労働者は一つ ILO緊急行動1か月の集中闘争宣言

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0351号19/01)(2019/06/01)

労働者は一つ ILO緊急行動1か月の集中闘争宣言

Workers of the world Unite
労働者は一つ、敵も一つ ◆№47

ILO緊急行動1か月の集中闘争宣言

 民主労総とILO緊急共同行動は、5月10日午前11時、青瓦台噴水台前で「ILO緊急行動集中実践計画発表」記者会見を行い「結社の自由に関する核心協約を条件無しに即刻批准する」ことを要求し、6月1日に大規模汎国民大会開催を含む1か月余の共同行動に突入することを宣布した。
 キムミョンファン民主労総委員長は「2年前の今日、ムンジェイン大統領が労働尊重を語ってあの青瓦台で初の業務をする姿をTV生中継で見た記憶が生々しい。国際的基準を守ると言った約束が労働尊重の初の信号だった。ILO100周年総会の場で、大統領は立場表明をしなければならず、時代精神に合わせて批准しなければならない」と強調した。
 チェヨンジュン共同行動組織企画チーム長は「特殊雇用労働者、解雇者、教師、公務員だという理由で、基本的な権利も享受できない国は民主国家ではない。ILO協約批准は、少数の持てる者たちが大手をふるう傾いた運動場を少しでも平らにすることだから、市民社会団体が立ち上がっている」と述べた。
 クォンジョンオ全教組委員長は「2年前、全教組組合員たちの期待は最も大きかった。当選すると少しだけ待ってくれと。地方選挙の時まで見守ろうと、ILO総会まで待って来た。政府は6~7年目になる全教組6万組合員の苦痛を推し量らなければならない。
 30年の誕生日を迎えた全教組が合法労組として教師大会を迎えたい。28日前に会談をしてくれ」と要求した。
 パクへジョン期間制教師労組委員長は「非正規職の不当な処遇に対して権利を求めるために昨年に労組設立をしたが、労働尊重を言っていたムン政府は、学校に勤務していないという理由で、契約満了した労働者は労働者ではないという理由で、設立申告書を差し戻した。期間制教師の条件を無視した大統領が総会に行く資格があるのか。総会に行くならば批准してから行かなければならない」と主張した。
 イヨンス金属労組韓国GMブピョン非正規職支会代議員は「実質的権限を持っている元請けに交渉を要請したが、韓国GMはたった4行の公文で『我々はあなたの使用者ではない』と交渉を拒否した。ILO協約は、労働者たちだけが主張する内容ではなく、使用者も政府もいるので、大統領が熱意を持って批准しなければならないのに、但し書きをつけて手続きを難しくしている」と批判した。
 一方、共同行動はこの日から1月余の間を集中実践期間と定めて、共同行動を行なう方針だ。先ず17日まで各界各層が立ちあがってILO協約批准要求立場発表を行い、24日まで各界1万人宣言運動を繰り広げる。27~31日までは青瓦台前で「踏んで行け」パフォーマンスをリレーで実行し、6月1日にはテハン路で汎国民大会を開催する。その後3~10日まで870メートル(協約87条)、980メートル(協約98号)の結社の自由を勝ち取るための象徴的デモ行進を行う計画だ。
 漆崎英一(動労千葉国際連帯委員会)