5・1メーデー 厚労省行動報告(東京労組交流センター医療福祉部会)

2020生きさせろメーデー報告リーフ

2020生きさせろメーデー報告リーフ2

コロナパンデミック下で、日本で100 周年目のメーデーが行われました。私たちは、医療を崩壊させ命と生活を破滅に追いやる安倍政権への怒りの「生きさせろ!5・1メーデー」として、厚生労働省前と首相官邸前に400人が集まり、要請と抗議行動をたたかいました。
医療・介護・福祉労働者が先頭に立ち、「病院・介護施設にマスク・防護服を寄こせ!」「100%の休業補償を行え!」のシュプレヒコールが、霞が関一帯に響きわたりました。
「私たち労働者自身の命を守ることなしには、利用者さんの命と生活も守れない。医療・介護・福祉労働者は絶対に死んではならない!」この叫びは、コロナとの最前線でたたかう全世界の医
療労働者の共通のスローガンです。
政府は「医療従事者に感謝を」と言いますが、実際には感染症指定病院にすらN 95 マスクも防護具も足りていません。「私たちは捨て駒にされている」とコロナ病床の看護師たちが悲痛な声
をあげています。必要な物資と危険手当を直ちに!
なによりも、安倍政権は公立・公的病院の削減を、小池都知事は都立病院の独立行政法人化(民営化)方針を、このコロナ感染状況下の3 月に進める決定をしています。絶対に許せません。
厚生労働省に要請した「医療・検査の拡充」「医療労働者の安全と補償」を実現するのはこれからです! 一緒につながり、行動していきましょう。

介護現場にはマスクも消毒液もない! 労働組合の団結で安全守る!

江東区の特別養護老人ホームでは、4 日間で入所者35 人、職員4 人の感染が出ました。驚くべき事態が目の前で進んでいます。
そして、在宅の高齢者にとって最後の砦となるのが、訪問介護、ヘルパーという仕事です。厚労省は「新型コロナウイルスに感染の可能性がある利用者がいた場合、感染対策を行った上で、訪問介護の仕事をするように」と通知しています。しかし、必要なマスクも防護服も、消毒液もないままに、どうして介護労働者に訪問しろ!と言えるのでしょうか? 私たちの命や存在をなんだと思っているのでしょうか? 絶対に許せません。
私たち介護・福祉労働者自身の労働安全なしには、絶対に利用者さんの命や生活も守られません。労働安全の闘いを各職場で作り出すこと、どんなに小さな職場でも、命を守るために声を上げることが、自分の命、家族や同僚の命を守ることに繋がります。
そして、コロナ感染症との最前線にある都立病院をはじめとした医療従事者と共に、一緒に声を上げることが重要です。国を相手にしてでも、必要な装備と人員、危険手当を補償させる闘いを現場から作り出しましょう。それが、社会を変える大きな一歩です。(一陽会労組・坪井委員長)

 

特養と訪問介護のダブルジョブで働いています。特養では、面会できない状態で利用者さんは認知症が進んでいます。毎日振り回されながらの仕事です。一日2回消毒の労働強化はものすごい。それなのにマスクがない。施設長は「自分たちで調達してくれ」と。抗議したら布マスク1枚で「洗って使いまわせ」。手袋もペラペラで、これで命が守れるか! 介護現場は崩壊過程です。
訪問介護は中小の事業所なので、所長も現場もなく、みんなでこのフェイスシールドやエプロンを手製で作ってやっています。訪問介護は毎日感染が怖いです。一日何件も回りますが、利用者の状態がわからない。医療の知識もないのに、利用者が37.5℃あったら保健所に回す。そんな毎日。
介護労働者はみんなが団結して進むしかありません。厚生労働省に働くみなさん。「マスクを寄こせ!防護服を寄こせ!消毒液を寄こせ!」 一緒にたたかいましょう。(東京の介護労働者)

「休業しても補償しろ!」統一して要求  杉並区の作業所

2000 年介護保険制度開始、2006 年の障害者自立支援法以来、介護・福祉の現場は本当に大変なことになってきました。
今、共同作業所ではコロナ感染拡大で「外に出られない」「病状が悪化する」方が増えています。私たちの作業所も休業し、弁当配達に切り替えています。杉並では作業所の枠を越えて団結し、厚労省・東京都・区に要求して、休業しても給付を保障しろとの闘いに入っています。この闘いが全国に波及しつつあります。
厚労省が「就労しろ」と位置付けてきたA型作業所にも仕事が来ない。障害者自立支援法は根本的に破綻しています。「命より金」経済を優先したこんな社会はひっくりかえし、新しい社会をつくっていくしかありません。生き抜いて、団結してたたかいましょう。