戸 第37回定期大会と旗開きの報告

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0347号05/01)(2019/02/01)

※動労水戸第37回定期大会と旗開きの報告

(写真 大会には組合員を先頭に多くの仲間が参加した)

今こそ組織拡大に向け、さらに団結しよう!

石井 真一(動労水戸委員長)

 1月14日、水戸市内において動労水戸第37回定期大会が開催されました。会場には、組合員、家族、動労総連合、茨城交流センターの県内労組、動労水戸支援共闘を含めて多くの仲間が結集しました。
 今定期大会は、昨年2月から開始した東労組崩壊情勢を受けて、会社が「労働組合のない会社」を目指すということに対し、どう職場で闘いを作り上げて、組織拡大に結び付けていくのかが問われた大会でした。昨年10月、特急車掌の1人乗務とワンマン運転拡大―32人の車掌大合理化に反対して、動労水戸は駅頭のビラ配布行動、勝田運輸区前座り込み、10月16、17日のストライキ闘争を闘いました。
 この一連の行動を見て、東労組の青年が本部の統制を突破し、特急車掌1人乗務反対を掲げて水戸駅、勝田駅、いわき駅土浦駅で水戸地本と東京地本100人でビラまきを敢行しました。動労水戸の大子運輸科でのストライキ闘争を東京新聞が取材し、この車掌問題が新聞に掲載されたことも大きなインパクトとなって東労組の青年を突き動かしました。分割・民営化以来初めての出来事です。
 そして迫る3月ダイ改での動力車乗務員制度改悪の導入、運転士の労働強化による19名削減という大合理化の攻撃が職場に襲いかかっています。また、検修業務の外注化により、MTS(水戸鉄道サービス)のプロパー(直雇い)の構内運転士による事故が多発しています。職場全体の怒りで、この攻撃に立ち向かうことが求められています。さらに、昇進差別などの動労水戸への不当労働行為を追及する裁判闘争の継続も課題です。
 そういう情勢を共有し、動労水戸が団結できるのかがかかった定期大会でした。そして、戦争・改憲阻止、常磐線全線開通反対の闘いに結実するのかどうかということです。大会の発言は、青年が口火を切りました。

【組合員の発言】

◆勝田支部 青年

 今の若い人たちは、分割・民営化を知らずに会社に入っている。平成2ケタの人は革マルを知らない。昨年10月の闘いで、平成採が自分たちもできることを実感している。動労総連合全体で前に進んで行くことが重要で、郡山で80人まとまって脱退したが、まとまることを会社は恐れている。総連合青年部結成から2年、動労水戸青年部を増やしていく、會澤青年部長を軸にやっていきたい。

◆大子支部 青年

 ライフサイクルで3年経過した。3月1日に帰れると思う。駅の輸送職も勉強になったが、ブラ日勤は無駄だった。駅によって経験することが違う。それで運輸のプロなのか。この制度は必要なのかと訴えていきたい。東労組の人もおかしいと思っているはずで、組織拡大につながるのではないか。

◆土浦支部 運転士

 出向から7年目になった。外注化は失敗した。事故が多発している。勝田車両センターの車両激突事故、ポイント割り出し。事故が起きているから、会社幹部はやり方を変えたらどうかと思うが、MTS(水戸鉄道サービス)本社は天下りばかりで、鉄道事業法さえ知らない。職場で騒いでいくしかない。

◆水戸支部 運転士

 職場に監視カメラがつけられ、運転席にもつけられようとしている、本当に気を抜くところがない。とても仕事がきつい。組合として対応していこう。勝田運輸区で、150メートルオーバーラン。誰でもやる事故だ。ダイ改の度にキツクなる仕事。今までも組合として闘ってきたが、エルダー運転士にもできるような勤務にするようにさらに闘いたい。

◆大子支部 運転士

 どうやって若い人とかかわるのか悩んでいる。検修の組合員や労働者とも交流できていない。支部体制をもう一度作っていきたい。現場の闘いがなくては通じない。支部体制を強化してそれを実現したい。若い人に怒られないように。

◆勝田支部 MTS

 MTSに行って1年がたった。肉体労働でキツイ。1日2万歩以上歩く。競輪選手並みの筋肉がついてきた。やっと慣れてきた。パワハラが横行しており、労働支配に風穴を開けようと思う。核心は組織拡大だ。女性労働者にヨン様に似てると言われているので頑張りたい。

◆MTS 青年

 社長が考えているのは作業を見直し、全体をシャッフルして回していこうとしている。
 人員不足を言ってはいけない、人が足りないと言ってはいけないなどと言っている。許しがたい事態だ。

◆土浦支部 運転士

 最近、会社に逆らう骨のある青年と話をしている。そういう奴ともっと付き合っていこうと思う。

 組合員の発言は「組織拡大をどう実現するのか」という観点で一貫しており、これまでにない積極的な発言が続きました。これを組合全体に広げ、団結を固めることが、組織拡大に必ずつながることを実感しました。
 大会では、「星野さんを取り戻す決議」、「関西生コン支部への弾圧を許さない決議」、「2月17日改憲阻止と東海第二原発再稼働反対する水戸集会」の成功のために全力をあげることを盛り込んだ大会宣言が、採択されました。
 今年、動労水戸は、常磐線全線開通という大問題が目前に迫っています。新執行体制は新たに照沼靖功君を執行委員に迎え、會澤憲一君と共に青年が動労水戸の中心になっていく体制となりました。

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(写真 旗開きで団結ガンバローの音頭をとる会澤憲一君)

団結旗開きを開催

 大会後に、水戸市内のホテルで「動労水戸団結旗開き」が、組合員と家族、大会に参加された動労総連合の仲間や支援のみなさんと和やかに行われました。司会を照沼靖功君が務めました。三里塚反対同盟から太郎良陽一決戦本部長が参加され、「市東さんの農地をめぐる決戦が正念場を迎えている、市東さんも闘う決意を固めている」と報告し、全体が共に闘うことを誓いました。