■地平線 3・29三里塚集会に参加した!農民への攻撃攻撃は一体だ!

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0302号10/01)(2015/05/01)

■地平線 3・29三里塚集会に参加した!

農民への攻撃と青年労働者への攻撃は一体だ!

古内 麻美(千葉労組交流センター・ちば合同労組副委員長)

(写真 デモの先頭に立つ反対同盟)

 3月29日、成田市の栗山公園で行われた「市東さんの農地を守ろう!戦争止めよう!三里塚全国総決起集会」に参加してきました。
 市東さん農地裁判控訴審の3・4結審強行に対する怒りが煮えたぎるなか、集会に参加するにあたって、1985年の10・20三里塚戦闘の映像をあらためて観ました。成田空港二期工事をめぐる激しい戦闘戦に労働者も学生も女性もすべての労働者階級が総決起し、自分の命と人生をかけ闘っている姿を観ると、毎回涙が出ます。
 それは恐怖の涙ではなくて、国策の名のもとに農民から農地を奪い、軍事空港を建設しようとする国家に対し、労働者・学生が農民の闘いだけではなく自らの闘いとして位置付けて、一つになって団結して闘っているこの「団結」の素晴らしさに涙してしまうのです。
 私たちが、とりわけ青年労働者が作らねばならない「労農連帯・階級的団結」を、先輩同志は実力闘争を共に闘う中で創りだし勝利してきたのだという事を映像の中から教えられるのです。
 今回の会場となった栗山公園が、三里塚闘争が本格的に始まった1968年当時に闘った場所であると聞いたとき、体が震えました。反対同盟の仲間が闘い続け勝利してきているからこそ成田空港は完成されておらず、軍事空港化も出来ていません。三里塚闘争の歴史の中で大きな闘争として行われた会場に自分が行って、共に闘えることの喜びと感動からくる震えでした。
 北原事務局長の発言を聞くといつも勇気づけられます。「反対同盟は成田軍事空港の正体をしっかりと見据え、反戦平和を貫き、日本の将来、青年・学生の未来のために責任を持って闘いぬきます」という発言。この決意に私たち青年労働者は今一度、本気になって応えなければならない時が来たと思っています。市東さんは「農地は私にとって、まさに命です」と発言しています。
 労働者にとって職場を奪われることは生きていけなくなる=死を意味します。農民が農地を奪われることは死を意味するのです。同じ攻撃を青年労働者と市東さんはかけられているのだということを改めて認識しました。そして、闘い、青年労働者を組織化して、三里塚の地に一緒に行き、三里塚闘争の歴史を学び、今後生き闘っていくための「糧」としていきたい。
 千葉で生き、働いている労働者として、これからも反対同盟と共に生き、闘っていく事を決意した3・29三里塚集会でした。

地平線,連載0302

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