■闘う合同・一般労組 11・17鈴コン分会職場復帰!

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0297号05/01)(2014/12/01)

■闘う合同・一般労組 11・17鈴コン分会職場復帰!

■闘う合同・一般労組
鈴コン闘争は新たな出発をします
11・17鈴コン分会職場復帰!
 ついに勝利者として職場復帰する日が来ました! 11月17日の朝、東京都板橋区舟渡の鈴木コンクリート工業の工場前に、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の内尾稔分会長、吉本伸幸書記長、鈴木善弘会計の3人が、新たに貸与された会社の作業服に組合腕章を付け、胸を張って登場しました。
 3年前の解雇を完全撤回させてついに原職復帰を果たしたのです。職場と全国の仲間の団結の力と国鉄決戦の展望を示して社前正門前に立ちました。出勤した仲間がニコニコして見に来ました。「解雇撤回! 本日復帰! 団結勝利!」と大書された6㍍の大横断幕を持って支援・共闘の仲間ら約40人が結集してくれました。
 鈴木さんは「労働者は弱くはない。崇高だ。世の中を回しているのは俺たちだ。これからもどんどん闘っていきます」と決意を語りました。
 内尾分会長は、「本日からしっかり働かせてもらいます。社前行動の中で『必ず職場に戻る』と毎回言ってきました。今日が本当に職場に戻る日です。今後、労働者が当たり前に生活できる賃上げをかちとるために闘います。一緒に闘って下さい」と訴えました。
 さらに、吉本書記長は「3年間闘い続けて今ここに立てるのは、職場の分会組合員、支援、全国の仲間の存在と団結の力があったからです。安全優先の職場にする闘いを実践します。真新しい作業着で新人みたいですが、鈴コン分会とともに闘い続けていきましょう」とお礼と決意を明らかにしました。
 鈴コン分会支援・連帯共闘会議の花輪不二男呼びかけ人代表は「必ず職場に戻るという約束を果たす日となりました。3人を暖かく迎えてください。これは私たちだけの勝利ではなく、職場の皆さんと団結を固めていく出発の日です。皆さんよろしく、というあいさつを送ります」と、職場の仲間たちに訴えました。
 支援の仲間から次々と祝福と職場労働者へのエールが送られ、3人には花束が贈られました。
 東京西部ユニオンの北島邦彦副委員長から「感慨無量です。すがすがしい闘いの始まりの日。全国・世界に感動が伝わっています。これを新たな闘いのエネルギーにしましょう」とまとめました。
 3人が工場に入る時、「勝利したぞ! 原職復帰をかちとったぞ! ともに闘うぞ!」と、全員でシュプレヒコールを送りました。
 闘いはまさにこれからです。鈴コン分会は、職場に戻ったからこそ分会の強化・拡大にむけ本領をいよいよ発揮していきます。
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11・15鈴コン勝利・団結集会に180人が結集!

 職場復帰する2日前の11月15日、「鈴コン勝利・団結集会」が豊島区民センターで180人を集めて行われました。11・2集会、訪韓闘争を始めとする国際連帯と、京大での公安警察摘発の闘いをめぐる攻防が労働者・学生の怒りを解き放つ中、勝利感と解放感に満ちあふれ、国鉄闘争勝利、安倍打倒の総選挙決戦への決意みなぎる集会となりました。
 冒頭、主催者の鈴コン分会闘争支援・連帯共闘会議呼びかけ人代表の花輪不二男さんが「鈴コンは小企業ながら、社長はしたたかだったが、本気で闘えば勝てる。いよいよ鈴コン闘争は新たな出発をします」と挨拶しました。
 動労千葉の中村仁執行委員、動労水戸の石井真一委員長から、国鉄闘争と一体で闘ってきた鈴コン闘争の勝利を祝う心のこもった連帯あいさつが述べられ、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部のメッセージが、司会から読み上げられました。
 続いて、鈴コン分会「最強弁護団」が紹介され、藤田正人さん、木下徹郎さん、鈴木達夫さんが登壇し、勝利の報告をしました。鈴木弁護士は「労働争議・労働裁判の勝負は当該組合員の資本を倒してやまない闘争心が決める、ということだ。鈴コン分会は、弁護団が励まされるほど強烈な闘争心と団結があって勝てた。安倍政権の崩壊と解散―総選挙に対し、新自由主義の崩壊の中で、戦争・民営化と対決し先頭で闘うことを決断した」と述べ、会場からは万雷の拍手が上がりました。

●〝職場を完全に奪い返す〟

 吉本書記長が共闘会議事務局長として、基調を提起しました。「これまでの支援・連帯共闘に心から感謝します。なぜここまで鮮やかに勝てたのか。団結を崩さなかったから勝てました。職場に2人の組合員が残って踏ん張り、被解雇者が毎週社前で闘いぬき、地域・全国への団結の拡大と国鉄闘争との固い一体化が勝利の基礎です。労働委員会、裁判もこの精神で闘いました。3年間闘ってついに職場に戻ります。この勝利の経験を今も苦闘しているすべての労働者と共有して、新自由主義資本を打ち倒すまで闘いをやめないことを宣言します。関東に生コン・建設交運の拠点をつくります。総選挙で安倍を徹底的に叩きのめそう!」と決意を込めて提起。
 分会員からも実感のこもった決意が出されました。職場に残り踏ん張ってきた組合員は「勝った勝ったと言うけど、振り出しに戻っただけで、これからが勝負」と発言。喜びとともに闘魂はますます盛んです。
 鈴コン闘争は、非正規職労働者の無権利状態に対し、労働組合が団結して闘えば勝てることを証明し、組織拡大に勝利しています。
 ともに闘う現場から10人以上が連帯発言しました。合同・一般労組全国協の小泉義秀事務局長がまとめを行いました。「動労総連合を全国に」の闘いを全産別で巻き起こす先陣を切って、鈴コン闘争の第2ステージが始まりました。