関西生コン弾圧粉砕へ元旦デモ 大阪府警に「怒りの声」を高らかに轟かせた!

 

『月刊労働運動』2020年2月号掲載

 

子年の幕開けである2020年1月1日10時、大阪城公園教育棟前には、大阪府警による関生支部への不当弾圧に抗議する元旦行動に、近畿各地から300人超の労働者・市民が結集し、闘いの幕開けを告げる「怒りの声」を高らかに轟(とどろ)かせた。
昨年に続き「労働組合弾圧を許さない実行委員会」主催で行われ、大阪城教育棟前には、のぼり・横断幕・赤色旗などを掲げた闘う仲間が結集していた。

実行委員会を代表して、全港湾大阪支部樋口委員長から、「1月1日の元旦行動は、これまで共に闘ってきた仲間を支援するための闘いの火ぶたが切られたということ。内外の政治情勢や社会情勢が混沌とする中においても、その矛盾に向き合い抗うという姿勢をあきらめることなくしっかりと闘う。1日も早く、不当逮捕されている2人の仲間を奪還することに全力で取り組む。このことを本集会に集まっている仲間と共に確認して、大阪府警本部への抗議デモに向かう」と表明された。

次に、関生支部の坂田副委員長からは、一年以上にも及ぶ異常な刑事弾圧を受けている関生支部に対し、継続した熱い支援と協力に感謝の意を表明。「警察・検察・裁判所は、そもそも犯罪の構成要件さえ満たしていない。事件そのものが存在しないのに、正当な組合活動を犯罪としてレッテルを貼り、差別排外主義者やヤクザチンピラの類いに忖度して事件作りを行い、我々の仲間を不当逮捕し、長期勾留している。絶対に許されないことであり、民主主義を根底から否定する暴挙である。今年は、仲間と共に反撃の一年にしたいと心を新たにしてここに来ている。臆することなく反撃の闘いを繰り広げていく」との決意を表明した。

その後、各団体からのリレーアピールでは、9条ネット滋賀の稲村事務局長、若狭の原発を考える会の木原さん、関西合同労組と続き、森友問題で真相究明と責任追及の手を止めない豊中市議会議員の木村真さんや元門真市議会議員の戸田久和さんからも熱いアピールがあった。

まとめの挨拶として、反弾圧実行委員会の小林さんからの総括報告があり、「本日の元旦行動に早朝から予想以上の人たちが結集してくれたことは、とりもなおさず関生支部への弾圧は、人ごとではない。安倍政権下で起こっている社会矛盾に対する勤労国民の怒りの結集であることを表している」と発言。

大阪城公園教育棟前での前段集会を終えた仲間たちは、のぼり・横断幕・赤色旗などを高々に掲げて、大阪府警を包囲するデモへと続き、参加者の怒りの声を大阪府警に向けて力強く轟かせ、元旦行動を締めくくった。

武 洋一(関西生コン支部書記長)