月刊労働運動-Home> 特集 >

特集 怒りの3・11反原発福島行動'14へ

月刊『労働運動』30頁(0288号02/01)(2014/03/01)



特集 怒りの3・11反原発福島行動'14へ
 

 

 

あきらめられるか!
怒りの3・11反原発福島行動'14へ― ふくしま合同労組の座談会 ―

【 参加者 】
市川潤子さん (看護助手)
藤井千賀子さん(知的障害者の施設勤務)
後藤尚生さん (不動産会社勤務)
長澤尚子さん (緑風園分会で介護ヘルパー)
大沼千世暁さん (緑風園分会で生活相談員)
遠藤義人さん (福島交流センター事務局)

福島県民を被曝下で放置する国への怒り

●職場や家族の状況について教えて下さい。


○市川さん
 夫婦で福島市内に住んでいます。震災時は屋根の瓦が飛びました。連れ合いは営業職で、震災当日は南相馬市を回っていて、知り合いから「浜に行かない方がいい」と言われたので助かりました。配達していた所は、津波で流されました。
 精神科の病院に勤めています。震災の時は、若い看護師が子供も小さいのでパニック状態になった人もいて、年配の人は「大丈夫」と言って、人間関係がギクシャクしました。山下が「ニコニコ笑っていれば放射能が逃げていく」などと言ったことを若い人はすごく批判していました。
 避難していた人が、昨年から職場に戻ってきました。病院の放射能の健康被害についての対応は、福島医大と同じ立場です。原発事故から1年位経って病院の放射線量を測り始めましたが、公表はしていませんでした。私や同僚の何人かで公表してほしいと要求し、最低限の公表をさせました。同じ時期に子供の甲状腺ガンが明らかになったのですが、病院側はIAEAの「原発事故とは関係ない」という見解を拡大コピーして病院の壁に貼ったりしました。3年目になって、職場では、原発や放射能について、健康に対する話にはなりません。テレビでやっていたりしますので原発については話題になりますが、内部被曝のこととか健康に対する不安、家族のことは話に出せない雰囲気です。気にしている人ほどそういう雰囲気を感じています。避難先から戻って来て、給食とかで食材は福島産を食べさせているし、病院でもそういう貼紙とかをしたりで、圧力を感じているのだと思います。言えないし、言わない。でも一対一の時は「実はね」と話します。気にして生活することに疲れてもいます。家族の中でもお姑さんとか旦那と意見が違うとか複雑なものがあるから、自分だけ頑張っていると疲れちゃうというのがありますね。
○藤井さん
 私の職場では、子供のいる人たちはひそひそ話ですね。始めのころはいろいろ言っていましたが。今は、チラシを渡すと「自分はいいから」という人もいる。あきらめがある。子供がいる人は、気にしている。若い人は全く事実を知らない人もいる。
 私たちが発信し続けなくてはいけないと思います。子供がA2(5㎜以下の結節または20㎜以下の囊胞)になっていてもどうしようもないのです。まだ診療所へ行くとはなっていない。給食も安全ではないのですが、拒否すると子供がいじめられてしまうんですね。だから食べています。長袖やマスクも今はやりません。あきらめさせられてきています。学校でもプールにも本当は入らせたくない。子供がつらいですよね。
○後藤さん
 みんな本当は福島は危ないとは思っているのですが、仕方なくここにいるのです。どこも他の所と変わらない生活をしていますよ。
○市川さん
 私の同僚が去年の夏に保養に行ったんです。一人娘なので、気にしているんです。子供を外で遊ばせたくないと思っていても、休みにお婆さん家に行くと外で遊ばせるんですよね。自分は夜勤もやっているんですが、子供を預けることが苦痛なんですよね。だから土日を無理言って休んだりするんですよ。「オリンピック返上」と、NAZENの鈴木達夫さんが都知事選挙に出たんだよと言うと、「あんなウソついてオリンピックなんかやってられるわけないでしょう」という答えがすぐ返ってくる。
○藤井さん
 除染が後回しになり、復興のための建築土木関係者がオリンピックの方に回ってしまい、福島からいなくなるんです。


