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ブラック企業すき家 すき家に労働組合つくろう

月刊『労働運動』34頁(0291号13/01)(2014/06/01)



ブラック企業すき家 すき家に労働組合つくろう

(写真 人員不足で280店舗が閉店 事実上のストライキだ!)

すき家/ゼンショーで働くみなさん
24時間シフトや1人勤務はひどい

すき家に労働組合つくろう

 私は「すき家」関東の工場で働くパートの労働者です。ゼンショーグループは昨年12月、正社員の一律ベースアップ、牛丼店のパート従業員の時給引き上げを検討すると発表しました。社長が会見で「原材料の高騰や消費税率の引き上げなどで外食業界の経営環境は一層厳しくなるとみられるが、家計の収入を増やそうという政府の方針には賛成だ」と発言したそうです。
時給引き上げなし
 しかし大ウソでした。消費税率引き上げ直後のパートの契約更新で、私の時給はアップしませんでした。アップした人もいるのでしょうが、消費増税に見合う率ではないので、実質的に賃下げです。社長は「家計の収入を増やす政府方針」に実は反対だったんです。だったら初めからそう言えよ。
 「すき家」がブラック企業であることは誰もが知っています。ブラックに加えて今度はウソつき企業と言わなければなりません。こんないい加減で労働者の生活を顧みない企業をのさばらせておくことは社会正義に反します。
 「すき家」は現在、「職場環境改善にむけた施策」なるものを発表しています。地域ごとの分社化と第三者委員会の設置だそうです。
 しかし、第三者委員会が公平なのでしょうか。会社の意見を入れる事に汲々とし、労働者の側に立った職場環境改善は期待できません。非正規を集めて酷使するための一時しのぎにすぎません。
 分社化はもっとひどく、不採算部門の切り捨てと労働強化・雇い止め・解雇が嵐のように巻き起こります。かつての国鉄の分割・民営化と同じように労働者に犠牲が集中するのは火を見るより明らかです。
店舗が次々閉鎖
 24時間間連続シフトや夜間の1人勤務などの過酷な勤務は大量退職を引き起こし、店舗が次々閉店しています。ネット上で「事実上のスト」と書き込みされるほど、みんなの怒りは大きい。しかし、これを逆手にとって、分社化と合理化・労働強化で乗り切ろうというのが会社の狙いです。
 私は、地域の労働組合「ちば合同労組」の組合員です。かつて国鉄分割・民営化に対して1100人組合員がストライキを行った国鉄千葉動力車労働組合とともに闘う労働組合です。
 「ちば合同労組」は誰でも個人で加入できる地域の労働組合です。職種や職業、正規や非正規の雇用形態の違いに関係なく加入できます。「ちば合同労組」に加入し、すき家に新しい労働組合をつくろう。連絡ください。(043・225・2207)ちば合同労組ニュースより