320人の結集で改憲・戦争阻止!神奈川県民集会

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0352号09/01)(2019/07/01)

320人の結集で改憲・戦争阻止!神奈川県民集会
「たたかう力が湧いてきた!」

(写真 6・16神奈川集会で金平さん講演)

 6月16日、改憲・戦争阻止!大行進神奈川は、「抗うジャーナリスト金平茂紀が見た世界の中の日本」をメイン企画に、「改憲・戦争を許さず、命を守ろう!神奈川県民集会」を、横浜市内で開催した。金平さんのほか、福島原発かながわ訴訟原告団長の村田弘さん、寿支援者交流会事務局長の高沢幸男さんを特別報告者としてお招きした。3月2日の大行進神奈川結成後はじめての集会になったこの集会には320人もの労働者市民が集まってくれた。

金平茂紀さんの迫力ある講演

 金平さんは、大迫力の取材写真を使って、香港で103万人のデモ隊が警察の弾圧を跳ねのけ、鉄柵を排除し果敢に闘う姿を取り上げた。催涙弾が火を噴き、催涙ガスが充満するなか、カメラマンは激突現場の間近まで接近し撮影をしている。逃亡犯条例改正案の無期限延期に「市民の力が勝った」と高揚感をもって評価した。
 他方、日本では「令和」騒ぎに続いて、天皇代替わり報道、さらにトランプ来日―大相撲観戦などの映像を繰り返し流し歓迎ムードが煽られてきた。
 金平さんは「TVショー」とマスメディアを酷評し、川崎で起きた殺傷事件を引き合いに「いま社会が壊れかかっている」と危機感をあらわにした。さらに沖縄の辺野古基地問題を取りあげ「本土の人の無関心」に怒りつつ、沖縄と日本政府の関係を「民主主義の壊死」と表現して、「思考停止に陥ってはいけない」と警鐘を鳴らした。
 参加した大学生の「アメリカにとって日本はどんな存在なのですか」という質問に、「アメリカにとって日本は何でも言うことを聞く国だ。日米安全保障条約、日米地位協定を変えられないような政府が憲法を変えようとする倒錯した国です」等と断罪し、会場から拍手が起きた。

社会崩壊の新自由主義の現実

 特別報告では、福島原発かながわ訴訟原告団長の村田弘さんは「原発事故に対する関心の低下を危惧」する一方で、「東京オリンピックを招致する時から、被害を見せなくしようとしている」と安倍政権を弾劾し、「今も4万人を超える人たちが避難生活をしている。被害者の実情に目を注いでもらえれば」と参加者に訴えた。
 続いて「貧困は自己責任か」と題して寿支援者交流会事務局長の高沢幸男さんが報告。「野宿生活者の過酷な状態」を厚生労働省のデーターを使って解析し、「安定しているといわれていた常勤・自営などの仕事をしていた人が野宿に至っている」社会現実を突き出し、今日の資本主義・新自由主義が構造的失業状態を拡大し、加えて非正規雇用の増大が意図的政策的につくり出されている現実に怒りをもって弾劾した。この現実を変えよう!

改憲・戦争阻止の大運動を!

 カンパ・アピールの後、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議共同代表の狩野満男さんから特別アピール。「全ての人が人間らしく生きられる社会をつくろう」と訴え続けていた星野文昭さん。無念の獄中死を国家権力に強制されたことに対する怒りが会場に横溢した。
 集会のまとめに立った野本三吉さんは「今日を新たな出発として、改憲・戦争を阻止する民衆の連帯をさらに大きく広げましょう」と力強くまとめられた。
 最後に実行委員会の品川さんが「金平さんに逆らうようですけど、日本の青年たちは必ず立ちあがります(会場から「そうだ!」の声)。それまでは私たち年配者が頑張りましょう!」と笑いとともに決意で締めくくった。

勝負はこれからだ!

 集約されたアンケートには、「村田さんの報告には憤りの涙が出ます。高沢さんの報告はふくしまと重なり、この国の酷さ。生きる権利さえ奪われている。アベを倒すしかないことを改めて思う」。あるいは「『思考停止』『絶望』に陥っていた私にとって、少しでもいいから政治的な運動を頑張っていこうという力が湧いてきました」など、参加者の思いは深く、やさしくて力強い。
 集会後の交流会は金平さんも参加して40人余りの大盛況。報告者、スタッフ、参加者みんながひとつになって「勝負はこれからだ!」と実感したに違いない。

2カ月間の全力での組織化

 大行進神奈川は、この2カ月間、全力で組織化をやりぬいた。 苦しい時こそ団結を強化し、労働者は絶対に立ち上がるという確信をもってやりぬいたことが集会成功の原動力だ。
 宣伝戦を大きく転換したことも重要だ。闘いがあってこそ、宣伝も生きてくる。大行進神奈川は5月沖縄闘争、トランプ横須賀訪問弾劾海上デモなど、実際の地域の闘いと結びついて、宣伝や組織化を目的意識的に行ってきた。
 6・9国鉄集会や動労千葉の物資販売と一体で、多くの労働組合へも真正面から持ち込んだ。改憲・戦争阻止の闘いの基盤は職場だ。大行進の仲間が職場闘争で信頼関係をかちとりながら、新たな青年労働者が参加した職場もあった。
 さらに朝鮮学校の保護者や高校生たちと一緒に「朝鮮学校に通う子どもたちへの『学費補助』再開を求める県民署名」の街頭宣伝にも取り組んだ。朝鮮学校高校生の署名は1時間で200筆。しかも、署名呼びかけに応えたのは圧倒的に日本の高校生たちだ。これこそ国際連帯だ。私たちが宣伝・扇動や闘いの姿勢を変革していけば、青年たちに思いはかならず届くと確信した。
 もう一つは〝他流試合〟。9条の会、総がかり行動などの集会などが連日開かれている。それらの集会にビラをもって行き、主催者と会話・討論し、いくつもの集会で資料として配布してもらった。「来てください」から「一緒に闘うために出かけていく」姿勢への転換のなかから、貴重なつながりが数多くつくられたと総括している。

9・23集会から11月集会へ

 集会は地元紙・神奈川新聞でもカラー写真入りで大きく取り上げられた。「この人たちは本気だ」が伝わり始めている。大行進への注目は高まり、「どうすればいいのか」という闘いを求める思いが労働者市民にあふれている。安倍の危機は私たちのチャンスだ。
 次は「フリージャーナリスト 安田純平氏講演」集会を9月23日に予定している。9月神奈川集会を大成功させ、全国の仲間と団結して11・3日比谷野音集会の大成功へ全力をあげよう。
 (改憲・戦争阻止!大行進神奈川 事務局)