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11月日韓鉄道労働者交流会

月刊『労働運動』34頁(0298号03/07)(2015/01/01)


11月日韓鉄道労働者交流会

(写真 11・9訪韓デモの先頭に立つ国鉄労働者)

11・2労働者集会過程、さらに11・10訪韓過程で、日本と韓国の鉄道労働者が交流し、鉄道の民営化・非正規職化、労働組合破壊と対決するために、討論と交流を深めた。
 動労千葉、動労水戸、動労西日本の労働者、そして韓国鉄道労組の労働者との交流会が行われた。韓国鉄道労組は、2013年末、鉄道民営化に反対する23日間に及ぶストライキを闘い抜いた。日韓の鉄道労働者の交流は、2014年6月国鉄集会に韓国鉄道労組のオム・ギリョンさんが参加して発言してくれたことから具体的に始まった。
 オム・ギリョンさんからは「動労千葉は階級的労働運動を追求している点が非常に貴重だ。日本における新自由主義は韓国より先に始まっていると思うが、交流を通してそういう経験、情報を交換できれば貴重なものになると思う」と鉄道労働者の交流の意義が語られた。
 動労千葉の田中康宏委員長からは、「動労千葉は小さいから世界に発信して連帯関係をつくり、闘いから学んできた。しかし、動労千葉の闘いのいいところは、民営化に30年間闘って団結をし続けていることです」と語った。
 11月10日訪韓過程でも、日韓の鉄道労働者の交流は行われた。
 韓国鉄道労組ソウル地域本部のパク・チョンソン本部長からは「動労千葉は日本の新しい労働運動の再生をめざして闘っていると考えています。今回の交流が新自由主義に立ち向かっていくお互いの労働運動の契機になればと思います」と語られた。
 日韓の鉄道の現状は、民営化・外注化攻撃の激化であり、共通した攻撃との闘いであることが明確になった。新自由主義との闘いの焦点が、日韓双方においても鉄道の民営化・外注化をめぐる攻防であることも鮮明になった。日韓の鉄道労働者の熱い連帯と交流が深まった。

(写真 11・9民主労総労働者大会)