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職場の組織化、仲間づくりと一体で選挙戦を闘おう!

月刊『労働運動』34頁(0315号03/01)(2016/06/01)


職場の組織化、仲間づくりと一体で選挙戦を闘おう!


吉本 伸幸(鈴木コンクリート工業分会書記長、 東京西部ユニオン委員長)
 生コン車を運転する3か月雇用の非正規労働者の組合の書記長で、東京西部ユニオンの委員長もしています。組合破壊を打ち破って闘っていますが、鈴木たつおさんは私たちの弁護団長として裁判闘争を闘い、解雇撤回・職場復帰の全面勝利を共に勝ち取りました。私は労働者の立場で鈴木さんの推薦人になりました。
 戦争が問題になっています。労働組合は、賃金や労働条件だけじゃなくて、きな臭くなってくる戦争に絶対反対だと言わなくてはいけない。その立場から鈴木さんが掲げている「戦争・改憲絶対反対」「派遣法廃止・非正規職撤廃」を支持しています。それを言い切る人は鈴木さんしかいないから断固支持しています。
 参議院選挙で闘い勝利することは、ただ当選するだけが目的ではありません。労働者と一緒に共に闘い、共に生きる労働者の政党が必要です。「新しい労働者の党をつくろう」と掲げてやっているのは鈴木さんだけです。労働組合が職場の支配権を取り戻し、労働者が社会の権力を奪い返す闘いと一体の選挙戦です。鈴木さんが当選したら「よかったね」ではなく、労働者も一緒になって政治を変えていく。それを全力で一緒に取り組む闘いをしていくことだと思います。 
 昨年2月の都知事選の時、鈴木さんが鈴コンの職場の門前に来てくれました。板橋区のはずれの舟渡まで知事候補が来てくれたと、職場に衝撃が走るんです。みんな聞いているんです。「何かやってたね」とか「後で聞くから」とか言ってきました。
 私たちは、24時間365日いつも組合員だから、職場だけでなく鈴木さんのリーフを毎日持ち歩いていて、機会があれば渡すことができる。
 「新しい労働者の党をつくろう」と声を出すことは、すごいプレッシャーがかかります。職場で組合をつくるのと同じです。毎日の積み重ねが大事です。悩んでも一人で立ち上がったら、職場の仲間が賛同してくれる。交流センター、特に東京の会員は、自分が何者かを、職場でも地域でも隠すようではダメです。組合づくりだけでなく、ビラまき、選挙も同じです。職場で闘うことなしに選挙はできない。逆に、選挙はいいチャンスだと思います。東京選挙区は絶好のチャンスです。選挙を自分たちの職場の組織化と仲間づくりに活用する。鈴木さんを当選させることは職場の中にまた一波乱起こすことであり、これが職場闘争です。
 組合員だからとか東京地区の選挙だからというだけではなく、戦争反対、非正規職撤廃、新しい労働者の党をつくろうというのは東京だけの課題ではない。全会員が一人しかいない職場でもオルグして仲間をつくるためにも必要なことだから、全国の会員も共に選挙戦を闘ってほしい。声をかけてほしい。
 「安倍に辞めてもらおう」ではなく、戦争・改憲絶対反対、安倍政権打倒を掲げて労働者に権力を寄こせというのはわれわれしかいない。資本主義の中で生きているが、その資本主義が根本から崩れてきて、戦争と労働法制改悪で、労働者に一切の犠牲が転嫁されている。だから資本主義を根本的にひっくり返そう。「新しい労働者の党」をつくるために、元気に明るく楽しく闘おう!