動労千葉を支援する会2019年度定期全国総会

2019年8月28日

月刊『労働運動』34頁(0353号05/01)(2019/08/01)

動労千葉を支援する会2019年度定期全国総会

(写真 支援する会の運営委員が登壇)

★動労千葉を支援する会2019年度定期全国総会
JR東日本の「労組なき企業・社会」攻撃と関西生コン支部弾圧を許さず共に闘う
原 由美子(東京中部動労千葉を支援する会)

7月21日、DC会館において、動労千葉を支援する会定期全国総会が開かれました。
今年の総会は、特別重要な意味を持っています。安倍政権が仕掛けてきた「働き方改革」という次元を画する攻撃の最大のターゲットをJR東日本にすえ、そのモデルケースにするという状況に対し、私たちはどのように闘うか。このことに真剣に向き合う場となりました。
開会あいさつに続いて、動労水戸の石井真一委員長が連帯あいさつに立ち、「今年秋に常磐線の全線開通で、北は浪江―南は富岡間を走らせようとしているが、福島第一原発からの距離が約3㌔メートルの区間を走るため、列車を走らせれば当然風などで放射性物質を含む土ホコリだらけになる。しかしJR東は、列車を走らせても土などは付着しない、放射線量は測定しないなどと、とんでもないことを言っている」と怒りを込めて暴露し、9月22日水戸集会を他労組にも呼び掛けていると発言しました。
山本弘行事務局長が、2019年運動方針案を提起しました。特に激しい怒りをこめて強調したのは、1047名解雇撤回をめぐる千葉県労働委員会の対応です。動労総連合は昨年5月、最高裁決定で認定した、「不採用基準の策定と適用が不当労働行為であった」ことを根拠に、千葉県労働委員会に不当労働行為救済申し立てを行いましたが、村上典子公益委員は、第1回調査の冒頭から「当委員会は、最高裁判決に反した命令を書くことはできない」と審理そのものを拒否、今年5月14日に却下決定を下すという、とんでもない暴挙に出てきたのです。千葉県労働委員会の対応は、1047名解雇撤回という国家犯罪の真相が暴き出されることへのあからさまな恐怖の表れです。
もう一点、大きい声をさらに大きくして提起したことは、関西生コン支部への大弾圧に対して3労組陣形の新しい運動を立ち上げて、全力で取り組むという方針です。
動労千葉の田中康宏委員長は、現在JR東日本が強行しようとしている「改革」は国鉄分割・民営化をはるかに超える大攻撃だと強調し、その内容を詳細に暴露しました。さらにこの間の徴用工問題をめぐる日本政府とマスコミの常軌を逸した排外主義対応について怒りを込めて批判し、労働者の荒々しい運動を復活したいと訴えました。
討論の中で、動労千葉の関副委員長から、今回の職場代表選挙での勝利は、1年間職場の仲間への粘り強い働きかけの結果であることが報告されました。 東海合同労組の仲間からは、これまでの運動の積み重ねの上に、「関西生コン弾圧・労組つぶしを許さない東海共同行動」が結成され広範な陣形で運動が開始されたという報告があり、その他にも福島、神奈川三浦半島教組の仲間、闘う学生など、活発な発言が続きました。
恒例の第2部の交流会では、歌とギター演奏もはさんで、例年にも増して仲間たちの話は大盛り上がり、秋の闘いに向かって団結をうち固める場となりました。