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12・10常磐線全線開通に断固反対する抗議行動 動労福島・宮城県支部を結成

月刊『労働運動』34頁(0322号04/04)(2017/01/01)


12・10常磐線全線開通に断固反対する抗議行動
動労福島・宮城県支部を結成しました!

(写真 12・10常磐線開通阻止の仙台集会)

動労総連合・宮城

 昨年12月7日、動労福島・宮城県支部を結成しました(略称は動労総連合・宮城)。
 12月10日の常磐線開通阻止の集会で結成宣言を発し、全員が登壇し、あいさつを行わせていただきました。この集会には、全国から動労総連合の仲間が集まってくださり、動労総連合の団結を感じ、胸が熱くなりました。今月、会社に組合結成を通告し、要求書を提出し、闘いを始めて行く予定です。

※支部を結成した3つの理由

 支部を結成した理由は大きく言えば3つあります。
 一つは、生きていける賃金と労働条件をかちとりたいからです。JRとJR関連会社で働くすべての労働者は、鉄道の安全と衛生を守り、乗客の便宜を図るために、鉄道の運行や検査・修繕、駅舎や車両・線路の点検と清掃、食料品の販売などで汗水流し、誇りを持って働いています。
 しかし、JR下請けの非正規労働者の賃金は月収手取り約10万円前後という、生きていけない賃金です。きつい労働と低賃金、不安定雇用の中、同僚が次々とやめていく現実を変えていきたいと思います。JR東日本は2017年には、すべての業務をを分社化して、運転士や車掌も含め、労働者を転籍して、労働条件を大幅に切り下げ、非正規職なみにしようとしています。それに対して、JRとJR関連で働く労働者の団結をつくり、闘っていきます。
 二つは、常磐線開通による被曝労働の強制に反対し、仲間の健康と命を守りたいからです。
 高線量地を通過する車両は、宮城県に放射能汚染を拡大します。放射能に汚染された車両を点検し、清掃するのは仙台車両センターで働く労働者です。すでに仙台近郊の利府町にある新幹線総合車両センターでは、3・11以降、新幹線に付着した放射能汚染物質が構内に積み上げられています。
 「安全第一、お客様第一」が、会社では一番大事なこととして強調されています。しかし、そう言いながら、被曝労働と乗客の被曝を全く問題にしないというのはペテンであり、許せません。被曝の強制を許さず、団結して闘います。
 三つは、分社化・非正規職化と被曝を強制するJRとJR関連で、闘いぬいている労働組合は動労総連合だけだからです。私たちは、日本でも韓国・民主労総のようなゼネストを実現し、安倍を打倒したい。国鉄分割・民営化と真っ向から対決し、外注化阻止・非正規職撤廃、被曝労働拒否を闘う動労総連合こそ、現場からゼネストを実現できる新しい労働運動だ、と確信しています。

※動労福島の支部として作った

 支部結成の過程で一番論議になったのは動労総連合・宮城を動労福島の支部としてつくるということでした。討論の中で、動労福島は原発事故に被災したフクシマの怒りを束ねていく戦略的な拠点労組であり、動労福島を福島・宮城、全東北の団結で強化・拡大していくことが必要だということをはっきりさせることができ、動労福島の支部として結成することで一致しました。動労総連合のもとに団結して闘っていきます。よろしくお願いします。