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特集 戦争と民営化の安倍打倒! 11・2労働者集会へ 11・2集会1万人結集へ

月刊『労働運動』34頁(0295号02/01)(2014/10/01)



特集 戦争と民営化の安倍打倒! 11・2労働者集会へ 11・2集会1万人結集へ

●9・7全国労組交流センター第27回拡大全国運営委員会の報告

9・11郡山闘争から各地区国鉄集会、11・2集会1万人結集へ

 9月7日、都内で全国労組交流センター第27回拡大全国運営委員会が開催されました。67人が参加し、今年8月までの闘いを総括し、9・11郡山闘争から、秋の各地区国鉄集会、そして11・2全国集会にむけて、職場・地域から闘う労働組合を組織しようと活発な論議が行われました。

11月集会にむけ発想を変え一皮むけて闘おう

○田中代表 全国からの結集ありがとうございます。深い議論をして前進を勝ち取りたい。9・11郡山闘争から11・2集会に向けて一皮むけた闘いができるかどうか。動と反動が渦巻いています。
 9・3の判決を見ると、誰を組合員にするかは労働組合の自治に関わると述べている。しかし、企業に在籍していない場合は組合員資格を失うと書いている。この間、労使自治の下で労働組合が破壊されて奪われている。
 9・11郡山闘争の事態。40人のうち13人が下請け会社に追いやられる。郡山工場支部が解体される。仙台地本とかエリアが支部に中止を要請してきた。これは郡山工場支部だけの問題ではない。社民や共産党のダメなところはここで終わりだと思うところ。我々の違いはここからだと思うことだ。一人ひとりの労働者は誰かに踊らされてやってきたわけではないはずだ。エルダーの人はどうするのか。組合の幹部はダメだと考える。だからここからが勝負だ。誰が悪いと言ってもそれだけでは始まらない。現場の労働者の中から輝くものが出てくる。社民や共産党がくだらないと言っているだけでは我々も同じだ。引いても良いけど現場の組合員がバラバラになる。集団的自衛権が閣議決定される情勢の中で40人の団結をどう作るのか。動労水戸も動労千葉の執行部も、現場の組合員に依拠して闘えば勝てるという立場に立っている。365日団結は壊され続けるが、365日団結をつくって闘う。そこで強くなれる。動労千葉もそう闘ってきた。僕らが為そうとしてきたことの原点に返ろう。本気になろうということだ。
 集団的自衛権に対する一人ひとりの労働者の深い怒りに依拠する。1945年帝国主義戦争に敗戦して、5年後に朝鮮戦争が始まる。一人ひとりの労働者の深い怒りの中から闘いが開始される。交流センターの原点に立つ。
 安倍の内閣改造を見て、これをやらなかったら自民党は爆発していたと解説者が言っていた。地方は自民党が崩壊状況。石破を地方創生担当相にしたというのは丸投げ。石破に国鉄分割・民営化を100ぐらいやれと言っているのと同じ。労働組合が必要な時だ。
 今年前半は良く闘った。8・17集会は1830人が結集した。今年は考え方を変えたからだ。11・2に向かってもう一回やる。発想を変えてやる。今の状況を見据えきれなかったら我々も危機に陥る。人を一人組織することから始まる。職場に登場するときに昨日と違う決意で登場する。
 11・2に向かってどう闘うのか。6・8国鉄集会は本気で闘いをやろうという気概に満ちた集会だった。全国で32の国鉄集会がやられる。今度は知恵と力の限りを尽くして一皮むけてやる。11・2に向けて進もう。9・5全国運動の呼びかけ人会議をやりました。呼びかけ人からは各地区集会に割り振ってくれと言われた。
 動労千葉は勝負したい。転機になったのは5・2のストライキだった。CTSの3人が動労千葉に加入した。組合員がその気になり「俺は退職だが、後を引き継いで闘ってくれ」とオルグした。
 東京以外はJR総連のカクマル支配が崩壊している。そこで東京のカクマルを排除しようとしてきた。ストライキをやると言ったが、当局がどうぞやってくださいと言ってきた。そこで頭を下げて屈服した。嶋田派はJR連合に再加入させてくれといったが拒否された。動労千葉は小さいけど真正面から立ち向かえたら闘える。50歳以上は50㌫大量退職時代に入る。最終処分場に送られる状況になる。本格的な組織拡大の決戦になる。退職してからエルダーになって独身寮に入っても闘うという組合員が出てきた。
 福島はこれから非和解の関係に入る。僕らは郡山の闘いがある。診療所の闘いをやってきた。今、教育労働者を獲得できないと永遠に組織できない。自治体労働者を今、組織できなければ永遠にできない。
 交流センターが倍になったら全ての闘いが倍になる。連合・全労連の職場から闘いを作ろう。11・2に向けて総決起をお願いします。
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■討論

