尼崎事故から18年 4・25現地闘争に80人が結集
4月25日夜、尼崎事故から18年を弾劾し、現地で総決起集会が開催されました。動労千葉、動労西日本、港合同・中村委員長、関西生コン支部・武谷書記次長、高槻医療福祉労働組合・村山委員長をはじめ80人が結集して闘われました。
以下、原田隆司動労西日本委員長の基調報告です(一部抜粋)
(1)JRが発足して18年目に尼崎事故は起こりました。その尼崎事故から今日は18年目です。
現場では毎日点呼の時に安全憲章の唱和がされて、労働者に「責任の自覚」が押し付けられています。会社は常に組織改革と称して安全に関わる基準の緩和を進めています。
1月24日に起きた京都雪害事故は、車内にお客さんを11時間にわたり閉じこめました。組織再編で京都と大阪の保守体制の規制の数値をゆるい大阪の方にあわせた結果だといわれています。これは組織再編でやっていいことではありません。規制はきつい方に合わせるべきで、そうでないと安全は確保されません。
尼崎事故では歴代の社長はいまだに責任を認めていません。毎年4月に会社が行う尼崎事故に対する反省の文章を社員に書かせる勉強会があります。私はそこで「会社の社長が自らの責任を認めるまで闘い続ける」と書いて出しました。これからもその立場で闘い続けていかなければならないと思います。
(2)本気でたたかう組合には無茶苦茶な弾圧がきます。しかし、本気で仲間と一緒にたたかえば、関西生コン支部の大阪高裁の無罪判決のようなものを勝ちとることができると思います。
(3)私たちはストライキで闘う仲間の力を得て、問題を解決していかなければなりません。
JRではローカル線廃止問題があります。動労西日本は昨年の10月10日、本年の3月4日、芸備線廃止反対の集会を広島・三次でやりました。沿線地域でのビラまきもやりました。団交も1月と4月と行いました。
3月17日には福知山を拠点に、私と副委員長の岡崎さんがストライキに入りました。当局は駅前から排除しようとしましたが、運転士と車掌が詰める職場の前で集会をかちとることができました。後で、運転士が「ストライキやっとったね」「がんばっとんですね」と声をかけてきました。「私もストライキに参加したい」と言ってもらうようなたたかいに今後していきたい。
ローカル線廃止反対闘争については地域の皆さんと一緒に闘っていきたいと思います。
(4)ローカル線廃止の一方で、防衛省からは軍事輸送を優先するためには路線を維持すべきだという話も出ています。私たちが残したいのは軍事輸送のための路線ではなく、地域の住民の生活の足としての民生のためのローカル線です。地域を支えるために定年になって、再雇用になっても働いている仲間もいます。
新幹線も貨物輸送と称して軍事利用されようとしています。どこかで「盧溝橋」が起これば、戦争が始まってしまいます。軍事費2倍化で、5年先に徴兵制が始まっていない保証はありません。私たちの子や孫が戦地に動員され、戦死するかもしれません。
戦争は「自衛」と称して始まります。G7広島サミットはウクライナ戦争を世界戦争に拡大させるものです。私たちは世界の労働者とともに、戦争反対を叫び、労働者は団結して、ストライキで戦争を止めましょう。動労西日本は1月の大会で戦争反対を闘う労働組合になることを決定しています。ともにがんばりましょう。