○後藤さん
 僕のところは社員5人の不動産会社です。労働組合を結成したいと思っています。特別に争議があるわけではないですが、不満はたくさんあります。震災の関係で不動産が売れなくなっちゃって、賃下げとかされました。売り上げが上がっても、賃下げなどをやってくるからです。個人で言うより組合として団結して言っていきたい。
 福島の現状を反映していて、震災直後は不動産は売れなくなったんです。でも今度は除染作業員が大量に入りだして、賃貸物件も足りなくなってます。自宅には帰れなくなって浜から避難してきた人が、中古でもいいから買ってしまおうという人も出てきたんです。ここに住まざるを得なくなるんです。食料も危ないと思っても、スーパーで売っていれば食べてしまおうとなる。給料が安ければそれでいい、地元にいようとなる。子供がいなければ、農協の直売所にも結構入っていますよ。


○長澤さん
 中学3年と高校3年の子がいます。原発事故以来、下の子は、5回ほど佐渡の保養に行きました。夏休みなどは1ヶ月位いるんです。佐渡の「へっついの家」といって、福島の子たちを受け入れてくれるんです。中学3年の子は佐渡の高校に進学することにしたんです。私は福島に仕事があるので新潟には行けないので、特例なんですが、新潟県で受験を認めてくれたんです。自分の新しい子ができたみたいだと受け入れ先もできて、尽力していただいたんです。
 親としては不安で一杯だったんです。洗濯物も布団も外には干せません。野菜は福島県産のものは買いません。北海道とか遠くのものを買います。内部被曝問題があるからです。小さい子供のいる人は、水もミネラルウォーターだったり、浄水器を買っています。小さい子供を持っている方は甲状腺ガンのことなど本当に気にしています。
 避難や保養は本当に必要だと思います。上の高校3年の子が、長崎の城臺さんが受け入れて下さって、保養に行ったんです。友人と3人で行ったんですが、交通費もほとんど無料で受け入れてくれたんです。福島ではいけなかった海水浴もできて、長崎の体験は本当にうれしかったみたいです。
 長男は、私が反原発活動をしていると夜遅くなったりするので「お母さん、活動をやめてくれ」と言われたことがあります。でも子供たちも、体のこととか、自分は結婚できないんじゃないかとか、自分は被曝者だとか、そういうことを思っているんです。「健康のことや被曝のこともあり、原発反対はやめられない。誰かがやらなくてはならない。思っているだけではなく行動に移さないと変えられない。だから私はやっていく」と話したら、子供が「わかった」と言ってくれました。長崎の保養に言って息子は変わったのです。自分を、福島の思いを受け入れてくれる人たちがいるとわかったからです。今でも交流は続いていますし、長崎の方もふくしま共同診療所に来てくれました。息子は建築科だったのですが、ふくしま共同診療所に行ったりして、看護師になるために看護学校に行くと言いました。私としては、親元を離れて避難して生活してほしいと思っています。
 職場では、自分の周りの同僚が原発問題を避けているとは思いません。秘密保護法の時も「長澤さん、デモに行ったの」と聞かれたりします。「あれで福島が見捨てられる。福島が隠されていくんだよね。今は選挙で入れられる党がないんだよね」と同僚は言います。私の職場では原発タブーという隠す雰囲気はないです。
○大沼さん
 福島では安全キャンペーンが行われています。3年経ってすぐ症状が出てきてないから安心しているのかもしれません。甲状腺ガンが出たとしても大きくは取り上げられないからそんな風に見ているのかなと思います。福島でもマスコミに対する圧力がかかっている。昨日も24歳の青年と話したのですが、「放射能は気になるけれど、自分は体が丈夫だから大丈夫」と言うんです。子供のことを話しても若い人ほど考えたくないと思っている。
○遠藤さん
 長崎保養に行った高校生の息子は、「検査すれば直るのかよ。どうせみんなガンで死ぬんだろ」と言っていたんだよね。返す言葉がなかった。
○長澤さん
 保養は人とのつながりで、それが希望になる。福島が見捨てられている中で、保養などを通して、福島の思いが全国に、子供たちを通して広がっていけばと思います。避難や保養の取り組みを見てそう感じました。


