命を守れ! 被収容者を今すぐ解放しろ!  4・25 東京入管包囲デモで被収容者と交歓

4月25日午後、「命を守れ! 被収容者を今すぐ解放しろ!4・25東京入管包囲デモ行進」が行われた(主催:外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会)。動労千葉をはじめとした
労働組合、市民団体など150人が結集した。新型コロナ感染防止のため、当初予定されていた4・19関西集会は延期となり、4・25全国集会は、多くの難民が不当に拘束されている東京入管局包囲デモとして変更になった。
安倍政権・出入国在留管理庁は、収容されている外国人たちの自由を奪い、コロナ感染対策や病気治療もまともにせず、虐待を続けている。また、コロナを理由に面会も遮断されようとしている(4月27日から弁護士、領事官以外の面会禁止)。
難民・被収容者たちは、ハンストで抵抗し、闘う渦中で1人が餓死するという悲惨な事件(昨年6月24日、長崎県大村市にある大村入国管理センターでナイジェリア人男性が飢餓死)も起きている。東京オリンピックが決まってからは治安対策と称して仮放免が極端に減り、2年、3年、それ以上の長期収容が常態化してきた。さらに仮放免された人々も再収容が激増し、いつ収容されるかわからない不安と恐怖にさらされている。
この日、参加者たちはマイクを通して、安倍政権・東京出入国在留入管局の非人間的な入管政策を弾劾すると共に、被収容者の釈放を勝ち取るために、被収容者と共に連帯して闘う意志を伝えた。入管局の収容施設の中から、私たちの呼びかけに呼応する声が聞こえ、手を振る姿が見えた。
デモ終了後、牛久入管収容所問題を考える会の田中喜美子さんが「新自由主義がつくり出している難民・移民のこの苦境、これと闘うために団結しましょう」と呼びかけた。
動労千葉の田中康宏顧問は「収容所からの叫び声を聞くたびに、日本の民主主義がいかに偽善、ペテン、うそであるかを思い知る。コロナ感染症は、競争原理で医療も雇用も社会すべてが破壊されたこの現実がどれほど非人間的かを示した。この現実に立ち向かうために、収容所の仲間たちと共に闘いに立ち上がろう」と訴えた。
6月20日の「世界難民デー」には、多くの労働者民衆の力を集めて、外国人収容者の釈放を求め、生きる権利すら剥奪する安倍政府・入管局を弾劾する闘いを計画している。

動労千葉国際連帯委員会 『月刊労働運動』5月号掲載