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9・28長野国鉄集会報告

月刊『労働運動』34頁(0296号04/05)(2014/11/01)

9・28長野国鉄集会報告

地域合同労組の力で国鉄集会をかちとる!

9・28長野国鉄集会報告

 9月28日、「国鉄1047名解雇撤回! 外注化・非正規職撤廃! 安倍倒せ! 長野労働者集会」を千曲市更埴文化会館(あんずホール)で開催しました。
 まず最初に、元電通労働者の歌唱指導で「ソリダリティ」を合唱しました。歌いやすく闘いの士気も高まる歌だと思いました。
 続いて、9・11郡山闘争のDVDを上映しました。参加した組合員から報告を聞いていましたが、あらためて郡工の労働者が当局の恫喝も恐れずデモの様子を見ていることや、橋本光一さんが最先頭に立ってこの闘いを牽引している姿から「階級のリーダー」として屹立していることを実感しました。
 その後、呼びかけ人の工藤英三さん(元大学教授)と元全逓羽田支部で闘った鶴田昱男さんの開会の挨拶が行われました。
 工藤先生は「事実を疑ってみる。調べてみる」「行動によって現実を変えよう」とマルクス主義の根本を訴え、鶴田さんは労働運動に関わったいきさつや故・本多延嘉革共同書記長や陶山健一革共同政治局員との出会い、当時の青年労働者・革命家がいかに生き生きと闘っていたのかを、私たち現在の青年たちに共に闘おうという思いをこめて語ってくださいました。
 お二人の発言は、これから労働運動を担う私たちに多くの教訓を与えてくださるものでした。
 基調講演として、国労新潟県支部の星野文男さんが、今春の新潟新津車両製作所分社化反対闘争を中心に講演を行いました。星野さんは、現在のJRが株主優先・利益至上主義になり、安全という鉄道会社としての最大の使命をないがしろにしている現実を話しました。そして東労組や連合、国労もまた崩壊と劣化の瀬戸際にあることを明らかにし、新潟での実践に踏まえて、本当に執念をもって粘り強く組織化の闘いを進めることで必ずJR労働者を「動労総連合に組織できる」ことを訴えました。
 集会に続く交流会は、普段聞けないJRの現実や国鉄時代の話で盛り上がりました。そしてあらためて効果的なビラの配り方やどうやってJR労働者と結びつくのかという実践的な質疑・討論が行われ、答えは「地道にコツコツ」やることだと、私自身決意を新にしました。
 この集会を受けて、千曲ユニオン青年部は直ちに国鉄闘争の学習会を10・16に行い新たな青年も参加しました。こうした学習会を継続し、それをばねにJR労働者への働きかけを粘り強く行うことで組織拡大は可能になると確信しました。11・2労働者集会へ向かう組織化の過程をそうした取り組みとしてやりぬきたいと思います。
 (地域合同労組・千曲ユニオン青年部S)