沖縄の怒りと結び、―3・2「改憲・戦争阻止!大行進・神奈川」結成集会の報告

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0349号10/01)(2019/04/01)

沖縄の怒りと結び、改憲・戦争阻止の「県民大運動」へ
―3・2「改憲・戦争阻止!大行進・神奈川」結成集会の報告―

(写真 結成集会に120人が参加)

鈴木 一久(「改憲・戦争阻止!大行進」神奈川呼びかけ人)

一人ひとりの人生かけて、大行進神奈川を結成

 3月2日、横須賀市内で、120人が参加し、「改憲・戦争阻止!大行進神奈川」の結成集会を成功させました。「新しい時代をつくる県民運動」(野本三吉さんの基調提起)のスタートです。集会終了後には米海軍横須賀基地に向けてデモも行いました。
 開会挨拶の鎌田利治さん(百万人署名運動・湘北連絡会代表)の「私は94歳!確定申告初日に『良心的軍事費拒否の会』の仲間と、『人殺しに使う税は払えない』と訴え32回目の税務署行動を行いました。命を奪う戦争を、人生かけて阻みます!」という渾身の発言から集会が始まりました。

基地撤去を大行進神奈川の基軸に

 集会では、「非核市民宣言運動・ヨコスカ」代表の新倉裕史さんと沖縄大学学生自治会の赤嶺知晃委員長の特別報告、そして「神奈川・星野文昭さんを取り戻す会」から緊急アピールを受けました。  
 新倉さんは『「安保法制」後の横須賀』と題し、護衛艦「いずも」空母化が、米軍戦闘機との共同使用のためであることなど、「日米同盟一体化」のもとでの朝鮮・中国侵略戦争への出撃拠点に横須賀が急変貌している実態を明らかにしました。これこそ改憲・戦争の現実です。
 赤嶺さんは県民投票結果を報じた現地紙をかざし、「最大の成果は、沖縄県民が自信と確信を持ったことです。とりわけ10代の若者たちが基地建設反対の意思を最も鮮明に示しました。オジイ・オバアの人生かけて闘う姿が、若者の琴線を揺り動かしている」と報告しました。辺野古新基地建設阻止は、安倍打倒・改憲阻止の核心的な闘いです。 
 星野緊急アピールでは「仮釈放をめぐって、四国地方更生保護委員会が緊迫しています。沖縄の新聞2紙に掲載した『意見広告』は、ものすごい反響でした。沖縄闘争を闘い獄中44年を不屈に闘う星野文昭さんの存在が、沖縄県民に共感を与え、県民投票に結びついた」と訴えました。沖縄に次ぐ基地県・神奈川の大行進運動にとって、基地撤去は大きな結集軸です。

命を懸けて、全身全霊で闘おう!

 基調報告の野本三吉さんは、3月10日の東京大空襲で幼い妹を失った体験と、焼け野原の中で『新しい憲法の話』に出会った希望を例に、「戦争とは命を奪い人間の尊厳をも踏みにじり、共に生きる関係を破壊する国家犯罪だ」と怒りを込めて語りました。そして赤嶺さんにエールを送り、「若者が立ち上がっていることに大きな希望が見える」と闘いへの確信を示されました。韓国「3・1運動」100周年に言及して『独立宣言文』を引用し、「国際主義に貫かれているこの宣言文を、ぜひ読んでほしい」と排外主義、歴史修正主義との対決を訴えました。そして「今こそ、一人ひとりが全身全霊をかけて改憲・戦争阻止を闘おう!今日は、新しい時代をつくる県民大運動のスタートです」と締めくくりました。

地区大行進の闘いを集大成

 神奈川では横須賀を先頭に、横浜・湘南・湘北・川崎(準)に大行進実行委員会が結成され、その集大成として結成を迎えました。各実行委員会の報告では、横浜実行委員会の合同労組かながわから生活保護削減との闘いの報告がありました。生存権を奪う新自由主義との対決こそ、改憲・戦争阻止のもう一つの柱です。区職員が、「上が決めたことには、従わざるを得ない」と対応した自治体のこの現実は、自衛隊員募集業務をめぐる徴兵制(兵事係)復活へ直結します。自治体労働者との共闘こそ、「大行進」運動の喫緊の課題です。
 湘北実行委員会からは、「基地の街から反戦の街へ」を掲げ、米軍相模総合補給廠へのミサイル防衛司令部設置反対を闘い、市役所行動と一体で集会・デモを積み重ねてきた報告もありました。72年戦車阻止闘争は、今でも「街の記憶」です。

一人ひとりが自分の言葉で

 「改憲・戦争阻止!大行進」を発展させるため、私なりの教訓を記します。
 第一に、改憲阻止は9条賛美の護憲運動ではありません。安倍の改憲は、「戦争しない国」から「戦争する国」へと国家・社会を大転換させる「反革命クーデター」です。だから改憲阻止は、社会変革(革命)に直結する闘いです。改憲攻撃と無縁な人は、誰もいない!「第9条の2」に自衛隊が明記されれば、社会や暮らしはどう変えられていくか。これにどれだけ具体的な説得力を持って迫れるか。私たちの「引き出し」の中身と語り口が試されます。
 第二に、「戦争の現実」が職場や地域、生活の場にあることを訴えることです。新自由主義が社会を崩壊させ、民営化・非正規職化、成果主義による競争と分断で、命が奪われ「共に生きる」関係がズタズタにされています。「貧困の連鎖」は、排外主義と戦争の根源です。福祉切り捨てと大軍拡など、「廊下の奥に潜む戦争」の現実を暴露する底力が問われます。
 第三に、主役は私たち労働者・市民です。一人ひとりが人生をかけ、生活と未来をかけて闘うことです。「職場に団結を、地域に共闘を!」これが大行進の醍醐味です。つまり、すべての人が獲得対象です。
 第四に、「国鉄分割・民営化」が労働組合つぶしであり、そこに改憲が意図されていたように、労働組合の団結と国際連帯が戦争を阻止する最大の力です。動労千葉が生み出した階級的労働運動を我がものにし、UTLAに学び、自治体や教組に拠点をつくろう。これが大行進における労組交流センターの責任です!

6・16改憲・戦争阻止!神奈川県民集会へ!

 「一人ひとりの生き方をかけた闘いをつなげる結集軸が『大行進』運動です。次は6・16県民大集会に挑戦しよう!」と事務局からの集会まとめもありました。県実行委員会では毎回、各種運動団体から講師を招き、学習と組織化に挑戦しています。5・1メーデーをめぐる「改憲・戦争・天皇制」との闘いを突破口に、大行進神奈川の発展に挑戦します。