ガザ地区への無差別爆撃を直ちにやめよ-高槻医療福祉労働組合が声明
(写真は大阪・梅田反戦デモ「改憲・戦争阻止!大行進・関西」)
ガザ地区への無差別爆撃を直ちにやめよ 病院を標的とした卑劣な攻撃を医療福祉労働者は許さない
10月17日、パレスチナのガザ地区で人道支援を続けていたアル・アハリ病院が空爆され、500人以上もの患者や医療労働者、市民が殺されました。この大半は18歳未満の子どもたちと言われており、直後のガザ保健省の記者会見には何十人もの遺体が並べられ、凄惨なガザ地区の現状を世界中の市民が目の当たりにしました。これは明らかなジェノサイド(虐殺行為)です。
アル・アハリ病院の空爆についてイスラエル政府は「関与していない」などとしていますが、世界保健機関(WHO)によれば、すでにガザ地区の115もの医療機関が攻撃を受けており(10月17日現在)、イスラエル政府とこれに無条件の支援を約束したアメリカをはじめとする西側諸国の犯罪性は明らかです。
ガザ地区では大半の病院が機能せず、水や電気、医療品の供給も停止する中で、空爆によって負傷した1万1千人の負傷者(10月17日WHO公表)のみならず、35万人いるとされる糖尿病などの慢性疾患患者が生命の危機に瀕しています。直ちに人道的支援が必要な状況であり、もはや一刻の猶予も許されません。
日本政府は10月16日の国連安全保障理事会において、ロシアが提出した即時停戦案に反対票を投じていますが、これはガザ地区でのジェノサイドへの加担的行為です。アル・アハリ病院への空爆が全世界に報道された後、10月18日に安全保障理事会が再度開催されましたが、アメリカの拒否権発動によってブラジルが提出した即時停戦案はまたもや否決されました。大国の利害によってジェノサイドが続けられようとしているのです。
私たちは「いのちを守る」医療福祉現場で働く労働組合として、イスラエルによる病院を標的とした卑劣な空爆を満腔の怒りをもって弾劾し、日本政府をはじめとする全世界の責任ある権力機関に対して即時停戦に向けた最大限の努力を行うことを要請します。また、この非人道的行為を許さないためにも、全国の労働組合に対して(とりわけ医療福祉現場の仲間に対して)、共に戦争反対の声をあげることを呼びかけます。
2023年10月19日
高槻医療福祉労働組合 執行委員長 冨山玲子