関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会 第4回総会の成功を勝ち取る
6月4日、都内で関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会(略称:関生支援東京の会)の第4回総会が行われました。
関西生コン支部、動労千葉と共に闘うことが労働運動の変革につながる
開会挨拶にたった山口弘宣代表(JAM日本機械工業労働組合委員長)は「この一年で闘いは大きく広がった。大阪高裁での和歌山事件の逆転無罪判決は、関生支部と全国の支援の闘いで勝ち取ったものだ。さらにここから反転攻勢の一年を闘いたい」と提起しました。そして、「関西生コン支部と動労千葉とともに闘うことが労働運動の変革につながる」と訴え、階級的労働運動の再生を呼びかけました。
総会には動労千葉と関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会が参加してくださいました。動労千葉の関道利委員長は、「23春闘は労働運動をめぐる大きな転機となった」と語り、岸田と経団連と連合が一体となって「大幅賃上げ」を声高に叫んだが、実際は非正規は賃上げなど一切なく、「事実上の大幅賃下げ、格差はより一層拡大した」と弾劾しました。そして、「私たちの手で労働運動の再生しよう」と呼びかけ、関西生コン支部、港合同と共に続けてきた「11月労働者集会」への結集を訴えました。
「東海の会」からは柿山朗事務局長が発言してくださいました。柿山さんは和歌山事件の高裁逆転無罪判決を「関生支部が、仲間を信じて団結を崩さず闘い抜いたことで勝ち取った成果だ」と語り、「日本が戦争国家へと向かう中で関生弾圧が起っている。労働組合が潰されて戦争に突入した歴史を忘れてはならない」と訴えました。
また、総会では金元重さん(元千葉商科大学教授)が「韓国・ユンソンニョル政権の組合弾圧と建設労組の闘い」と題して講演を行いました。韓国のユン大統領は、23年に入って労働組合の弱体化、労組弾圧を強めています。昨年11月には民主労総貨物連帯の第2次ストライキに対して史上初の業務開始命令を2回発動し、ストライキの圧殺に全力を挙げています。さらにいま、ユン政権は、建設労組に対して「建暴(建設現場での暴力行為)」という造語をでっち上げ、正当な労組活動に強要、脅迫、恐喝など刑法上の容疑を適用して関生弾圧と同じ弾圧がかけられていることが提起されました。
「無罪判決を徹底的に活用し組織拡大へ」(関生支部)
総会の基調を吉本伸幸事務局長(東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会分会長)が提起。「関生支部の反転攻勢を、日本の労働運動全体を変革する反転攻勢へと押し上げなければならない」と訴え、「自分自身がその先頭に立つ。職場の組織拡大を何としても実現し、『東京地区生コン支部』の建設を闘いとる」と決意を表明しました。
関西生コン支部からは、武谷新吾書記次長ら2名の組合員が参加してくださいました。発言してくれた組合員は、今回の和歌山事件の逆転無罪判決を「本当に飛び上がるほど嬉しかった。自分たちのやってきたことが間違いではなかったと確信を持てた」と語り、「無罪になって良かった、では終わらせない。本丸は大阪広域協組であり、関生支部は一枚岩になって組織拡大に攻め込む」と力を込めて訴えました。
武谷書記次長は「逆転無罪判決で現場の反応が格段に良くなっている」と語り、「この判決をあらゆる産別、職場の組織化に活用してほしい」と訴えました。そして「労組つぶしは戦争への道」だと訴え、11月労働者集会への1万人結集に向けた檄を発しました。
さらに、総会には、コンビニ関連ユニオン河野正史委員長、弁護士の藤田正人さんも参加し、関生支部とともに闘う決意を表明してくださいました。河野さんはセブン・イレブン資本に対して春闘で30%の賃上げを要求してストライキを闘ったことを報告。その後セブン・イレブンは「河野委員長に対する降格・減給処分は不当」とした長野県労働委員会の命令を履行し、「3年間の減給分の賃金を支払うと言ってきた」と勝利の報告を行ってくださいました。
総会では、新たに1団体が「東京の会」に加入したことが報告されました。関生支部の反転攻勢をわがものとして闘い、労働運動の変革に向かって1年間闘い抜くことを確認し、「団結がんばろう」で総会が締めくくられました。