11・6全国労働者総決起集会に2200人が結集
集会での郵政労働者のアピール
私は17年配達の仕事をしている、赤羽郵便局・非正規社員の高橋です。
私は昨年2月に現金書留の亡失事故を起こしました。この事故が起きた原因は、局が残業代を削減するため出勤時間を30分遅らせたことにあります。当日私とペアだった副班長は私が担当する区の現金書留を持ち出してしまい、それを作業中の私に戻しに来ました。焦っていた私は出発の時に一緒に持ち出すつもりで区分棚に仮置きしましたが、そのまま忘れて出てしまいました。結果、現金書留は局内でなくなり、戒告処分となりました。
苦しかったのは賃金が低い中での減収でしたが、私はこの事故に真摯に向き合い続けました。しかし、当時の局長や部長はその姿勢を見ず、半年後のスキル評価でもこの処分を継続させました。「俺がここにいる限り絶対に戻さない」とも言っていたそうです。
いくら何でもひどい! 納得いきませんでしたが、会社と一体化して組合とはいえないJP労組はあてにできず、郵便局という巨大企業が相手だと知るとどの組合からも断られました。
そんな時、中部ユニオン代表とつながる機会があり、団交やビラまきで闘おうと言って頂きました。この時初めてこの国に渦巻く労働環境の闇と労働運動に目を向けるようになりました。
団交やビラまきを続けていく中、副班長が郵便物横領容疑で逮捕される衝撃的事件が発生しました。当日ペアだった副班長の逮捕、現金書留の局内紛失という不可解な事件を一から調べ直す必要があるはずですが、保身しか考えない管理者らは全責任を私一人に被せ、再調査も管理責任も認めず、団交でも何も答えない不誠実な対応を取り続けてきました。絶対に許せません!
事故やミスの原因は焦りにあるにも関わらず、現場の声を一切無視した時間変更や人員配置、業務の増加。軍隊や刑務所のような時間管理が行われており、郵便事故やミス、交通事故の頻度もはね上がり、残業も増え、現場は疲弊しきっています。その中で非正規は「都合の良い存在」として、権利も待遇も与えられないまま飼い殺されています。正社員の条件も厳しく、差別、いじめ、ハラスメントや管理者の責任逃れ、現場無視の指示などが長年放置されています。利己主義者たちが生み出され続け、現場を地獄のような場所に変えています。
これ以上精神的に病んだり、退職や自殺者まで出てしまう異常な環境を放置するわけにはいきません! 労働者が不当な扱いに苦しむことなく、安心して暮らせるようにこれからも手を緩めずみなさんと闘っていきます。