月刊労働運動-Home> 労働者は一つ > | 連載 >

労働者は一つ、敵も一つ №10 民主労総は「2016賃金団体協約闘争学校」開催した

月刊『労働運動』34頁(0313号07/01)(2016/04/01)


労働者は一つ、敵も一つ №10
民主労総は「2大不法指針粉砕! 両極化青年失業解消! 2016賃金団体協約闘争学校」を開催した

 パククネ政権は今年1月、容易な解雇を行うための指針と就業規則変更に関する指針の2大行政指針を発表した。民主労総は、政府と資本が2016年賃金・団体協約闘争過程から不法指針を現場に強要するためにすべての手段を動員して来ると予想し、これに対応するための組織的準備に拍車をかけている。
 民主労総は、政府の2大(行政)指針が発表されるとすぐに「労働権を保護する憲法の趣旨と勤労基本法の労働条件保護及び解雇制限条項に違反する不法指針だ」と糾弾した。そして2月26日の中央執行委員会で、2大不法指針が現場で強行されることを妨げ、民主労総所属の単位事業場現場から両極化と青年失業に対する正しい解決策を提示する2大闘争課題とその完遂のために「2016年賃金・団体協約闘争共同要求案」を確定した。
 そして2016年賃金団体協約交渉の時期を「2大不法指針を完全に無力化、粉砕、民主労総共同要求貫徹」の場にするための「2大不法指針粉砕!両極化青年失業解消!2016賃金団体協約闘争学校」を3月9、10日の2日間、開催した。民主労総地域本部、産別連盟(労組)幹部と単位事業場組合員等150余名の幹部、組合員たちが積極的に参加した。
 一番目に提起を行ったパクチュヨン金属労組法律院労務士は「労働改悪2大行政指針による資本の団体協約改悪戦略」を中心に提示した。
 パクチュヨン労務士はパククネ政府が強行した労働改悪2大行政指針について説明し、「人事裁量権拡大と現場統制」、「解雇と常時的構造調整」、「成果主義賃金と低賃金化」、「成果主義制度導入戦略と我々の対応」等の内容提示で、指針に対応する労働組合の内容と対応基調を発表した。
 二番目に提起に立ったイチャングン民主労総政策室長は「2016年民主労総賃金団体協約闘争対応方針」の提起をとおして2大行政指針の危険性を強調し、「賃金団体協約現場対応指針」、「2大不法指針追放現場指針」、「両極化と青年失業解消現場指針」等を説明した。
 その後、参加者たちはグループ別に分かれて討論を行い、自分たちの事業場の現況と予想される今年の賃金団体協約闘争状況等について話し合い、労働改悪推進に対応した労働組合の態勢点検と現場対応戦略についての討論を行なった。
 各提起者と参加者たちは「2016年民主労総賃金団体交渉学校」で、2016年賃金団体協約闘争は社長の意のまま容易に解雇と就業規則変更指針が実行される最初の年だと、政府・資本と労働組合の未来をかけた死活的な現場闘争が起こることを再確認した。そして、いかなる時よりも民主労総共同要求に基盤を置いた単位事業場の統一的闘争が重要であることを共有した。
 パククネ政権は4月の総選挙の後、労働改悪4法案の国会通過を(一旦は廃案になっても)執拗に推進し続けるだろう。これに対するゼネストの闘いと共に、2つのガイドラインを現場で無力化し粉砕する闘いが続いていく。
漆崎 英一(動労千葉国際連帯委員会)