闘う合同一般労組 新体制で鈴コン分会第2次闘争突入集会

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0314号11/01)(2016/05/01)

闘う合同一般労組
新体制で4・10鈴コン分会第2次闘争突入集会が大成功!
佐藤重夫副分会長への解雇を阻止! 改悪就業規則撤回へ!

 4月10日、鈴コン分会のホームグラウンド、舟渡ホールにて鈴コン分会臨時大会と第2次闘争突入総決起集会を開催しました。
 臨時大会では、鈴コン分会結成の原点に戻り、故田口組合員の解雇と組合破壊策動を乗り越え、6人の鈴コン分会再結集で職場闘争と団結を守り闘い抜いていることを組合員全員で確認し、第2次闘争への決意を新たにしました。
 世界は、労働者が天下を取るか戦争で叩き潰されるかの決戦です。職場で労働者が分断を打ち破って団結を拡大すること、闘う労働組合を職場から甦らせることが戦争を止め、労働者が主人公の社会をつくる道だと思っています。
 4月4日、佐藤重夫(トラちゃん)副分会長への「定年」解雇策動を粉砕し継続雇用を勝ち取りました! 東京都労働委員会「斡旋」の場でしたが、勝負を決めたのは鈴コン分会の職場闘争だと確信しています。分会三役3人の職場復帰以来、分会の団結と就業規則改悪への職場労働者全体の怒りを作り出し、御用団体SJK(鈴木コンクリート工業従業員の会)を崩壊の危機に叩き込む中で、追い詰められた鈴木一族=東豊商事は、トラちゃんの解雇を出来ませんでした。
 本格的闘いはこれからで、「60歳定年・雇用条件変更での再雇用制度」とは闘争中です。鈴コン分会臨時大会は、今後の激闘を闘い抜く鈴コン分会の新たな3代目分会長を決めることも目的でした。3代目分会長は鈴木善弘(善さん)です。鈴コン分会第2次闘争へ新体制で突入です。我々は負けない! 断固闘い、勝利する! 新体制(善さん分会長)に入った鈴コン分会が「第2次闘争突入総決起集会」で戦闘宣言です。
 鈴コン分会の闘いの始まりは「60歳定年」問題からです。2009年6月、鈴木コンクリート工業正社員の給料が6万5千円下げられ、極秘に進められた田口組合員への「60歳定年、25%賃下げ再雇用か、拒否した場合は雇い止め」攻撃に、組合結成(09年7月5日)を早め、東豊商事契約社員10人が鈴木コンクリート工業分会(鈴コン分会)を結成しました。
 09年7月24日第1回団体交渉で、田口組合員の60歳定年は「一般社員(正社員)の定年退職と誤解していた」と粉砕し、60歳の誕生日の翌日に従前通りの雇用契約を更新させました。組合員15人となった鈴コン分会の職場闘争は、激闘に次ぐ激闘で、安全運転順法闘争(過積載拒否、道交法厳守)で会社を追い詰めていきました。
 その最中10月8日、会社は突然、田口さんの自宅に「臨時労働契約終了予告通知書」を内容証明書付き書留で郵送してきました。鈴木富美子社長は「一般社員(正社員)の定年制に倣い」と田口組合員の解雇を強行し、更に処分や権力を使った組合破壊攻撃を行いました。
 第1回団体交渉で押し込んだ「契約社員には定年規定がない」は当然とされてきました。(定年制は戦後日本の「終身雇用と年功賃金制度」とセットで導入。非正規職への導入は、正社員の定年後再雇用が非正規の低賃金・無権利を強いることとの論理矛盾を生むため社会的に不合理)。契約社員就業規則(3ヶ月雇用)には「定年」の規定はありません。
 国鉄型の団結破壊攻撃でした。しかし、鈴コン分会は負けませんでした。「田口組合員解雇は絶対に許さない!」と組合破壊に負けず、6人が再結集し、団結を守り抜きました。2011年8月16日田口組合員が無念の逝去、9月27日ストライキ、12月三役3人解雇、職場を軸に全国的支援共闘会議を結成。 
 3年間の解雇撤回闘争から職場復帰勝利(『非正規が闘って、勝った!』参照)。解雇撤回勝利で職場に戻り、全面的に闘うまでには必死の活動がありました。そして遂に2015年8月26日、東京都労働委員会で故田口組合員解雇撤回命令を勝ち取りました。労働委員会命令は、「正社員の定年制に倣った田口組合員解雇は組合員への不利益扱い」「組合弱体化を狙った支配介入の不当労働行為である」と認定しました。解雇撤回勝利の上で、職場復帰し、職場に定着する粘り強い闘い、職場で主流派として闘い続けていることが勝利の最大の核心です。
 2014年三役3人職場復帰直前の10月17日、会社はSJKを使って池袋労基署に60歳定年制導入の(労働契約法改悪を使った)就業規則改悪を提出し受理されています。
東京高裁で「不当労働行為は今後しない」と勝利和解を勝ち取った1か月後です。
 しかし、3か月雇用の非正規労働者に正社員と倣って「60歳定年」を就業規則に入れたとしても、改悪自体が「支配介入の不当労働行為」です。
 会社は東京都労働委員会命令を履行せず、中労委に上げ、「故田口組合員解雇撤回では一切和解はない」と開き直っています。国鉄型の組合絶滅攻撃であり、鈴木資本を超えた階級意思ですが、資本家全体の危機を示しています。
 不当労働行為を居直る会社との闘いは、国鉄闘争と一体であり、故田口組合員解雇撤回闘争であり、「60歳定年・賃下げ選別再雇用・65歳雇い止め」制度との闘いそのものです。この闘いは2009年組合分裂破壊攻撃に決着をつけ、職場労働者全体を獲得して、組織拡大することが勝負を握ると思います。
 トラちゃんの60歳解雇は断固阻止しました。会社もSJKもグラグラ、ガタガタです。職場全体の怒りが会社を追い詰めています。第2次闘争の緒戦に勝利しました。これからが本番です。
 ストライキを職場から組織し、戦争を止める。国鉄1047名解雇撤回、労働法制改悪阻止、非正規職撤廃、組織拡大、闘う労働組合の復権、闘う労働者の政党結成、7月選挙闘争勝利へ攻め上っていきましょう。そのために鈴コン分会は闘う分会体制を再確立しました。共闘会議の継続発展へ今後とも協力をお願い致します。「解雇撤回・非正規職撤廃」の大スローガンを貫いて、鈴コン分会、鈴コン分会闘争支援・連帯共闘会議は、第2次闘争を元気に激しく闘い抜いていきます。鈴コン分会は闘いの先頭を切ります。共に闘いましょう!