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■ひめじょおん―女性部から福島の怒りと共に闘いに立ち上がろう

月刊『労働運動』30頁(0289号10/01)(2014/04/01)



■ひめじょおん―女性部から

福島の怒りと共に闘いに立ち上がろう


茨城 非正規労働者

2・2診療所報告会

 東日本大震災、福島第一原発事故から3年目を迎えようとする2月2日、「ふくしま共同診療所報告会・いわき」に参加しました。
 まず院長の松江先生から報告があり、「県民健康管理委員会」の健康調査がいかに政府の「事故による放射線の影響はない」、また福島県による「安全・安心キャンペーン」と一体のものであるかということが明らかになりました。
 甲状腺ガンとガンの疑いも含めて75人もの(通常の発症率の数百倍から数千倍)罹患率であるにも関わらず、「事故から3年程度では放射能の影響はない」と白を切る福島県立医大の見解に鋭いメスを入れられました。
 「共同診療所」は、本来なら「移住」や「避難」をすべき福島の人たちの命と健康を守り、思いに寄り添う大切な場所であり、重要な取り組みであると改めて感じ取ることができました。
 いわき市で働いている福祉労働者の方、浪江町から避難している方など、いわき市内の方が多数参加。国の安全キャンペーンに対する不信や怒り、放射能の影響について疑問や質問などが相次ぎ、福島で生きる人達の苦悩が伝わってきました。

2・23怒りのいわき行動

 前回と同じいわき市で集会・デモが行われました。
 集会では福島の女性が発言。共同診療所へ絶大な信頼を寄せ、「もの言う医師は心の支え」「嫌がらせやバッシングがあっても共同診療所を守っていく」と力強く宣言し、参加者の大きな共感を呼びました。また、被曝労働拒否で闘う動労水戸に熱いエールが送られました。
 ふくしま共同診療所の呼びかけ人の一人、吉本哲郎先生のお話がありました。「腹を据えてとことん闘う」「生きて、生きて、生き抜く」という言葉は、深く胸に刻まれました。
 「JRの労働者は被曝させられて、列車を走らされる」。一方は金を儲け、片や病気にさせらる過酷な現実に鋭く切り込まれます。「原発は手に負えない」「再稼動は絶対に許さない」という決意に満ち満ちた集会でした。

3・11反原発福島行動

 3度目の3月がやって来ました。「あきらめられるか」(絶対あきらめない)、「忘れられるか」(決して忘れない)という決意で集会・デモに参加。
 2月25日政府は「エネルギー基本計画」を策定。原発を「重要なベースロード電源」と位置づけました。原発は深刻化し混迷を増すばかりにも関わらず、原発再稼動を目論む基本計画は、福島の人々を切り捨て、故郷を山を海を田畑を奪われた人々の思いを踏みにじったものです。その卑劣さに憤りを禁じえません。
 廃炉作業は、労働者に被曝を強いる過酷な労働であり、再稼動は労働者が被曝しながらの労働となります。そのことからも再稼動を絶対に許してはならないという思いを強くした集会でもありました。
集会後、郡山駅までデモ行進。参加できなかった人たちの分まで声を張り上げました。
 「核と人類は共存できない」「経済より命が大事」「こどもたちの未来を考えよう」「再稼動、核燃サイクル許すな」これからも職場で地域で、社会を変える声をあげ、団結した力で闘っていきましょう。