動労総連合第33回定期大会 3月ダイ改合理化・乗務員勤務制度改悪粉砕

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0346号03/01)(2019/01/01)

動労総連合第33回定期全国大会
3月ダイ改合理化・乗務員勤務制度改悪粉砕!

動労総連合の本格的組織拡大を実現しよう!

 動労総連合は12月9日、千葉市・DC会館にて第33回定期全国大会を開催し、第3の分割・民営化攻撃、安倍政権の改憲・戦争攻撃と対決し、動労総連合の組織拡大で反撃する闘いの方針を確立した。大会は、梶ヶ谷代議員(千葉)を議長に選出して議事が進められた。

つかんだ可能性を発展させよう

 冒頭、あいさつに立った田中委員長は、新潟、西日本、神奈川などを先頭に闘われている解雇撤回闘争が決定的に会社側を追い詰めていることを挙げ、「犠牲をグループ会社の労働者に転嫁し、総非正規職化の急先鋒を担うJRを追い詰めている。これは非正規職撤廃闘争であり全労働者の課題だ」と闘いの意義を明らかにした。
 また、東労組崩壊情勢について、「東労組のような民営化・首切りに賛成した組合さえ許さない。国鉄分割・民営化に比すような新たな労働運動解体、JR大再編攻撃との闘いだ」と提起した。動労水戸が闘った常磐線特急の車掌1人乗務化に対する10月の2波のストは、東労組の中に決定的な影響を与えている。水戸地本の現場労働者を先頭とした大反乱が始まろうとしている。CTS幕張事業所での職場代表選挙での勝利は、職場全体の支持を獲得し労働運動を変革する展望を示した。
 この勝利を確認した上で、「これを押し広げていけば、必ずひっくりかえせる。東労組本部を使って、北海道労組、日貨労、東海、西労もつぶし、東日本内では全地本に決議をあげろとして、〝東労組を使って東労組をつぶす〟卑劣なことが行われている。組織拡大闘争の勝負だ」と組織拡大闘争への決起を呼び掛けた。
 改憲阻止大行進を訴えて11月労働者集会を闘ったことについて、「大きな可能性が見える集会になった。総連合の闘い自身がもっと前進したら、全体が労働運動再生に向かって進むことができる」と展望を示した。
 最後に、「この1年でつかんだ可能性を全面的に発展させる1年にしよう。職場の闘いと安倍政権が進める改憲・戦争阻止の闘いは一つだ。総連合の組織拡大を実現し、第3の分割・民営化攻撃を粉砕しよう」と訴えた。

今こそ階級的労働運動の復権を

 その後、動労千葉を支援する会の山本事務局長から来賓あいさつ、方針提起、質疑応答を行った。質疑応答では、各単組から職場での闘いや解雇撤回闘争の現状などが報告された。構内入換業務での事故が発生するなど外注化による安全破壊の現実や、「乗務員勤務制度改悪は単に乗務員の問題ではなくすべての攻撃の突破口にされている」などの意見もだされた。
 討議の後、総括答弁に立った田中委員長は、「東労組崩壊情勢や関西生コン支部への弾圧は改憲と一体の攻撃だ。労働組合が今ほど必要な時代はない。JRの職場に責任を取り切り、来年3月ダイ改を焦点にした闘いを組織することを全体で確認したい」と提起した。
 そして、全員の拍手で方針案、関西地区生コン支部への弾圧を許さない特別決議、大会宣言が採択された。役員選出では、新たに動労連帯高崎の木村書記長、動労総連合・新潟の杉野書記長が本部執行委員に選出・信任された。
 最後に、大江執行委員が閉会あいさつ、田中委員長が団結ガンバロー三唱を行い、第33回動労総連合定期全国大会は締めくくられた。(日刊動労千葉より)

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内房線守る会、外房線守る会が国交省に要請行動

 11月30日、内房線と地域を守る会(松苗禮子代表)と外房線と地域を守る会(藤平輝夫会長)は、 国土交通省を訪れ、館山直通の快速・特急列車の復活、高校生へのアンケートに基づき具体的改善を求めるとともに、「JR東日本外房線の利便性と安全性向上を求める署名」1万2227筆の署名を提出した。要請行動には、内房線と地域を守る会から6名、外房線と地域を守る会から5名の計11名が参加した。
 国交省への要請行動には、青木愛参議院議員に同席いただき、まず鉄道局長へのあいさつを行い、その後、鉄道局鉄道サービス政策室・上手室長他5名が対応する中で要請が行われた。
 要請では、内房線及び外房線の代表者からそれぞれ要請の趣旨が説明された。内房線と地域を守る会は昨年に続き2回目の要請となり、館山直通の快速・特急列車の復活を求めるとともに、今回、内房線沿線の高校生アンケートに基づき、南三原駅の営業時間及び券売機の改善を求めた。
 要請及び署名提出を受けて鉄道サービス政策室の上手室長からは、「JRには、地域の声を把握するように伝える。今回、アンケートによる具体的データを出していただいた。重要だと思う。データを踏まえての要望があったことをJRに伝える」との回答が行われた。