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甦る労働組合 新しい労働者党と労働組合で社会を変えよう

月刊『労働運動』34頁(0328号01/01)(2017/07/01)

甦る労働組合
新しい労働者の党と労働組合の力で社会を変えよう!

吉野 元久(全国労組交流センター常任運営委員、動労東京委員長)

 今年10月、私たちは、世界を破滅と硝煙の惨禍に叩き込んだ第一次世界大戦の只中で、「労働者が主人公の世界」を実現したあのロシア革命(1917年)から100周年を迎えます。
 北東アジアと全世界をいま再び硝煙と流血の戦火に染めるのか、それともこの腐った社会を丸ごと根底からひっくり返すのか、100年後の今日を生きる全ての労働者人民に厳然と問われ続けています。
 私たちは、韓国民主労総の仲間たちが昨年呼びかけた「11月国際共同行動」を貫き、「始まる前に戦争を止めよう!」を合言葉に、民衆決起とゼネストを牽引しパククネ政権を打倒した民主労総の仲間たちとともに、この朽ち果てた社会の変革をかけて闘ってきました。
 森友・加計学園事件や6・15共謀罪法案の強行採決に示されているように、「ウソ」と「金まみれ」と「戦争・改憲」の安倍独裁は、いまや最末期を迎え「断末魔のあがき」を繰り返しています。
 私たち動労東京は、7月都議会議員選挙において「新しい労働者の政党をつくろう」とよびかけて杉並から立候補した東京西部ユニオン副委員長北島邦彦氏を推薦し、安倍政権と共に「東京大改革」を掲げる小池=「丸ごと民営化都政」を打倒するために闘いました。
 今期都議会議員選挙闘争をめぐる闘いの核心は、小池知事と結託した連合東京と対決し、首都東京に壮大な階級的労働運動を甦らせることにありました。以下3点での総括を徹底して深めていこう。
 総括の一つめは、「帰還と被曝の強制」に反対して立ち上がった都庁議事堂レストラン・柿沼さんの解雇撤回闘争についてです。私たちは、労働委員会闘争・座り込み・ストライキなどあらゆる闘いをさらに駆使し、解雇撤回―小池打倒まで闘います。
 総括の二つめは、この柿沼さん解雇撤回闘争の本格的発展と一体となって、小池=連合東京と対決する労働運動の一大拠点を、東交をはじめとする都労連の只中に打ち立てることです。困難は何か、何が不足していたのかを徹底的に学びつくそう。
 そして総括の三つめは、私たち動労東京を先頭に、JR体制の伸びきった外注化戦線を各地区・各産別で食い破り、青年を先頭に組織拡大を絶対的に実現することです。
 新しい労働者の党と労働組合の力で職場と社会を変えること、ここに全国労組交流センター運動の路線と組織の総力を結集しよう。

(写真 動労東京第2回大会で発言する吉野委員長)