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6・14JP労組第10回定期全国大会闘争の報告

月刊『労働運動』34頁(0328号10/01)(2017/07/01)


6・14JP労組第10回定期全国大会闘争の報告

(写真 会場前に登場した全逓部会の労働者)

非正規労働者の首切りを容認した「無期転換制度」は許せない!

 6月14日から広島市で行われたJP労組第10回定期全国大会に対して、全国から闘う郵政職場の仲間が結集しました。
 郵政民営化から10年、職場では日々、労働者の民営郵政に対する怒りが高まっています。そして、何よりも米日帝国主義による朝鮮侵略戦争の超切迫と共謀罪法案強行成立という戦争情勢の下で行われた重大な大会となりました。
 大会初日、私たちは平和記念公園内にある大会会場前に陣取り、代議員、傍聴者にビラまきを行いました。ビラと「前進」を配布しました。1か月前の5月18日、同じく広島の地で不当逮捕された2人のうちの1人が、1971年11月渋谷暴動闘争で機動隊を「殺害」したとしてデッチ上げの指名手配を受けている大坂正明さんだと大キャンペーンされています。私たちは、共謀罪の先取りともいえるこの弾圧に怒りを燃え上がらせ、「大坂さんは無実だ! 渋谷暴動闘争は正義の闘いだ!」「共謀罪を止めよう」と訴えました。用意した「前進」はすべて配布されました。
 午前の情宣に続き、昼休みの情宣では、マイクで訴えながら、福島への被ばくと帰還の強制に反対する署名を集めました。神奈川の仲間は、「世界は革命情勢。韓国では民主労総のゼネストでパククネを倒した。この闘いに続き、安倍を倒して革命を!」と熱烈に訴えました。関西の仲間からは、スキル制度は不当労働行為として闘っている労働委員会闘争について報告され、労働者を分断支配するためのスキル制度撤廃に向けて共に闘おうと訴えました。
 私もマイクを取り、「非正規労働者の首切りを容認した『無期転換制度』は許せない。労働組合はどんなことがあっても解雇を認めてはいけない。首切りを認めたJP労組中央の方針を否決し、共に闘おう! 戦争を止めるのも労働組合の力。現場から戦争反対の声を上げよう」と訴えました。フクシマ署名も10筆超える数が集まりました。
 郵政民営化から10年の「節目」とされた大会でしたが、いつものような仰々しい看板もなく、「ひっそり」と行われたような大会でした。JP労組中央がいかに現場の怒りにおびえているのかを見たような気がします。やはり、物事を決めるのは現場での力関係だということです。JP労組中央は、組合員(現場労働者)を支配する力も正義性も全くないのです。資本に怒る心ある代議員や傍聴者には、私たちの声は届いたと思います。安倍がいくら共謀罪を強行成立させても、団結し絶対反対で闘えば法は無力になるのです。
 今こそ私たち階級的労働運動派が力を持った勢力として登場する時です。ゼネストで安倍を倒し、社会を根底から変えるのは私たち労働者階級です。現場労働者は労働者の利益を代表する力ある勢力を求めています。
 その突破口を開くのは、都議会議員選挙闘争です。1000万人の階級と結びつく新しい労働者の政党を作るため全国労組交流センターの仲間は団結して闘おう! 郵政労働者はこの闘いの先頭に立とう!
 (北陸の郵政青年労働者)