525名の分限免職者と共に闘おう!
社保ニュース№102010年3月18日
仲間を信頼し、団結して現職者・退職者は525名の分限免職者と共に闘おう!
・全国78名の人事院不服申立て者は、国鉄1047名闘争のように闘おう!
・一人の首切りも許すな! 労働組合の原点に立ち返ろう! 全ての処分撤回! 不採用通知撤回! 解雇撤回を貫こう!
・分限免職者を切り捨てる全国社保労組の2月27日解散は無効だ!
旧社会保険事務所で働く全ての労働者のみなさん。全国社保労組の裏切り・制動と全厚生による社会保険労働者の主体的決起の否定の中で、全国で78名もの分限免職者が人事院不服申立てに起ち上がりました。正義を曲げてはならないという当然の怒りの決起です。
とりわけ、民主党政権のアキレス腱である普天間基地のある沖縄においては、処分者全員と思われる7名が不服申立に決起しました。「保険制度を戦費調達に利用させない」という反戦、反基地を闘った社会保険労働者の魂を甦らせるノロシです。
動労千葉の労働者は第二の分割民営化というべき4月検修部門の全面外注化攻撃に対し、第三波ストライキを3月12~14日に闘い抜きました。さらに第四波ストに決起しています。ストライキの勝敗は、職場の仲間との団結、全労働者への階級的信頼にかかっています。社会保険庁分割民営化への反撃ができなかったのは、組合の幹部だけではなく私も含め、社会保険労働者や労働者階級を信頼せず、むしろ蔑視していたからではないでしょうか。現場労働者の団結でストライキのできる組合を創り出しましょう。
そして、健康保険証の数式化、社会保障カードによる国民総背番号制と国家管理、また、全労働者九割の非正規雇用化……、これらを通した、貧困徴兵制(生活の糧を求めて軍隊に入らざるを得ない状況)に立ち向かえる労働組合運動を甦らせよう!
分限免職者を除いた解散大会は無効だ!
2月27日、茨城県つくば市において、全国社保労組の解散大会が画策されました。大会議案書の直前配布、解散案の当日配布で現場労働者の意思を無視し、密室大会として強行しようとしました。議案には不採用通知や、分限免職、雇い止めに対し、怒りのひとかけらもありません。逆に、正当な組合活動を「勤務時間内活動」として密告した組合幹部には、書記や常任としてのポストを準備し、引き続き現場の怒りを抑え込もうとしています。
これに対し、茨城県をはじめ全国の自治体労働者及び国鉄1047名闘争を担う動労水戸の労働者ら50名で、全国から集まった代議員・傍聴者に「分限免職者を排除した大会の無効」の申し入れ書、弾劾ビラを配布しました。
開会直前、申し入れに出向いた平口に対して、組合幹部の一人は「去年の12月31日で、お前は組合員ではない!」と暴言を吐きました。首と同時に組合員資格は喪失だ、解雇撤回などはじめから取り組む気はないという本音を吐露したのです。これで一体、何のための組合なのか。「一人の首切りも許さない!」という労働組合運動の原点に、今こそ立ち返るべきときで
社会保険職場で道州制が始まっている!
日本年金機構となった職場にはすでに道州制そのものが持ち込まれています。
同じ職場で違う条件で働き、だれがどこの労働者なのか、何の仕事をしているのか、また、自分の仕事の位置づけも見えず、仕事への誇りも見失い、労働者がバラバラにされているという現実が始まっています。
解散大会の前日、茨城社会保険事務局に退庁ビラを行いました。ちょうど事務センターの看板取換えの最中でした。旧ブロックは埼玉(関東ブロック)に統合され、茨城事務センターは年金機構正職員、有期雇用職員、外注社員、人材派遣社員合わせて100名(300万県民)の職場となっていました。18時25分までのビラ撒きで、約半数の職員が残業していることがわかりました。
業務命令がないと20時半まで働いていても、17時15分のダウンロード(タイムカードの打刻)で残りはサービス残業とされるのが常です。山陰では今なお、22時、23時と深夜残業を余儀なくされています。全国の事務所も似たり寄ったりで、闘わない労働組合がこうした現実を引き起こしています。事実、ねんきん労組が組合として最初に行った活動はこのサービス残業にお墨付きを与える36協定の締結なのでした。
闘う組合を再生し、戦争と改憲の道、360万公務員首切りと選別再雇用の道州制・民営化に反対しよう!
人事評価制度反対!有期雇用制度廃止!
人事評価制度のねらいは、正規雇用職員と有期雇用職員(契約社員、非常勤職員)を固定化し、低賃金を押し付け、労働者に競争させることにあります。組合員が組合員を評価し、評価の下の者の賃金を上の者の賃金に上乗せする形をとりつつ、人件費全体を抑制するもので、核心は働く現場に対立と分断を持ち込むものです。組合員で評価者とされている「名ばかり管理職」は、創意工夫で人事評価制度反対に立ち上がろう。
歴史的な不正義の暴挙を暴くため社会保険労働者は現職者、退職者ひとつになって、全国の労働者の労働者とともに分限免職者の解雇撤回を勝ち取ろう。今、その最先頭に立っているのが78名の人事院不服申立者です。各地でこの闘いを支援し、人事院闘争を勝利させよう。公開審理傍聴闘争に取り組もう。第二の国鉄1047名闘争として闘い抜こう!
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全国社会保険職員労働組合広島県支部福山分会 平口雅明(福山社会保険事務所)
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