関西のたたかいの中から！豊中公立こども園廃止反対1周年
関西のたたかいの中から！
豊中公立こども園廃止反対1周年
豊中公立こども園廃止反対1周年闘争に向けて前進
なぜ、公立こども園廃止に反対するのか。道路建設問題の重要性
豊中では、昨年9月に市が公立こども園廃止を発表してから、保育士の闘いを軸に、保護者、住民がそれぞれの団体を立ち上げ、11・23反対集会を皮切りに、署名提出行動、住民・保護者説明会、記者会見、地域学習会、スーパー前街頭宣伝などを積み重ねてきました。
そして、さらに闘いを拡大しようと、廃止反対1周年闘争を庄内地域パレードとして、取り組もうとしています。
あらためて「なぜ、公立こども園廃止に反対するのか」、住民や保護者を交えて議論しました。
《公立こども園廃止には絶対反対する。これは、道路建設、小中学校の統廃合、介護予防センターの風呂廃止、救急病院の移転などと一体の攻撃。庄内地域をつぶし、戦争に向けた攻撃。だから、労働組合を軸にして、戦争に絶対反対する住民運動を作り出していこう》と、闘いの目標をすえました。
この議論で、庄内地域を東西に貫く、府道「三国・塚口線」を幅10メートルから27メートルに拡張する工事が決定的に重要だとはっきりしました。
道路拡張工事の一番の目的は、伊丹空港・伊丹駐屯地（伊丹・千僧・川西の３駐屯地）との大阪市内・新大阪を結ぶ軍用道路建設です。計画では、そのことを「（災害時に）一般車両を規制し、緊急車両等（自衛隊車両を含む）の専用道路とする広域緊急交通路のネットワーク機能を強化する」と打ち出しています。単なる拡張でなく、舗装を敷き直し、重量級の車両を通れるように作り直す計画です。
しかも、この道路建設で小中学校の一部が立ち退きの対象となること、庄内地域は北と南にまっ二つに分断され、分断された北に１つの小中一貫校、南にも１つ小中一貫校をつくる計画であること、さらに、廃校になった学校跡地に、統廃合された公立こども園を移転してつくる計画であることがはっきりしてきました。（イラスト参照）
市が保育職場への説明で「乳児は民間に任せる」と打ち出したことから、統廃合した公立こども園は、幼児対象のマンモス園建設を狙っていると思われます。
このように、道路建設と小中学校の統廃合、公立こども園の統廃合は一体であり、道
路建設をすべてに優先した計画であることがはっきりしたのです。安倍政権の、戦争・
改憲をすべてに優先する政治が、豊中では「道路建設」でむき出しになりました。
住民の中からも「伊丹空港の下をくぐり駐屯地方面に抜ける道もコンクリート舗装で
重量級の車両も通れる設計になっている」「この道が三国・新大阪方向に伸ばされたら豊南町だって子どもたちが安心して住めなくなる」と次々に声があがっています。
職場が軸となった広範な住民の闘いを組織しよう
こうして、公立こども園廃止の狙いがはっきりしました。《公立こども園廃止絶対反対を軸としながら、道路建設による住宅立ち退きをはじめ、「豊中南部構想」によって生活を破壊される、あらゆる住民の怒りと結びつく、地域丸ごとの決起を作り出そう！》と議論しました。
その上で、あらためて保育現場の職場闘争で勝負しています。保育内容にも踏み込ん
だ集まりを定期的に開催して、保育労働をめぐる議論で職場の正規・非正規の保育労働者を組織しています。
そして、９月冒頭の市職執行部選挙に、関西労組交流センター代表の深町加代子さんが委員長に立候補して、職場回りをしました。そこではっきりしたのは、公立こども園28園に定期的に配布している「民営化を許さない会通信」が職場の労働者に読まれているということです。そのニュースで会計年度任用職員制度や、職場交渉に対する批判と闘い方を明らかにしています。
選挙の開票結果は深町さんが全体の2割を獲得しました。非正規化が進み、組合員数が激減する中、保育職場ほぼ全体を深町派に獲得した選挙結果でした。勝負はこれからです。
11・3全国労働者集会へ！
住民・労働者との議論は、時代認識で一致していくことが大切です。「日本と韓国と香港で起こっていることは一つだ」、「戦争の切迫は革命のチャンス」という時代認識をはっきりさせれば、改憲阻止闘争と職場闘争、地域の闘いはひとつながりの闘いになります。
11月３日全国労働者集会へ、関西生コン支部弾圧反対闘争と一体で豊中の闘いを前進させていきます。