○福島・小原さん 9・11の渾身の決起を訴えたい。10・1外注化は郡山工場の拠点を潰そうとする攻撃。9・11を郡山工場支部の主催で勝ち取るという決定がされたが、反動が起き実行委員会主催となりました。もう一人の橋本書記長を作る。8月28日門前ビラまきをやった。東労組の青年は9・11に大注目している。郡工祭りは青年を先頭に25人が行った。街宣で110筆の署名を実現した。9・17の事前通告から激しい闘いに入る。動労千葉・動労水戸と合流を勝ち取る。
○動労水戸・石井委員長 9・11が重大な決戦に入った。動労水戸はストライキで結集します。外注化が安全問題として噴き出している。郡山工場では650人のうち300人が下請け労働者。これを逆転させる。今、郡山工場から出てくる車両は危ないと言われている。誰が国労をぶっ壊そうとしているのか。国労も崩壊、東労組の崩壊も始まっている。
 茨城は9・28に小竹の大会の後で国鉄集会をやる。竜田に延伸して2ヶ月たった。電車には誰も乗らないで、監視員だけ乗車している状況だ。いわき合同ユニオンが除染労働者を組織している。11月に向け闘いぬこう。
○三多摩・山口さん 日本機械で書記長をやっている。10・4地区集会をやる。JP労組と国労本部は同じ対応。解雇されたら組合員でなくなるという判決。ベストライフでストライキで闘う。日本機械でも非正規化問題が出ている。仕事がバンバン入って100時間残業がくる。しかし非正規で対応しようとしている。人員要求を出して闘いぬく。
○沖縄・柿本さん IJBS労組の富田晋委員長が、9・11闘争の勝利に沖縄の未来がかかっていると。今日は宮城盛光さんの開票日。沖縄の現在と未来を変えるために闘う。沖縄の世論調査では基地と安倍に80%が反対。IJBS労組の裁判が始まり沖縄タイムスに報道された。アメリカ型派遣攻撃との闘い。辺野古現地情勢をめぐり共産党が集団的自衛権容認の翁長を支持している中で闘う。
○神奈川・岩崎さん 神奈川は署名が5000筆を超えた。神奈川県高教組50分会から署名が返ってきた。署名を返してくれたところを11・2に組織していく。高校の先生は特定秘密保護法に反対し、7・1に危惧していて署名に応じてくれた。10・4神奈川集会は動労千葉の田中委員長が来ると宣伝し、分会で参加してほしいと訴える。
○東京西部・北島さん 10月2日に国鉄集会をやる。国労の仲間を結集させたい。ある分会の仲間が10・2に参加する。杉並区議選でつながった仲間に会いに行った。児童館の仲間に来てもらって元区議との学習会をやろうとなった。鈴コンの吉本さんが浴風会労組の納涼会に参加した。闘う労働組合を作る。自治労大会に別府へ行き、536筆の国鉄署名。自治労本部が中で「反対、反対では現業は守れない」と言っていた。荒川区職が先週団交で、足立と同じ会社の外注化を撤回させた。
○福岡・柴田さん 自治労別府大会お疲れ様でした。職場で3分の2の人から署名をとる。
○広島・植野さん 8・6は国際連帯と階級的労働運動で成功を勝ち取った。日韓連帯の集会を勝ち取ったことが最大の闘い。国鉄闘争を軸にして良い集会になった。福屋での解雇撤回闘争は、アクオという派遣会社だけが相手ではなく福屋を対象化した。福屋に団交申し入れ、交渉に応じた。偽装請負だったことが分かった。外注化を9月でやめ、時給920円を720円にする攻撃が来ていて、当該の谷口さんが鬼と言われている。日々団結を崩されて、日々団結を作る闘い。谷口さんの解雇理由は組合活動をしたことと認めた。労働委員会では勝てると思うし、裁判もやる。


