幼保60万労働者の首切り「子育て新システム」反対

2019年7月31日

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 2010年12月13日発行

 

幼保60万労働者の首切り・非正規化狙う
「子育て新システム」絶対反対!

児童福祉法解体・規制緩和で公的保育は一掃され、資本のえじきに

菅民主党政権のもとで、児童福祉法を解体し公的保育を一掃する「幼保一体化・の新システム導入が迫っています。
それは公立と民間の保育園・幼稚園に勤務する60万の正規・非正規労働者の首切りと総非正規化に直結し、公務員労働運動を壊滅させる大攻撃です。
下の学習院大教授の談話を見てください。「規制緩和で職員の過剰配置の見直しや保育料の適正化が実現すれば、100万人の非正規雇用が生まれると断ずる鈴木教授は、記者から、実質値上げ、雇用数は増えてもワーキングプアを増やすのではと質問されても、財政難をあげ「利益を配当に回すなど、株式会社が参入しにくい規制を外し民間の経営力を生かすと強弁しています。
「保育に欠ける子に対する措置義務が消滅し、資本の論理がまかり通る時、財政難を理由に公立は一掃され、労働者の首切り・非正規化と労働組合の解体、保育の崩壊がいっきに進むこととなるのです。もはや妥協も屈服もありえない。絶対粉砕あるのみです。

 (写真 動労千葉外注化阻止12・-4 ストライキに決起!幕張車両センター前(上)、「子育て新システムにNO!」11 月14 日、日比谷野音に全国から4800 名が結集(下))

 社保庁解体、JAL整理解雇に続く大失業と戦争の攻撃との闘いだ

幼保新システムをめぐる闘いは、決して、幼保の労働者と保護者だけの問題ではありません。
いまや大恐慌と資本主義の危機の進行、戦後世界体制の崩壊は、大失業と戦争の問題を爆発させています。朝鮮に対する侵略戦争が始まっています。もし労働組合が解体され闘いが押し潰されるなら、労働者同士が殺し合いをさせられる帝国主義戦争の地獄が待っているのです。
労働者から搾り取れるだけ搾り取った上に首を切り、戦争をやってまで延命しようとする資本主義のために、労働者が犠牲にされてたまるか!
労働者の闘いが広がっています。
社会保険庁の解体・民営化による正規・非正規2万8千人の解雇・選別採用と525名の分限免職に対して広島、沖縄を先頭に解雇撤回を求める人事院公平委員会闘争が拡大。動労千葉は12・3~4JR全面外注化阻止のストライキに決起し、新たに3名が組合加入。さらに、JAL再建を口実とする大量解雇・合理化とスト禁止・労組破壊と対決して客室乗務員を中心とする日航キャビン・クルーユニオンが12・24~25ストに突入しようとしています。
幼保労働者60万人の首切り・非正規化攻撃との闘いは、「国鉄改革25年」の決着をかけた1047名解雇撤回、JR外注化阻止の決戦と一体です。公務員360万人首切りを突破口とする全労働者に対する大失業と戦争の攻撃をはねかえす最大の激突点です。(裏に続く)

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 規制緩和で事故多発必至。損保の手で「ゆりかごから墓場まで」なんて冗談じゃない!
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 韓国・現代自動車25日間工場占拠スト 「戦争は南北間で延坪島(ヨンピョンド)で行われているのではなく、この大蔚山(ウルサン)で現代(ヒュンデ)車と非正規職労働者の間でおこなわれている」
侵略戦争と労組破壊に突き進む菅政権を倒そう!

 日米韓・日朝中労働者の団結で戦争と大失業の攻撃にそう反撃を!