○藤井さん
 放射能の問題は、福島だけの問題ではないと思います。全国みんな同じなんじゃないかと思います。海でつながっているわけで、ものすごい汚染ですよね。北海道、東北、そして関東でも子供たちに影響を及ぼしていると思います。全国のみなさんは自分の問題として危機感を持ってほしいという思いはあります。福島だけの問題ではないです。瓦礫問題だって拡散しているし、飼料として牛や馬に食べさせたら、また自分に戻ってくる。信じられないことばっかりになってきています。政府の言っていることはウソばっかりですからね。共同診療所があることで団結して闘いをつくろうということですが、福島の危機はみなさん自身の危機だと思います。
○後藤さん
 原発事故で避難してきて、仮設住宅にいる人、財産を全て奪われ仮設に住んでいる人の話を聞くといいと思う。話はできると思う。話したくてしょうがない人が大勢いる。
○大沼さん
 津波で家とかが持っていかれた映像はあるが、映像では、今の福島の現状がわからないのかなと思う。実家は仙台なんですが、福島の現状も知らない。それだけ報道されていないんです。

闘うことによって団結はつくれる!

●緑風園分会の取り組みを聞かせて下さい。


○大沼さん
 2012年に合同労組として会社と団交したんです。最初は応じていたんですが、昨年5月以降、団交を拒否してきました。それで、全金本山の長谷さんにアドバイスを受けたら、「労働委員会闘争は職場から離れてしまうので、職場のみんながいるところで闘争した方がいい」と言われた。今まで施設内の会議室で団交をしていたので、みんなが団交しているとわかる。職場の団結をつくる方向で闘争しています。
 団交の中で、労働者代表になっていた人物が管理職だったとわかって、その後、選挙をして僕が職場の労働者代表に選ばれたんです。職場は年休も取れないくらい人員不足で、休日出勤も当たり前になっていました。労基署にも行ったんですが、労基法の三六協定にも違反していて、そのことも訴えながら、要員も要求していきたいと思っています。
 職場の仲間は、長澤さんと2人で組合結成した当初、「組合とは関わりたくない」と私たちを避けていたんですね。でも今ではそういうのは全くなくて、今まではどこに怒りをぶつけていいのかわからなかったのが、今は怒りが会社に向かっています。敵が経営者だということがわかってきている。怒りの方向がわかるようになると展望が出てくる。内部被曝問題もどこに怒りをぶつければいいのかわからない状態におかれているから不安になってくるんですよね。
○藤井さん
 だから闘っている組合があるってことはすごいことだよね。被曝問題も話せる。
○遠藤さん
 緑風園は、給料をいくらもらっているか、お互いに給与明細を見せ合っている。最高の団結だよね。
○大沼さん
 みんな平気で見せてくれますよね。
○長澤さん
 労基署に一緒に行ってもいいよという人も出てきた。関心を持ち始めています。
 怒りが会社側に向いているんです。それがなかったら労働者同士のいがみ合いになるんです。休みが多いとか、休む人が責められるという雰囲気はなくなりました。みんな怒りは会社に向いています。会社が悪いんだと思っています。休みが多い人は「過労だよね」「こういう状況の中で、休みがとれなくて大変だよね」という感じでみんなカバーしながら、大変です。今日だって「休日出勤できませんか」と電話があったりして、「できません」というと代わりに誰かという感じです。1月、2月そんな感じで、カバーし合っています。もちろんカバーし合っているところが悪いところかもしれませんが、本当にそういうことを突きつけるべきなのかなと思っています。みんなが会社に怒りを持っているところがいいですよね。
 組合の組織を拡大したいと思います。学習会や労働学校を一緒にやっている同僚もいるし、もう一人をつくっていきたい。ふくしま共同診療所の報告会には連れて来れなかったんですが、もう一人の核をつくって、組合員を増やしてやっていこうと思っています。
 会社は「大沼を労働者代表から降ろそう」と策動していますが、職場のみんなから情報は入ってきています。でもそういう話を持ちかけられてもみんな応じないと思います。

