「官製春闘」ぶち破る闘う本物の春闘が登場!3・22首都圏春闘大行動

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0302号04/01)(2015/05/01)

「官製春闘」ぶち破る闘う本物の春闘が登場!

3・22首都圏春闘大行動

新井拓(首都圏闘う労働組合「生きさせろ!」会議事務局)
 3月22日、合同・一般労働組合全国協議会呼びかけの下、実行委員会の主催で、戦時下の「官製春闘」をぶっ飛ばし、渋谷からJR貨物本社を直撃する首都圏春闘大行動を行いました。JRの3・14ダイヤ改定=第二の分割・民営化攻撃をストライキで迎え撃つ動労千葉・動労総連合を先頭に、闘う労働組合の赤旗が林立する本物の労働運動の登場です。
 200人が渋谷・宮下公園に結集し、東京西部ユニオン青年部の司会で集会開始。主催者あいさつを合同・一般労組全国協議会の吉本伸幸代表が行い「官製春闘」に怒りを爆発させました。
 続いて、全国労組交流センターの赤羽進彦青年部長が「労基法改悪絶対反対! 『官製春闘』を打ち破り、賃上げをかちとろう!」と15春闘アピールを発しました。赤羽さんは残業代ゼロ=過労死促進法について「8時間労働制を解体し、労働者を休日はおろか、昼夜も関係なく賃金鉄鎖に縛り付ける攻撃だ」と核心を突き「『官製ベア』と引き換えに労働者派遣法改悪や労基法改悪に声を上げない連合や全労連は絶対に許せない」と、ゼネストへ突き進む韓国・民主労総と共に、戦時下の労組圧殺攻撃を打ち破る15春闘への総決起を訴えました。

労総連合が並び立つ

 さらに、15春闘を最先頭で闘う動労総連合が特別報告。動労千葉の川崎昌浩執行委員、動労水戸の照沼靖功さん、動労神奈川の青年が並びました。
 とりわけ拍手の渦の中で登壇した動労神奈川は、組合結成に追いつめられ、実質上の雇い止めを通告してきたJR東日本環境アクセスに怒りを爆発させ「3月26日、ストライキに立ち上がる!」と闘争宣言を発しました。そして24時間ストライキを打ち抜き、雇い止めを粉砕したのです! 国鉄闘争を軸に青年労働者が先頭に立って、動労総連合を全国、首都圏につくり出す闘いが開始されています。

杉並選挙闘争の絶対勝利へ

 続いて、東京西部ユニオン副委員長の北島邦彦さんが杉並区議選必勝へ特別報告を行いました。杉並区議選は統一地方選挙の核心的戦場です。田中区政の「区立施設再編整備計画」による全面的な民営化、とりわけ児童館の全廃攻撃がかけられています。これに対して、「民営化・外注化阻止、非正規職撤廃」の路線を貫き、団結と革命を訴える選挙闘争が、体制内党派の「北島つぶし」の階級圧殺を打ち破りながら闘われています。

弾圧打ち破ってデモ貫徹

 街行く労働者とデモとの大合流を恐れる警察権力は、横断幕と宣伝カーの間に機動隊の指揮官車を割り込ませ妨害。しかし不当な弾圧をはねのけ、元気よく渋谷から新宿へと練り歩きました。実行委員会は後日、この弾圧に抗議文を叩きつけました。「安倍たおそう!」と闘う労働組合の登場に沿道から熱い注目と共感が集まりました。労働者はやっぱり、本物を求めているのだと実感しました。

レポート,記事0302

Posted by kc-master