 (写真 ストライキ! 11 月15 日から韓国民主労総・現代自動車蔚山非正規支会が下請け全労働者の正規職化と不当解雇撤回求め25 日間工場占拠スト(写真は11/24 工場正門前)反戦デモ! 12 月3 日、動労千葉がストライキに突入した当日、私たち労組交流センターや全学連は朝鮮侵略戦争阻止、日米共同軍事演習弾劾の緊急反戦デモに決起(渋谷))

動労千葉も韓国・民主労総もストライキで立ち向かっている

 戦争と大失業に対する闘いは一体です。
「戦争はこの蔚山(ウルサン)で現代(ヒュンデ)車と非正規職労
働者の間で行われている」(11・23延坪島(ヨンピョンド)事件当日夜、現代自動車工場正門前集会)
韓国民主労総・金属労組の現代自動車蔚山工場の非正規職労働者は、下請け会社の偽装倒産による不当解雇の撤回・原職復帰と全労働者の正規職化を求めて、12 月9日まで25日間に及ぶ第1波工場占拠ストライキ闘争を闘いぬきました。
動労千葉は、11・6~7国際連帯集会と横浜APEC闘争に続き、12月3日、対北朝鮮・中国の軍事行動発動に等しい日米共同演習開始のその日、外注化阻止のストに突入。同日夜、渋谷では労働者・学生による緊急の反戦デモが闘われました。戦争と大失業の攻撃を打ち破るのは、日米韓・日朝中の労働者の国境を超えた国際的団結と職場での実力の闘いです。

 大恐慌が資本主義を追いつめ、戦争と大失業の攻撃が全面化

 29年大恐慌を超える世界大恐慌は大失業を生みだし、全世界の労働者の反乱に火をつけて資本主義を打ち倒す闘いへと発展。政治危機・経済危機の爆発が戦争の情勢をいっきに加速させています。排外主義と愛国主義が扇動され、TPP、FTAによるブロック化と争闘戦の激化、市場・資源・領土・勢力圏をめぐる現実の戦争と首切り・非正規化、労組破壊の攻撃が全面化しているのです。

 労働者が団結して闘えば勝てる!労働組合をよみがえらせよう

 11・23延坪島事件をもって、米政府は朝鮮に対する侵略戦争に踏み切り、韓国軍との共同演習を展開。菅政権も参戦準備に入ろうとしています。
政府も資本も破産した新自由主義を振り回し、労働者の首を無慈悲に切って、社会をめちゃくちゃにしようとする。戦争までやる。こんな連中による支配はもう終りにしよう。労働者の団結の力で、幼保新システムを粉砕し菅政権を倒そう。
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 日米・米韓の共同軍事演習は、朝鮮に対する侵略戦争の始まりだ

11 月23 日、北朝鮮軍と韓国軍の間で起こった砲撃戦を契機に、アメリカを軸とする米日韓の3国は北朝鮮にすさまじい戦争の重圧と挑発をいっきにエスカレート。北朝鮮を包囲する形で軍事境界線や黄海での共同軍事演習を連日にわたって繰り返している。(左の図を見てほしい)
11 月28 日から12 月1 日にかけて行われた米韓合同演習では、原子力空母ジョージ・ワシントンはじめ多数の艦船と戦闘機を投入し、北朝鮮の首都・ピョンヤンをわずか10 分で攻撃し、空・海を制圧できる力を見せつけた。
さらに米軍と自衛隊は12 月3 日から日米合同演習を強行。「尖閣奪還作戦」や弾道ミサイル迎撃訓練などに、日米両軍から兵員4万4千、艦艇60 隻、航空機400 機という史上空前の大部隊を投入し、韓国軍幕僚もオブザーバー参加。並行して6 日から韓国軍は北朝鮮の主張する黄海上の軍事境界線より北側で大規模な射撃訓練を強行。同時に、日本政府の全閣僚には禁足令が出された。まさに周辺事態法の事実上の発動、有事体制への突入そのものである。
米韓・日米の共同演習は対北朝鮮のみならず対中国の侵略戦争も想定した実戦演習であり、それ自体が重大な戦争行為だ。1937 年7 月7日の盧溝橋事件を思い起こそう。中国に対する日本帝国主義の全面的ろこうきょうな侵略戦争突入は、日帝軍隊による軍事演習を契機に開始されたのだ。
大恐慌の進行と戦後世界体制の崩壊は、帝国主義によるむき出しの戦争を激化させている。労働者に国境はない。労働組合をよみがえらせ、資本主
義を打ち倒す労働者の国際連帯闘争を推し進めることだけが戦争を阻止する唯一の道だ。
(写真 米韓・日米共同演習の下で、沖縄は戦時さながらの状況に突入(嘉手納基地))

自治体

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