武建一委員長、湯川裕司副委員長が堂々と意見表明―京都地裁の勾留理由開示公判

2019年8月28日

月刊『労働運動』34頁(0353号06/02)(2019/08/01)

武建一委員長、湯川裕司副委員長が堂々と意見表明―京都地裁の勾留理由開示公判

武建一委員長、湯川裕司副委員長が堂々と意見表明―7・5京都地裁の勾留理由開示公判

7月5日13時30分から京都地裁で、関西生コン支部の武建一委員長と湯川裕司副委員長の6・19逮捕の勾留理由開示公判が行われました。武委員長も湯川副委員長も堂々たる意見表明を行いました。

武建一委員長

私は今日、韓国から来た仲間に感謝したい(民主労総の訪日団の3人が傍聴に参加)。組合員やたくさんの支援者の傍聴に感謝します。
私は罪を犯していません。
これは労働組合つぶしの弾圧であり、60人以上の仲間が逮捕され、20人以上が起訴されて、11カ月も勾留されています。ビラを配っただけで11カ月も勾留されるのは異常です。
裁判長は問答無用に、逮捕にも勾留にも許可を出している。これは国家による関西生コン支部型の産別労働運動潰しの攻撃であり、まさに「国策捜査」です。
私は、3回逮捕された経歴があります。「関西生コン支部の闘いが資本主義の根幹を揺るがす」という弾圧です。
最初の1981年の逮捕は、大阪の警察が、労働組合運動を解決金ではなく、「恐喝」として被害届を出させ弾圧してきました。税務署を通して嫌がらせをし、暴力団と同調して社長に対して労働組合つぶしに加担させた。団交での要求を「恐喝」などとデッチあげて罪にしてきたのです。
2回目の逮捕は、2005年です。協同組合に、17社18工場のアウトの会社をインに組織し、原価割れを是正したことに
対して逮捕し、1年間勾留されました。
今回の3度めの逮捕は、長期勾留を狙っていると感じています。
実は、裁判所が変化しています。2000年以降、黙秘すると長期勾留しています。裁判所もそれに従っていて、行政に屈しています。三権分立ではなく民主主義の崩壊だと思います。裁判官同士の交流もなく、平目裁判官が多くて、地位確保を優先し、人権を顧みない。裁判官の劣化が進み人質司法になっています。中世の裁判と同じです。
他方で、社会的地位のある者は長期勾留もしない。釈明もまともにしないでいる。裁判官に「こんなに長期に勾留するな。公平な扱いをしろ」と言いたい。先入観を持って決め付ける裁判官に特例の地位を与えている。私は直ちに解放することを要求します。

湯川祐司副委員長

昨年の8月28日に逮捕され、今年6月19日に再逮捕された。起訴後の勾留だ。すでに11カ月も勾留されている。
私は無罪を主張して完全黙秘している。だから長期勾留されているが、これは人質司法だ。
昨日、組合員の仲間が亡くなった。会って別れを言うことができず、本当に悔しい。
滋賀の警察も京都の警察も労働組合をつぶすと言っている。仲間にも家族にも接見禁止で会えない。そして、必要以上に閉じ込めている。
ワーキングプアで年収300万円以下の労働者が多い中で解雇して路頭に迷わせている。これは社会的殺人だ。労働組合が子どものための在社証明所を要求したことを犯罪にするのは許せない。公正な裁判を要求する。確定無罪しかない。