○遠藤さん
 組合として労働者の意向を受けて団交を行ったし、そういう実績があるから代表者選挙で勝った。組合があるから、そもそも団交で不正が明らかになったのはでかいよね。組合が職場で権威を持っている。
○大沼さん
 昔、仙台の金子さんが「闘うことによって団結を強めていく」と言ったことがあると思うんです。私も言ったことがあるんですが、闘うことによってしか団結できないんです。いくら話をしても団結はできないとわかりました。闘ってその姿を見て、団結できてくるというのを肌で感じています。みんなが闘って団結していくと言っていますが、そうだなと思います。
○市川さん
 分会を作って、闘って革命を実感したんだよね。
○大沼さん
 団結ってすばらしいってね(笑)。
 三六協定で残業は12時間なんですが、超勤をさせられているんです。それに対して改善命令を出してもらおうと思ったんです。そしたら労基署の人が、「残業時間は45時間まで延ばせるので、会社は延ばしてくる可能性がありますよ」と言うんです。結局、「職場の改善は、労基署ではなく労働組合で闘うしかないよ」と言われたんです。
 3回か4回、労基署に行って、顔も覚えてもらって対応してもらって、労働組合代表で行っていたんですが、労基署に労働組合をつくった方がいいですと言われ、それで合同労組に入っているんですと言ったんです。
 職場の仲間には今までは「組合に入ろう」と言っていたんですが、今は「みんなの声を一つにしよう」と言い方を変えたんです。「労基署に言われたんだよ」と言っているんです。
○長澤さん
 労基署に行くと年配の人と若い人がいるんです。年配の人は、「会社とうまくやっていくようにしなさい」みたいなことを言うんですね。でも若い人は、ダンダリンみたいな人で「労基署はここまでが限界です。指導には行きますが、会社は残業時間を45時間まで引き上げてくるかもしれません。そうしたらどうしますか。後は組合と会社の力関係で決まります」と若い世代として感じていることをはっきり言うんです。
○大沼さん
 労基署はブルジョア法の下でつくられていることがよくわかりました。僕らにとって必ずしもいいものではないということがよくわかりましたよ。でもブルジョア法くらい守れということですよね。
○長澤さん
 私たちとしてはそういう労基署をも利用して、職場の団結をつくるということがよくわかりました。
○大沼さん
 もともと緑風園は、2市3町の広域行政事務組合が運営していましたが、3年前に自治労本部の裏切りもあって民営化されてしまい、西部病院の傘下に入りました。福島医大出身の医師が院長で、悪い奴です。今度福島市内に、医療、介護を含めた共同施設を建設中です。以前は小児科もなかったのですが、小児ガン科をつくるのかもしれない。白衣を着た不動産屋と言われているんです。
○長澤さん
 そういう「命よりも金儲け」という所に組合があるというのはすごい事だと思います。
○大沼さん
 グループなんですけど、今まで忘年会をやると500人位集まるんですが、組合があることによってそこから切断されたんです。組合の力を感じているんですね。
 2012年10月に初めて団交しました。私は2012年5月に合同労組に入ったのですが、それまで合同労組の中でも団結を感じなかったんです。その中で団結を言っているわけですよね。それぞれの職場でと。訳がわからなくて。
 でも団交をきっかけに団結を肌で感じたんです。これが団結かとすごく感じたんです。その時は本当に感動しました。闘うことによって団結をつくれる。職場の仲間も闘う姿を見て団結がわかると思うんです。最初、「組合は私たちに関係ないから」と、私たちと話しているのを管理職に見られると嫌だからと接触を避けていたんですよ。やっているうちに今は「そうだよね」と言ってくれる。常に闘っている姿を見て、みんながわかってくれた。闘うことによって団結ができると思います。
 団交して共有できたことが大きいと思います。共有していくことが大事だと思います。
○市川さん
 合同労組は職場が別々だから、一緒に闘うという団交もそうだし、JRの郡山工場へのビラまきとかにみんなで突っ込んでいったりすることが大事なんだなと、それをみんなでつくりあげていければいいなと思います。合同労組にもう1人非正規の青年がいるんですけど、今日は参加できなかったのが残念です。
○遠藤さん
 彼は郡工の朝ビラを欠かしたことがない。福島から郡山まで毎回参加。
 闘うことで団結を感じる。闘わない限り分断しかない。福島の現状を変えたい、そのためには闘うしかない。
 緑風園分会は、福島地区の拠点だし、緑風園分会があることによってふくしま合同労組の団結がつくり出されている。一つの資本に向かってみんなで闘うことによって、職場の壁を越えて一緒に闘ってつくられる団結は本物だと思う。
○長澤さん
 あきらめないということですよね。私は最初、団交やろうとみんなに話したんですが拒否されました。一人ひとりに話して、手紙を渡して、みんな会社のやり方に怒っていたし、民営化のやり方にも怒っていたんですけれど、にらまれると嫌だとか、首になったらどうするの、自分たちに目が向くと嫌だと。でもその中でもあきらめないで、そうしたら、大沼さんが決起してくれた。1年後に団交になった。職場には怒りがある。みんなの中にある。そこを信じて、あきらめないで、自分が本当にやり始めたら、最後まで闘っていかないと。みんな見ているし、見られている。会社から攻撃があった時、どうするのと見ている。普通の闘争課題だけでなく、日常的な問題で、義理人情という付き合いもしながら、組織を拡大していきたい。あきらめないということです。
○大沼さん
 あきらめたらチャンスがなくなる。あきらめたらみんなにウソをついたことになる。それは嫌だと思っている。闘い続けることが大事だ。資本からのパワハラもある。怒りがある。ふざけんなと思う。だから闘える。あきらめてはいけない。事務員でも話を聞いてくれる人もいる。平気で何でも話せるようになったのは大きいですよね。
○遠藤さん
 緑風園は、職場支配権を握っているよね。2人がいることが大事。
○大沼さん
 でもみんなが「2人に任せておけばいい」となると、自分が決起しないということになる。組合の必要性、団結の必要性をあらためて感じる。みんなの声をまとめることが大事だと言えるようになった。今まで2人でやっていればなんとかなるじゃんみたいなところもあった。でもそうじゃない。

