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ひめじょおん―女性部から 常磐線全線開通絶対反対

月刊『労働運動』34頁(0318号12/01)(2016/09/01)

ひめじょおん――女性部から
常磐線全線開通絶対反対!仙台と原ノ町の街宣に決起


小原 真喜子(みやぎ労組交流センター女性部)

☆常磐線全線開通 絶対反対!全国の仲間と連帯して

 7月12日8時から仙台駅ニューデイズ前(JR仙台支社前)でチラシをまきました。動労総連合連帯で、みやぎ交流センター、宮城連帯ユニオンの仲間など総勢10人が集まりました。2人の女性は仕事に行く前にかけつけました。
 全金本山の長谷武志副委員長や動労水戸支援共闘呼びかけ人代表の小玉忠憲さんがマイクで訴えたことも良かったと思いますが、40分くらいで用意したチラシがなくなりました。ゼッケンを見て、「自分も反対だ、がんばってくれ」と声をかけてきた仙台運輸区の労働者もいました。そのあとJR仙台支局前でシュプレヒコールをあげました。
 3月に動労千葉のCTS(千葉鉄道サービス)の就業規則改悪阻止のストライキのチラシをまいたのですが、JR職場に通じる通路の入り口を通る女性労働者はほとんど受け取りません。なかなかまだ伝えることができていないので、今回のチラシの受け取りの良さには感動しました。
 12時からは常磐線原ノ町駅に移動して動労福島主催の抗議集会に合流しました。平日なのに東北各地からかけつけた支援の人たちが45人ほど集まりました。動労福島が結成された意義は大きいと実感しました。
 希望の牧場の吉沢正巳さんが牛のモニュメントを積んだトラックで待っていてくれました。動労福島の橋本光一委員長が基調を話し、ふくしま共同診療所などが次々発言しました。10波に渡るストライキを闘っている全金本山労組の鈴木義和委員長の発言は「参議院選挙の3分の2がなんだ、おれたちは闘うぞ!」と力強いものでした。
 JR原ノ町運輸区に移動して申入れ行動をした後、南相馬市鹿島区の仮設住宅(3000棟)に行って、ふくしま共同診療所の布施幸彦院長のアピールをポストに入れました。「福島県立医大には言いたいことがある。言ってくれて嬉しい」と声をかけてきた住民もいました。「祝開通」「祝帰還」のニュースばかりの福島での行動はとても大きな意味があると思います。
 ところで、全金本山労働組合のストライキ集会は会社の敷地内、事務所の前でします。会社側からの退去命令が必ずあるのですが、組合員の皆さんが「おれたちの集会に参加しているんだ。文句を言うな!」と撃退します。敷地内で集会ができるところに長年闘ってきた力関係があります。工場の中にはマイクの声が届かないのですが、事務棟の女性たちにはしっかり声が届いていて、女性のマイク情宣が求められています。全国のみなさん駆けつけてください。
 労働組合の闘いがこれからますます求められてくる時代です。今、東北大学で働く非正規労働者3248人に解雇通告が出されています。圧倒的に女性、青年ではないかと思います。地域の闘いと、今回のような全国が一斉に連帯しての闘い、どちらも「連帯」が行動の大きな柱です。
 みやぎの女性部はまだまだ小さいのですが、気持ちは大きく全国の仲間の顔を想像しながら行動していきたいと思います。