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10・5徳島国鉄集会報告

月刊『労働運動』34頁(0297号03/08)(2014/12/01)

10・5徳島国鉄集会報告


国鉄集会に福祉労働者はじめ青年労働者が参加
10・5徳島国鉄集会報告

【はじめに】

 11・2全国労働者総決起集会に徳島医療福祉労働組合が軸になって職場、地域を組織しました。全国、海外の労働者と団結して新自由主義、安倍を打倒できると確信しました。
 集会は、国鉄闘争が貫かれていました。動労千葉の北嶋さん、水戸の照沼さん、西日本の山田さんなどの登壇に「動労総連合」の現実性を見た思いです。

【4・9和解を突き破り地域国鉄集会の成功】

 この原動力は、国鉄闘争です。和解しておきながら、いまだ闘っているふりをする社共勢力との路線闘争です。10月5日徳島市内で「安倍打倒、国鉄集会」を開催し、福祉労働者をはじめ青年労働者が参加しました。
 星野救援ソング「ソリダリティ」をみんなで唄い、集会スタート。つづいて、9・11郡山闘争のDVDを上映。郡工支部の橋本書記長の突き抜けた発言、全金本山の長谷さんの「原則にたった労働組合は闘い抜ける」に感動しました。
 徳島医療福祉労組の元木委員長から、渾身の基調提起がありました。「7・1集団的自衛権行使容認に踏み込まざるを得なかった安倍政権は崩壊過程にある」という時代認識と、「だからこそ私たち動労千葉派が問われている。反合理化・安全闘争の階級的労働組合を復権させよう!」と力強い方向性が打ち出されました。
 意見交流では、「子ども園制度との闘いは、まさに国鉄分割・民営化との闘いそのもの」「福祉職場の状況を変えたい」という意見が出ました。

【国鉄署名で切り開いた医療福祉の職場闘争】

 まだ微力な私たちは、今年前半の2・15国鉄交流集会で提起された10万筆署名の3つの方針に忠実にやる腹を決めました。すなわち、①労組回り②駅前の街頭宣伝③職場の団結署名です。これで2千筆以上が集まりました。とりわけ福祉職場の仲間の団結署名は、最初の一歩を踏み出すまでに困難をきわめました。「人手不足でのサービス残業の慢性化」「安全無視で仕事で手いっぱいだ」など、「話しかけられない理由」があいつぎました。しかし、組合で討議して、当該任せではなく組合のチームでの取り組みに切り替えました。やはり団結の力が突破力になりました。今では、職場の約半数が国鉄署名や物販に協力してくれるところまできました。始めは難しくても国鉄解雇撤回署名が職場の団結につながりました。当該も「自分の職場に労働組合が着実に根づいている」とつかんでいます。
 労働組合がないほとんどの民間医療福祉職場で、国鉄闘争と医療福祉労組の闘いが結合し、動労千葉派が労働者の選択肢となり、分岐が始まっています。

【動労総連合を全国に】

 改めて国鉄闘争に労働運動を復権させるカギがあると手ごたえを感じています。とりわけJR職場に動労総連合を打ち立てることは、星野さんを取り戻す階級的力関係を転換させる鮮明な指標です。徳島でも戦略的な闘いとして取り組みたいと思います。