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特集 3・25自民党大会直撃の弾劾行動に決起!

月刊『労働運動』34頁(0337号02/03)(2018/04/01)


特集 3・25自民党大会直撃の弾劾行動に決起!

(写真 自民党大会を弾劾する品川駅での街宣行動)

★改憲・戦争阻止大行進運動を職場・産別・地域からつくり出そう!

3・25自民党大会直撃の弾劾行動に決起!

川添 順一(とめよう戦争への道!百万人署名運動事務局員、「改憲・戦争阻止!大行進」事務局員) 「命をかけても改憲を阻止する!」「絶対に9条改憲発議をさせない!」。日比谷野音での3・25集会で動労千葉の田中委員長は、そのようにきっぱりと、激しく発言しました。改憲阻止決戦がどれほど重大な闘いなのかを、全力で訴えていると感じました。
 私たち「改憲・戦争阻止!大行進」実行委員会は、全日建関西地区生コン支部の提案を受けて、日比谷野音での集会とセットで、自民党大会への「直撃」抗議行動を闘いました。なぜなら、自民党が党大会で、自民党としての改憲案を決めると言っていたからです。
 森友学園をめぐる安倍政権の危機の爆発は同時に、安倍の改憲プランが瓦解する危機を生み出しました。私たちは安倍を倒して改憲をぶっ飛ばそうと、国会前や街頭で自民党大会への「直撃」行動を熱く訴えました。この行動は午前9時集合という方針でしたが、自民党大会の会場(グランドプリンスホテル新高輪)の直近である品川駅の高輪口には、抗議行動参加者が各地から続々と集まりました。
 警察権力は厳戒態勢をしいてきました。右翼が来るからと言って駅前を事実上封鎖し、私たちを大会会場に向かわせませんでした。しかし参加者は「安倍を監獄へ」「改憲・戦争させない!」のボードを掲げて声をあげ続けました。右翼の街宣車が何台も押しかけてきましたが、港合同の中村吉政委員長、動労千葉の繁沢敬一副委員長、全学連の斎藤郁真委員長らが安倍・自民党を徹底弾劾しました。さらに沖縄の富田晋さん、倉敷市職労や福島合同労組の仲間もアピールしました。
 品川駅前はかつてなく騒然となりました。通行人も「自民党大会をやっているからだ」と、安倍への怒りが集まっていることに理解を示していました。海外メディアも集まり、記事や動画でこの闘いを報道しました。
 安倍は今回の自民党大会で、「自衛官は国民を守るために命をかけている。しかし、自衛隊は違憲であるという記述が教科書にある。このままでいいのか? 憲法に自衛隊を明記し、違憲論争に終止符を打とう。これこそが今を生きる政治家、自民党の責務だ」と強調し、なにがなんでも改憲をやると宣言しました。この宣言は、安倍がどんなに追い詰められても、ブルジョア階級の命運をかけて改憲をやるという意味なのでしょう。だからこそ私たちは、改憲をめぐるこの激突に勝利しなければならないのです。
 「改憲阻止に命をかける」という田中委員長の提起は、労働運動の再生も全民衆の獲得も、私たちが改憲阻止決戦に猛然と突っ込むことの中にあると言っているのだと思います。3・25党大会「直撃」抗議行動は、その重要な出発点になりました。