韓国大統領が在日韓国人の留学生スパイ団事件被告に謝罪、編集後記、まんが

2019年8月28日

月刊『労働運動』34頁(0353号16/01)(2019/08/01)

韓国大統領が在日韓国人の留学生スパイ団事件被告に謝罪、編集後記、まんが

韓国の文大統領が在日韓国人の留学生スパイ団事件の被告に謝罪

韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は27日、韓国が独裁政権下にあった1970~80年代に多数の在日韓国人の留学生らが韓国の情報機関によって「北朝鮮のスパイ」にでっち上げられて拘束された人権侵害に言及し、「独裁権力の暴力に深く傷ついた在日同胞の被害者と家族に、大統領として国家を代表して心から謝罪する」と述べた。韓国大統領が在日の元政治囚をめぐる人権侵害で謝罪するのは初めてとみられる。
文氏はこの日、主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に参加するため大阪市に入り、在日韓国人約400人を招いた懇談会に出席し、その席上で謝罪した。懇談会には、70年代にソウルの大学に留学中に北朝鮮のスパイなどとして当時の韓国中央情報部の拷問捜査を受け、死刑判決を受けながら2015年に無罪が確定した大阪市の在日韓国人、李哲(イチョル)さん(70)らが招かれた。李さんは「思いがけないことで、大変うれしく思いました」と話した。
韓国の市民団体によると、87年の民主化までに情報機関は多数の在日韓国人の留学生やビジネスマンらを「スパイ」として摘発。被害者は約160人に上るとされる。(武田肇)
6月27日朝日新聞デジタルより転載)

◆学園浸透スパイ団事件とは

ソウル大学校などへ日本の、主として関西地方から留学していた20名近い在日韓国人らが「北朝鮮のスパイ団」であるという国家保安法違反の容疑で中央情報部(KCIA)によって逮捕され、起訴された結果16人が裁判で死刑を含む有罪判決を受けるなどして収監されるに至った事件。
法政大学出身で現在は千葉商科大学教授の金元重さん(国鉄闘争全国運動呼びかけ人)も被告の一人で、拷問され7年間獄中生活を強いられました。彼は「韓国の大統領が在日の政治犯に謝罪するのは初めてで、2016年のロウソク革命の力です」と話してくれました。

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編集後記

7月5日、京都地裁で関生支部の勾留理由開示公判を傍聴し、関生会館で関生支部弾圧をめぐる座談会を行った。武谷書記次長が「現場での権利侵害との闘いが一番組合員を元気にします」と言われたことが心に残った。関西生コン支部への大弾圧を粉砕するまで共に闘う決意を新たにした。(AY)