あきらめない、闘う姿見せる集会やる!

●3・11集会にむけてのアピールを。
○長澤さん
 福島から声をあげていくことが大事だと思います。去年、他県の集会に呼ばれて行って愕然としました。本当に福島のことを知らされてないんです。家の状況を伝えたんですが、「そうなの? そうなの?」という感じでした。福島が抹殺させられていっている、もっと福島から声をあげていかないとと思いました。もちろん福島に来ていただきたいと思いますが、住んでいる私たちが声をあげていくことが必要なのだと年々思います。今年の3・11集会をそういうものとしてやりたいです。
○大沼さん
 オリンピックにしてもそうですがコントロールされているとか言って、国が蓋を閉めたがっている。福島の人たちの声を消そうとするのをすごく感じます。住んでいるだけで感じます。
○藤井さん
 安倍は原発事故をアンダーコントロールと言っています。福島の人しかわからない。だから私たちが声をあげていかなくてはならないですよね。
○大沼さん
 医療機関の現状は大変な状態です。ふくしま共同診療所がなかったらとんでもないことになっています。
○後藤さん
 共産党の病院があるんですが、「この位の線量なら大丈夫だ」と体制側に立っているんです。ふくしま共同診療所以外は、みんな政府側で1%対99%の闘いです。ふくしま共同診療所の存在は大きいです。
○大沼さん
 今の現状ですが、僕は怒りしかない。
○市川さん
 オリンピックは本当に腹が立つ。「そうじゃないだろう」と訴えるためにも3・11は声をあげたい。すぐには声をあげられない人のためにも元気なデモをしたい。3・11反原発福島集会のチラシをもって仮設を回った時にそれを見て「元気になった」という人もいた。怒りの3・11福島集会にしたい。
○遠藤さん
 別の仮設を回った時に、「あきらめられるか!」というチラシのタイトルを見て、「俺はもうあきらめているんだ」と言ってきた。「あきらめずにがんばっぺ」と答えたんだけどね。3・11をあきらめない集会として成功させたい。
○藤井さん
 仮設から帰るところがないんだからあきらめるとなっちゃうんだよね。
○遠藤さん
 さっき、大沼さんが言った「闘うことで団結を感じる」というのは、今の福島の現実もまったく同じで、闘わない限りは分断しかない。職場においてもそうだし、地域でもそうだ。闘わない限りは、分断されていがみ合わされる。だから福島の現状を変えるということは、闘う以外にない。これは資本との闘いとまったく同じだ。
○市川さん
 そのためには呼びかけ続けるということですよね。
○後藤さん
 格好いい闘いやりたい。本当に闘う姿を見せる集会にしたい。福島にいる労働者は腹をくくっているんだよね。やるべきことを全部やって、3・11集会を成功させたい。
○市川さん
 負けないということです。絶対反対を貫く闘いをやりたい。
 -------------------------------------------------
【要項】
あきらめられるか 忘れられるか 福島の怒りはおさまらない
3・11反原発福島行動'14
日時:3月11日(火)13時開場
場所:郡山市総合体育館