○宮城・金子さん 東北は全体で9・11を取り組む。郡工の拠点化を共に闘う。外注化は新自由主義攻撃の中軸。外注化に反対しているのは橋本派。外注化賛成は体制内派であることがはっきりした。宮城は青年指導部建設では格闘している。9・11集会に行く青年がどんどん出てきている。外注化賛成と反対の激突を皆が見ている。10・10に田中委員長をお呼びして国鉄集会をやります。

○関西・富田さん 西郡の住宅闘争に300人の機動隊が襲い掛かった。7・1情勢です。西郡は9・21に全国闘争を構えた。日共・革同が国労解体方針を巡って二つに割れた。職場での闘いが戦争動員を止める。教師聖職論を粉砕しなければならない。教育労働者は、動労水戸のように闘おうと提起すべき。10・17に関西全国運動集会を開催する。大阪市職労の赤田君が1051票を委員長選で取った。
○北陸・河地さん 北陸は石川県で国鉄集会をやることを決めた。金沢に登場するのは決断でした。北陸全体の権力をとる宣言にしたい。内灘闘争の歴史が北陸にはある。10万筆署名は他の地区と比べて桁が違うのは、労働組合としての取り組みが弱い。北陸の政治地図を塗り替えるような闘いをやる。
○岡山・矢田さん 10・5国鉄集会をやる。自治労倉敷、マスカットユニオン、私の岡山大学病院、動労西日本。拠点から出していきたい。どう拠点組合を作っていくのか。戦争協力拒否の闘い。次元を画する攻撃が来る。○東海・坂野さん 合同労組20人の組合員の中で、集団的自衛権賛成、安倍大好きという人が3人います。そういう人とも討論し戦争反対の闘いをできるようにしていきたい。東海の署名は労組に入ることにした。三重の労組に入って署名が伸びた。10月4日に動労千葉から来てもらい国鉄集会を持つ。
○女性部長・岸上さん 郵政非正規ユニオンの奥野さんは労組交流センターのビラを読んでいたという。ビラは重要。水戸で行われた自治労女性部大会でビラまき街宣を行い10万筆署名は133筆とれた。私は江東区の自治体労働者です。「団結しよう」のビラをまき、執行部と激突しています。
○群馬・清水さん 群馬合同労組の経済新聞社の分会が昨年潰れた。国鉄闘争がなかったことが大きな問題だった。今はJRの下請けの仲間が加盟して闘いに入っている。NAZEN集会にスパングルスというバンドに歌を唄ってもらった。動労水戸が5・31で闘ったことが全人民を獲得できる。9・28群馬で国鉄集会を行います。
○動労西日本・山田書記長 JRの青年労働者が流動化を開始している。国労青年部の集会にも呼ばれて行った。8月23日、私の解雇撤回の東京地裁判決が出た。ビラまきは正当だから不当労働行為であるとした労働委員会命令を取り消した。動労総連合に青年を組織する。
○郵政非正規ユニオン・Sさん 日本郵政は赤字の責任を労働者に転嫁しようとしている。郵政労働者は杉並分会や寮の中から決起している。私は解雇撤回をパワハラの暴露ではなく不当労働行為を暴く闘いとしてやります。正規・非正規問わず郵政労働者を組織するため闘う。10・4三多摩国鉄集会やります。
○東京東部・東交・大木さん 東部は10・3国鉄集会を行います。6000筆を超える署名をしてくれた組合に入る。東交の都営新宿線の職場で青年が日勤教育を受けて退職届を出した。パワハラの攻撃だった。東部ユニオンの力もあり、退職届を撤回させた。所長も謝った。職場の仲間が7人も来た。仲間の団結で退職攻撃をはね返した闘いだった。
○青年部長・赤羽さん 自分たちの足を動かして闘いを組織していく。ストライキ会議は首広連と青年集会が軸になって討論を進めて闘ってきた。9月15日は一周年集会とカラオケ大会を行う。10・3北部国鉄集会やる。
○新潟・竹内さん 3・10新津外注化反対デモをやって忙しい日々を過ごしている。国労新潟も9・11に結集する。J-TRECは盆休みなしだった。新潟は10月11日に田中委員長を招き集会やる。
○教育労働者部会・葛本さん 3万を有するUTLAとの交流が始まった。日教組奈良市の組合との組織的関係を作った。1年がかりで3万1千人の組合員に分け入ってオルグし、選挙戦を闘い権力をとった。11・3にはセシリー副委員長が来る。数年前の11月集会に彼女は参加していて、私の人生を変えた集会と言っている。
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怒りの先頭に立ち、職場にこだわって闘おう

