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地平線 9・4星野奪還・徳島刑務所包囲闘争

月刊『労働運動』34頁(0319号13/01)(2016/10/01)

地平線
9・4星野奪還・徳島刑務所包囲闘争で新たな闘いが始まった!

元木智之(徳島労組交流センター)

 9・5の星野さんの面会で「去年は獄壁が薄くなったが、今年は無いかのように感じた。」と言われています。あらためて、徳島刑
務所包囲闘争が星野さんとますます団結できている事を実感しました。
 1971年11・14沖縄闘争をデモ隊のリーダーで闘い、デッチあげ「殺人罪」で不当逮捕されて以来、獄中42年、戦争絶対反対を訴え、非転向を貫いています。この間、米軍基地建設反対の怒りがわいている沖縄で星野絵画展が成功しました。沖縄ゼネストを闘った方が星野闘争の会員になっています。
 さらに、星野さんが「無実なのに無期を強い、半永久的に監獄に閉じ込め、妻、家族、友人との交わりを奪い、自由な人間生活を奪う。これほど理不尽なことがあるだろうか。そんなことがまかり通る世の中は、全ての人々にとっても、人間が人間として生きる現在、未来を奪うものだ」と言っているように、無期懲役の攻撃は新自由主義の攻撃で非正規職に突き落とされた青年労働者とまったく同じです。
 その行きつく先が7・26の「相模原事件」です。それに対し、日々獄中で奪われたものを労働者階級の団結に依拠して、奪い返す闘いをやっています。動労千葉・動労水戸の闘いのなかで確立された「労働の奪還」論と同じです。
そのうえで今回新しく3つ切り開くことができました。
 一つめは「労働運動の力で星野さんを取り戻そう」を文字通り職場闘争と一体の星野闘争を実践しました。
 介護職場の「昭誠館」門前抗議闘争を全国労組交流センターの医療福祉部会と合同・一般労組全国協の仲間と三十数名で、雨が降る中「評価制度絶対反対!」「今すぐ団体交渉しろ!」とみんなで声をあげ、職場の労働者にビラを渡し訴えました。星野さんがいる地元で動労千葉のように「絶対反対」と「団結を総括軸」に闘う拠点として打ち立てました。この火を拡大して、無数の組合拠点を建設し、ゼネストで星野さんを奪還したいです。
 二つ目は、青年労働者が軸になった星野闘争です。9・3の徳島駅前デモ、そして9・4の職場門前闘争、9・4徳島刑務所包囲闘争も青年が決意し、軸になってやりぬきました。星野さんの獄中42年の闘いのおかげでこういった全国闘争を青年が経験できるのは本当にありがたいです。青年指導部の建設に生かされています。
 三つ目は、国際連帯闘争が前進したといえます。韓国拘束労働者後援会から星野救援会に連帯のメッセージが送られてきました。来年には来たいと言われています。トルコに続き着々と国際連帯が広まっています。
 全国の力で切り開いたこの勝利で11月国際共同行動を爆発させて、朝鮮戦争を始まる前に止め、ハンサンギュン委員長はじめ獄中の仲間を絶対に取り戻そう!