産別・戦線の闘い 第27回郵政労働者の闘い※郵政労働者交流会の報告

産別・戦線の闘い 第27回

郵政労働者の闘い※郵政労働者交流会の報告

職場の切実な声が出され、職場を良くしたいと共通認識に

星野 勝紀(全国労組交流センター全逓部会)

9月下旬に都内で、郵政労働者が正規・非正規、所属組合の違いをこえて集まり、交流を深めました。

●最初に銀座局の仲間から提起

最初に、銀座局で働く仲間から提起がありました。
「まず、晴海局解雇撤回闘争の闘いが、東京高裁の判決(団交拒否を不当労働行為と認定)を受け前進したことを確認したい。齋藤委員長を先頭に東京多摩局から始まった郵政非正規ユニオンの闘いは、組合員を拡大し、新東京局におけるスキル評価との闘いにもつながっている。今回の東京高裁判決と会社側上告断念をもテコに、同じ郵便職場で働く仲間として、所属組合の違いもこえて、東京多摩局・晴海局の解雇撤回をかちとるまで共に闘おう。
この解雇撤回闘争は、職場支配権を奪還する闘いだ。東京多摩局における管理者の『非正規のクズども』という暴言は、非正規の仲間が職場を良くしようと思って、職場を自らの力で回し始めたことへの恐怖である。そして解雇。晴海局においても、ものを言う非正規の仲間が登場したことへの恐怖。それと合流させないために解雇。局長以下、圧倒的少数の管理者が支配しているこの現実をひっくり返す闘いであることを確認したい」
さらに、「ユニバーサルサービスの維持という新自由主義とは相いれない矛盾を抱えた郵便事業は、崩壊的危機を迎えている。郵便事業を堅持する唯一の方策として行われてきた人員削減・合理化は、正規の退職の穴埋めをしない(自然減)、それに代わって非正規雇用をギリギリの配置で行ってきた。行き着いた先は、現場の感覚として、『人員は半分、仕事は3倍』という極限的強労働の現実だ。さらに、その6割が非正規職という現実。会社は、ここまで極限的な合理化をしても、もはや打つ手がない状況に追い込まれている」と民営化の矛盾を突き出しました。
次に、土曜配達休止問題にふれ「2001年度の国内郵便物数は約262億通、2017年度は約172億通で34・5%減。 このままだと、今後郵便事業の収支は赤字化すると言っている。ここまで、郵便物数が減って仕事は楽になったのか。否、圧倒的人員不足の怒りの声が全国から上がっている。
会社はこうした矛盾を抱える中で、①労働環境の改善の必要性として、郵便法令で求められている送達水準を維持する人員の確保、荷物の急増に対応する人員の確保の困難。自社の経営努力だけでは限界があり、郵便法令の規定の見直しが必要。②現状のサービス水準を維持した場合、近い将来には、郵便の事業収支は数百億円規模で赤字化し、機械処理の拡大や要員配置の更なる適正化等の業務効率を図ったとしても、郵便事業の収支は、毎年200億円程度のペースで営業利益が減少する見込みである。以上のことから、土曜配達の休止と翌日配達の廃止を打ち出したと言っている。
さらに見直しが実施された場合の効果として、ア、土曜配達休止により、現時点で約5万5000人いる土曜日の郵便事業の配達担当者のうち約4万7000人分が、他の曜日や荷物等の別の担当業務に再配置が可能。イ、送達日数繰り下げの実施により、郵便の区分業務を担当する内務深夜勤帯勤務者約8700人のうち、約5600人分が日勤帯の別の業務に再配置が可能。財務的な効果として、①週5日配達実施による効果で約535億円②送達日数の繰り下げ実施による効果で約90億円としている。別の業務に再配置と言っているように、待っているのは強制配転。従わなければ雇止め解雇。絶対許してはならない。
こうした会社の要望に対して、総務省・郵便局活性化委員会は、ゴーサインを出しながらも、あとがない『切り札』的なものであると言っている」と中 身を暴露しました。
最後に、「委員会の言う『切り札』というとおり、会社は、次に切るカードはもはやない。この『切り札』と言われる合理化攻撃こそ、戦争への道であり、改憲攻撃そのものだ。JRにおける労組なき会社・社会、関生弾圧と一体の攻撃だ。この攻撃に対する反撃は、職場に労働者の闘う団結を甦らせることだ。職場で仲間を誘って、11・3労働者総決起集会=改憲・戦争阻止!大行進の大結集を勝ち取ろう」と訴えました。

●各局の仲間からの率直な意見

問題提起を受け、各局の仲間から、「今の職場に秩序はない。大きい声を出した方が勝ち」 「うちの職場は、20年以上非正規でやっている仲間もいるし、10年以上の仲間は相当いる」「一日にファイバーを800~900個も片づけさせられる」「道順組み立てでは、6秒ルールとか言って、追いまくられる」「会社は人員不足に対して、募集しているけど来ないとしか言わない」「今の職場もひどいが、前の職場はもっとひどかった。いびりはあるし、給料も安かった」「4か月がんばったけど、会社から『ミスをするな。時間までに帰って来い』と毎日言われて、耐えられなくてやめて、違う仕事をさがした」など、職場の切実な声が出され、誰もが、職場を良くしたいという共通認識になりました。
あっという間に、時間は過ぎ、最後に、郵政非正規ユニオンの齋藤委員長から討論のまとめと11・3労働者集会へと行動提起があり、団結ガンバロウで締め、その後の懇親会でも時間の限り語り合いました。
東京では、郵政非正規ユニオンが非正規青年の結集軸になりつつあります。各地区の闘いをひとつの労働組合的な団結にまとめていくことが課題であり、こうした交流会がその端緒を切り開いていると思いました。