○辻川代表 熱気あふれる教訓に満ちた会議になりました。去年の9月7日は徳島でした。今日が57回目の私の誕生日です。検修の職場に入って5年経った。私もようやく戦力になったかなと思います。この仕事は3か月でマスターできる仕事ではない。
 世界大恐慌と戦争の中での実相と闘っている。国労が8月の大会で組織の名称を何故変えようとしたのか。集団的自衛権を容認した中で国労という名前をやめろということだった。郡山で9・11に向かい支部決定をかちとったことはすごいこと。それを国労の地本がひっくり返してきた。
 JR連合もJR総連もがたがた。国労も解体状況。共産党スターリン主義によって闘いをつぶされてきた。人民が守られない。多くが転向している。共産党が壊滅させられて転向していく。労働運動も四分五裂。その歴史を戦後どのように立ち上げたか。スターリン主義はソ連を含めて帝国主義戦争に賛成した。だからみんな悪かったという総ざんげ路線をとって曖昧にしてきた。それが戦後の体制。
 労働者の真実の闘いを甦らせる。動労水戸が竜田延伸反対を掲げて闘いぬいてきた。そのことに対して圧倒的な支援が生まれた。以前は被害者同士がいがみ合っている状況だった。竜田延伸反対の闘いを訴えて仮設の人を組織した。動労水戸の闘いを郡工の人たちが支持した。それを葛西を先頭に叩き潰してきた。郡山工場の青年と動労水戸の青年が交流し始めた。
 先日、茨城労組交流センターの総会をやった。茨城労組交流センターに結集する8組合の呼びかけで集会をやる。いわき合同ユニオンは除染労働者を組織した。原点は学生運動という決定的な人を組織している。いわき合同ユニオンで闘う。命と安全を守らなければストライキをやるぞと。
 7・1を経て猛然と闘いを始めている。自らが労働組合を組織して闘う。反戦闘争だけが決定的なのではない。すべての怒りの先頭に交流センターが立つ。狭く考えない。帝国主義の全ての現れと対決する。職場に徹底的にこだわると同時に時代に対して切り開く。路線を切り開く。全階級を組織する。広電は二組の分裂攻撃と闘いぬいた組合。しかし新自由主義攻撃と闘えなかった。交流センターの労働運動論を確立する。星野闘争に人が集まり出している。交流センターの組織のないところで人が集まり出している。我々の闘いの中心軸に星野闘争を据える。ぜひ国鉄集会でソリダリテイを歌いましょう。八尾北や闘いの最前線の先頭に星野の闘いを据えましょう。